バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスのマンガは
日本と違う?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「フランスのマンガは日本と違う?!」

バブー

フランスでもね、マンガは大人気。
子どもたちも夢中になって読んでいるけれど、
日本のマンガとはちょっと様子が違う?!
今日はフランス版「マンガ」、
「Bande dessinée」(バンド・デシネ)
をご紹介するよ!


▲この写真は、この夏バカンスで行った小さな小さな島にある図書館。
昼間1時間しか開かない図書館は自分が小さな頃にタイムスリップしたかのような気分になる、
手書きのカードで貸し出しを管理するアナログなノスタルジックな世界でした。

とのまりこ
日本でいう「マンガ」を指す言葉。
フランス語では
「Bande dessinée」(バンド・デシネ)、
強引に直訳すると、「描かれた帯」。
略してBD(ベデ)と呼ばれています。


▲友人の息子くんが真剣に選んでいるこれは全部フランスのマンガ=「BD」(ベデ)。
大きさも薄さも全然違うので、一見マンガには見えません。


▲いろいろなシリーズがあり、図書館利用制限の10冊まで選ぶのに
必死な友人の息子くん。

同じマンガでも、様子がずいぶん違うのは
写真を見ていただくのがいちばん。

ハードカバーのオールカラー。
そしてサイズはA4で大きめ。
まるで日本の絵本のような姿なのが
フランス版マンガ「BD」なのです。


▲これがフランスのマンガ「BD」(ベデ)の中身。
A4サイズなので文字も絵もビッシリ。そしてオールカラー。
マンガと絵本の間のような印象です。


▲お兄ちゃんに影響されて、文字も読めないのに
「読んだ風」で楽しむ我が家のプチモンスター。
絵がたくさんあって見ているだけで楽しめているらしく、
真剣に時間をかけて読んでました

バブー
厚さも薄いし、本当に見た目は絵本。
中を覗くとA4サイズいっぱいに
イラストと文字がぎっしり。
こんな姿形なので、
日本のマンガのように寝っ転がって
ゴロゴロしながら読むという
典型的な大勢では読みづらく、
普通の本のように姿勢正しく読んでしまうのも
特徴のひとつだったりするのかな?!


▲ハードカバーでA4サイズ。
子どもの絵本のような感じなので、寝っ転がって読むよりは、
こうやって座って読む感じ。
読んでいる姿も日本のマンガとはちょっと違う?!

とのまりこ
日本のマンガも大人気であることは、
以前、糸井さんがパリまで講演にいらした
ヨーロッパ最大のイベント
「ジャパンエキスポ」などを見れば
わかるのですが、
日本から輸入されている日本のマンガは
ちゃんと大きさも装丁も日本と同じなのです。

ページの開き方も日本のマンガ輸入版は
右から開くようになっているし、
フランスのマンガは
左から開くようになっています。


▲こちらは日本のマンガのフランス語翻訳版。大人気の日本の漫画。
それはちゃんと大きさも作りも日本のマンガと同じなのです。
ページ開きも右からだし。この点も日本と同じ。

バブー
あとね、ちょっと不思議なのが、
フランスのマンガって
全て大文字で書かれているものが
多いということ。
今回写真で中身を紹介した
フランス版のマンガは
小文字も使われているけれど、
日本の輸入盤のマンガは全部大文字のみ。
大文字だけパターンが案外多いのが
いまだに謎。なぜなんだろう?!
誰かこの秘密を知っている人がいたら
ぜひ教えて!

 

 

*とのまりこさんの新刊が出版されました*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2021-09-07-TUE

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illustration:Jérôme Cointre