バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「結婚するのも、予約制!?
 区役所での結婚式とは。」

 
     

バブー

ねえねえ、知ってる?!
先週も登場した、
フランスの「ランデブー」社会。
なんでも「予約」してなくちゃいけない社会。

なんとなんと、婚姻届も「予約制」!

とのまりこ

そうそう、日本は区役所に、
紙切れを一枚(紙切れといっても
もちろん重みがあるけれど!)届ければ、
夫婦となったとされる世界。

ところがここフランスでは、
「婚姻届を出す(=結婚する)」にも、
予約が必要なのであります。

バブー
結婚をする2人と、証人が、
サインをした紙を提出すれば「結婚」になる、
という簡単な仕組みではないフランス。

婚姻届を出したければ、まずは
区役所(市役所)に申し込みをするんだよ。

つまり、先週先々週も登場した
「ランデブー(=予約をとる)」。
「結婚式をするランデブーを取る」ということ!!

とのまりこ
結婚式をする(=日本でいう婚姻届を出す)、
日取りを決める(=ランデブーする)ための手続き。
出生証明書、独身証明書にはじまり‥‥。
その他、フランス人同士なのか、
フランス人と外国人同士なのか、
外国人同士なのかによって
提出しなくてはいけない書類は千差万別。

はっきりいって、適当大王国ですから、
担当者によっても、この書類の規定が変わります。
だから、私もここで、断定的に
絶対に「これとこれ!」という風には
言えないのですが‥‥。

例えば、「婚前健康診断書」とか
「滞在許可証(ビザ)」とか「慣習証明書」とか、
いろいろな書類が必要になります。
外国人とフランス人の結婚の場合、
その国のビザが欲しいから、という結婚も
ありえるため、提出書類に関しては
フランス人同士よりも厳しくなるし、
国によっても提出、チェックされる書類が
違ったりするのです。

バブー
複雑な書類の話はさておき、
無事に区役所に結婚を届け出る日を
申し込むのに必要な書類が揃ったら、
希望日を伝えて、あとはお返事待つばかり。
区役所から、結婚式ができる日にちと時間が
連絡されるんだ!

とのまりこ
各区役所(市役所)には、
結婚式を挙げるための
「広間」というのがあって。
当日はそこで「人前式」のようなことが
行われます。

結婚をする2人+保証人が最低1人ずつ。
つまり、少なくとも計4人で
結婚式が行われるのです。
区長さん(もしくは
その代理の結婚式を司る役割の人)が、
「結婚とは‥‥」「結婚による権利‥‥」
「子供の権利‥‥」などなど、
結婚にまつわる法律を読み上げ、
みんなで証明書にサインをして。
ようやく1組のカップルの法的な結婚が
認められるのです。

この、各区役所(市役所)にある
「結婚式が行われる広間」が
とっても素敵で。
日本では体験することのできない
「区役所結婚式」の空間です。

今日は今までに私が担当した
日仏カップルの結婚式の中から、
お許しをいただいたとあるカップルの
写真でその模様を‥‥。
ちょっとは雰囲気が伝わるといいなあ~。

バブー
区役所(市役所)に申し込む
フランスの結婚式。
ちょっと前に「ゲイパレード」の回
紹介したように、今年法律で
同性同士の結婚が許されてからは、
ゲイカップル等、一気に区役所への
結婚式の申し込みが殺到中とのこと。

結婚式を申し込みに行った友人は、
なんと、数ヶ月先まで予約がいっぱいで
受け付けてもらえなかった‥‥。
と、いまだ結婚の予定が立たずにいるんだよ。

何ヶ月も待ちぼうけをくらったら‥‥。
せっかく決意した結婚への意識が
ゆらぎそう?!

いやいや、そんなことを言ったら、
怒られちゃうかな?!
でもでも、とはいえ。
勢いだけじゃ決められない、
フランス「ランデブー」社会の
結婚式なのです‥‥。

 

2013-09-24-TUE


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