パリの車事情と言えば、
まずはウィンカーは出さず入ったもの勝ち、
クラクション鳴らしまくり‥‥の
「リアルマリオカート」のような運転。

そうそう、
だから私はいまだに怖くて
パリで運転していません。

そして、この連載始まって最初の頃に書いた
前後の車のバンパーに
ガツンガツン当てて押しながら
狭いところに無理やり駐車する
「ワイルドな駐車」などが有名ですが‥‥。

最近この「ワイルドな駐車」に関しての
新事実発見で、ビックリしているボクたち。

パリのギューギュー縦列駐車といえば、
隙間が全くないびっちりした
駐車の仕方に驚くのはもちろん、
進行方向を無視した
前後バラバラの方向での駐車にも驚きながら、
あまりにも日常茶飯事なので
すっかり「やっていいもの」なのだと
思い込んで車を停めていたのですが。

なんとここ２ヶ月で

「進行方向と逆向き側になる場所に
　駐車していたから罰金！」

という罰金通知が
３回も来てしまった我が家（泣）。

え〜。
知らない間に
交通ルールが変わったわけ？！
と驚き、フランス人に聞いてみたら。
どうやらもともと
進行方向と逆向きに停めるのは
いけないことだったよう。
（そりゃそうよね。
　それが正しいと思うわ。私も。）

が、ルールがあっても適当なのが
フランスなのか、
そんなことくらいじゃ
罰金は取られなかったから
みんなが当たり前のようにしていたのか、
あっちでもこっちでも好きな方向を向いて
駐車している車がいるのが、パリだったのです。

どうやら今まで見逃されていたことにも
厳しく罰金通知が
送られるようになっただけみたい。

パリの大気汚染対策で
「脱・車」対策の政策をいくつも掲げている
現在の女性パリ市長、
アンヌ・イダルゴさんになってから、
車に対する取り締まりが
どんどんどんどん厳しくなっているということ。
その影響で今まできたこのないような
違反切符が届くようになったみたいなんだ‥‥。

今年に入ってから、パリの路上駐車の
パーキング料金は
なんと一気に３倍以上に値上がりしたし。
９月にはパリで初めて
「車のないパリデー」という
シャンゼリゼ通りなどの中心部のあちこちが
車乗り入れ禁止になる日がもうけられたりと、
どうやら全体的に
車に対して厳しくなっている模様。

「新しいパリ市長は車嫌いで有名だから、
　パリでは気をつけないとダメだよ！
　パリ以外では進行方向と逆向きに駐車とか
　今でもしているけれど、
　パリでは絶対にしないように
　気をつけているもん！」
なんて、フランス人から
アドバイス（？）をもらいました。

３回連続、罰金通知というちょっと痛い目をみた
ボクの家だけど、おかげで
「パリのワイルドな駐車」の一部は
いけないことだったんだというのがわかったよ。

まあ、前後のバンパーにぶつかりながら
無理やり小さなスペースに駐車するってのは
違反じゃないけどね♪
進行方向はちゃんと守りましょう〜。
って普通に考えれば当たり前なんだけどね‥‥。

※この連載を再編集し、
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