この１週間、西宮阪急に
フランス雑貨のお店「ぼわっと」を
出店している、ボクの飼い主マリコちゃん。
（先週お知らせするのをすっかり忘れていたけれど、
イベントは今日26日の夜８時までです。
お近くの方はぜひ遊びに行ってあげてね♪）

今回は、パリで活躍する人気フローリスト
「アトリエカーミン」の２人組も
一緒に日本に上陸しているのだけど、
その一人フランス人のナタリーは
憧れていた日本に初めての滞在。

日本に降り立ってまだ数日だけど、
売り場を抜け出して
お散歩や買い物に行くたびに、
驚きの日本を見つけて帰ってくるんだって。

今日はそんなナタリーの
「驚きの日本発見！」シリーズを
お届けするよ。

ダウンコートやヒートテックなどで有名な、
パリでも大人気の日本のブランドで
買い物をしてきた、と嬉しそうに
帰ってきたナタリー。

▲初めての日本の居酒屋。何でもあってワイワイ楽しめるのに、
サービスは早いし、何か整然としていてうるさくない空間なのがすごいと
びっくりするナタリー。

色々試着して、パリにはないものを
たくさん見つけられたらしいけれど、
日本の試着室は外国人にとって、
ちょっと難しかったらしい？！

意気揚々と試着室に入った途端、
「お客様！！」
と店員さんが慌てて走ってきたのは
彼女が靴のまま
試着室に入ってしまったから。

「試着室で靴を脱ぐ」
ということがない文化にいる
彼女たちにとって、
最初は店員さんが何を言いたいのか
理解不能だったらしいです。

▲靴のままあがっちゃダメだよ〜！

そして、女性が
トップスを試着するときに渡される、
ファンデーションが服に
つかないようにするための汚れ防止カバー。

ああいうものはもちろん、
フランスにはないので、
完全に頭の周りに
ハテナが飛びまくったという、
ナタリー。

▲「違うよそれは頭にかぶるものだよ!」
と教えてあげたらかぶってみたナタリーだけど、
そっち向きに被ったら全然ファンデーション防止には
なっていません！

▲これが正しい被り方なのか!と驚いたナタリー。
今度から大丈夫だね♪

試着室を見回して考えてみた結果‥‥、
ハンガーラックも椅子もない。
そうか、これは試着するものを
下において汚さないように、包むものか！
という結論に至り、Ｔシャツたちを
中にそっと包んでみたそうです。
（ぷぷぷ・・・笑）

▲ファンデーションをつかないくするための頭にかぶるカバー。
何かわからなくてこうやって床に置いて
試着したTシャツを丁寧に中に入れてたたんだそうです。

日本人にはもう当たり前のことが、
試着室一つとっても、
フランス人には未知の世界だね！

毎日、宿とデパートを行き来する通勤でも、
街にゴミが一切落ちていないこと、
皆のマナーが良すぎて変な渋滞が起きないこと、
クラクションの音を一切耳にしないこと、
などなど、驚きの連続なんだって。

▲パリで活躍フローリスト、ナタリー。
今回の「ぼわっと」はフランスのドライフラワーとのコラボレーションをして
お店を出しています。

「なんでこんなに
ゴミが落ちていないの？！

犬は歩いているのに
なんで糞が落ちてないの？！」

と不思議でしょうがない様子で
毎日連呼するナタリー。
確かに本当に日本はきれい。
私もパリから帰ってくるたびに、
「日本の道路、寝転がれるよね‥‥」
と思いながら歩いていたりするほど
きれいです。

そして日本では
「変な渋滞」が起こらないという件。
これも大納得。

交通量は非常に多く、
「通常の」渋滞は起こる
日本の都市ですが、
パリのように、
交差点で信号の変わり目などを考えずに
我先に突っ込んでくるために起こる渋滞、とか、
いちばん右の車線を走っているのに、
そこから一気に左折しようとする車で渋滞、とか、
交通マナーが悪いために起こる渋滞というのが
ほとんど起こりません。

そして、交通マナーが悪いがゆえに
１日中あっちからこっちから聞こえてくる、
パリではおなじみのクラクションの音も、
日本ではほとんど耳にすることがありません。
（日本でクラクションの音を聞くとしたら
「サンキュー」というお礼がわりに
軽く鳴らすときくらいでしょうか？！）

だから、日本で大通りを行き交う車を
見ていると、静かでスムーズで、
まるで何かの模型を眺めているような
気分になるのです♪

ちなみに、今回の旅で
ナタリーが最も興奮していること。

それは日本の軽自動車。

「こんなにコンパクトで
荷物もたくさん入って
便利な車があるなんて！
絶対にこの車ごと出国したい！！」

と毎日話して本気で
どうやったら輸出できるのか
調べたりしているよ（笑）。

そうなんだ！！
今まで気づかなかったけど、
フランスには軽自動車がないんだ！

２人乗りの
超コンパクトミニカーみたいのは
パリでもよく見かけるけれど、
いわゆる日本の軽自動車というものが
なかったんだね。

軽自動車。
意外な盲点。
今度パリであらためて
じっくり観察してみようと思ってます。

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）