バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


2 6 3

「種類の多いユーロ紙幣。
 でも高額なのは迷惑!?」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2 6 3
「種類の多いユーロ紙幣。  でも高額なのは迷惑!?」

バブー

みなさんは、ユーロ紙幣って、
どこかで見たことがあるかしら??

ちなみに、
1ユーロは現在約130円。
例えば10ユーロ=約1300円だけど、
物価なども考慮して、そして計算しやすいので
フランス在住の日本人は
5ユーロが500円
10ユーロが1000円
20ユーロが2000円‥‥
という感覚で計算していたりします。

なんとなくこの感覚を頭の片隅において
今日のユーロ紙幣のお話だよ!

とのまりこ

ユーロ紙幣には
5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、
50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、
500ユーロ紙幣があります。

Euro banknotes.png
By Andrew Netzler
- http://www.ecb.int/euro/banknotes/html/index.en.html,
ECB decisions ECB/2003/4 and ECB/2003/5, Link
▲高額紙幣を見ることは、ふだんほとんど不可能なので、
 全部の紙幣を並べてみるにはネットから写真を探すしかないのです

つまり前述の
日本円換算のなんとなく感覚でいうと、
500円から5万円までの紙幣が
存在するわけです。

ところが、フランスでの生活で
100ユーロ札以上を目にすることって
ほとんどありません。

100ユーロはギリギリ
たまに目にすることもある感じ。
私自身もたまに使うこともある。

ただしとても嫌がれるので
使うシーンは限られるし
(相当高いものを買うときとか、
高額紙幣が飛び交ってもおかしくないような
高級なホテルやレストランなど)
どこで使えば受け取ってもらえるかな‥‥
と考えてしまう感じなのです。

さらに200ユーロ、500ユーロ紙幣ともなると
実物を目にしたことがないフランス人が
かなり多いほど流通していないのです。

つい先日、お給料の一部が
500ユーロで支払われ

「初めて見た!
っていうかこの500ユーロ紙幣
持ってても使えないから
早く銀行に入れないと!」

と、騒いでいる友人がいて
数年ぶりに500ユーロ紙幣を
触らせてもらいみんなで盛り上がりました。

「200ユーロ紙幣って何色でしょうか!」
というクイズも成立するくらい。

こんな感じなので、通常の生活の中では
200ユーロと500ユーロは
目撃されることがほぼない。
そんな存在の200ユーロ&500ユーロ紙幣なのです。


▲数年ぶりに見た500ユーロ紙幣にみんなで大興奮!

バブー
普段の生活で高額紙幣を
目にすることがほとんどない理由には、
ずっと前の「パリこれ!」で登場した、
『フランスはカード社会。
現金はみなほとんど持ち歩かない。』
ということも関係あるんだよね。

とのまりこ
使う場所にもよりますが、
パン屋や八百屋、スーパーなど
買い物金額が小さい場合や
個人商店などは
50ユーロでさえ受け取りを拒否される
ことも多いのです。

受け取ってもらえたとしても、
偽札ではないかとチェックされたり
とても嫌な顔をされて
「もっと小さいのはないのか」
と聞かれたりと
差し出す方も毎回ちょっとドキドキ。

そんなわけなので
ユーロ紙幣に両替して、
旅行をする機会があるときには
50ユーロ以下の紙幣に交換してもらうのが
オススメですよ!

バブー
ちなみに、ユーロのコインは
こんなラインナップ。

大きさの違いだけで
色はほとんど同じ。
使い慣れていない初心者には
かなり難しくて、わかりにくいから
どんどん小銭ばかりが溜まってしまう
ユーロなんだよね。。。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-07-25-TUE


まえへ
トップへ
つぎへ
illustration:Jérôme Cointre