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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「サーカス小屋で
スカッシュ?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「サーカス小屋でスカッシュ?!」

バブー

オリンピックが終わって
しばらくたちましたが、
未だあちこちであの楽しかった
オリンピックを思い出すものを
ちらほら見かけるパリ。

スーパーの片隅にグッズが売られていたり
ピンクのパネルで示されていた
メトロの表示がそのまま残っていたり
「エッフェル塔スタジアムはこちらの駅です。」
みたいな車内放送が流れていたり。

競技会場をご案内する車内放送が
未だに流れているのはさすがにどうよ‥‥
とも思うけれど(笑)、そんな場面に
遭遇するたびにこの夏のオリンピックの
雰囲気を思い出しているボクたちです。


▲いまだあちこちでオリンピックを引きずっているパリ。
急になくなると寂しいから、オリンピックの余韻が楽しめてよかった‥‥。


▲メトロのオリンピック用表示なども割とそのまま残ったまま。
車内放送でも競技会場を案内する放送がそのままだったりして、
テキト〜大王国のおかげでいまだオリンピックの余韻を楽しんでいます笑。

とのまりこ
さて、すっかりオリンピックロスな
我が家ですが、そんな我が家にはぴったりの
スポーツイベントが先週1週間、
パリで開催されていました。

2028年、4年後のロサンゼルスオリンピックで
種目採用となるという「スカッシュ」の国際大会。

これがず〜っと前にもこちらのコラムで
ご紹介したパリの素敵な常設サーカス小屋で
(詳しくは『パリのサーカスは身近な娯楽?!』を
ご覧ください。)行われ、
あまりにも素敵だったのでご紹介です♪


▲先週パリで開催されていたスカッシュの国際大会。
メイン会場は「冬のサーカス」として知られるサーカス小屋に設営されました。


▲いつも冬になるとサーカスを観にくる「冬のサーカス」の建物がスカッシュ大会の会場に。
なんて素敵な会場!

バブー
サーカス小屋にスポーツの競技施設を
作ってしまうなんてびっくりだよね。

スカッシュは四方を壁で囲まれたコートの中で
選手が対戦するラケットスポーツ。
全部の面を使ってボールを当てて行くので、
「立体ビリヤード」とも言われているんだって。
すごいスピード感で小さめのボールを
追うのすら大変だけど、
めちゃくちゃ「頭脳戦」でもあるスポーツだよ。


▲サーカス小屋なので、試合を進める司会者の人たちもサーカスのコスチューム。
選手たちもいつもは生バンドが入るステージから降りてきて選手紹介されたりと
エンターテインメント度も抜群♪


▲全面壁で覆われた箱のような中で行われるスポーツ「スカッシュ」。
大会では観客が観やすいように
このようにガラス張りのコートが設置されることが多いそうですが、
これがまるで水槽の中を観ているように幻想的な雰囲気に。

とのまりこ
大会では周りにいる観客が見やすいように
全面ガラスで壁が作られるそうですが、
今回のサーカス小屋の会場もガラス。
クラシックな伝統あるサーカス小屋の真ん中に
ガラスでできた四角い箱が作られ、
その中で2人の選手が激しく動き回り
戦う姿は、なんだかとても幻想的で美しかった!

フランスでは約20万人の競技人口、
全土に300個のクラブがあり、
917面コートがあるそう。

一方日本の競技人口は約10万人、
コートは近年どんどん増えて300面くらい。

フランスの人口は日本の約半分と考えると、
日仏を比べてフランスでの方が
今の時点では身近なスポーツのようです。
どちらもテニスなどに比べたら
まだまだマイナースポーツですが、
4年後のオリンピックに向けて
注目を集めて競技人口もどんどん増えそう!

ちなみに男女ともに世界ランキングでは
エジプトの選手がずらり。
スカッシュを趣味にしていた元大統領が
競技に注力したおかげで、
スカッシュはエジプトの国技的な位置づけとなり、
圧倒的に強いのだそう。
今回大会を見に行くまで
全然知りませんでした。
有名な国際大会もピラミッドの前に
作られた会場で行われたりするんですって。
サーカス小屋に負けていず素敵‥‥。
見てみたい‥‥。


▲エジプトの文字がずらり。
スカッシュは圧倒的にエジプトが強いってみなさんご存じでしたか?!

バブー
今まで何度も
オリンピックの種目の候補にあがって
採用されそうになりながら
惜しくも落選してきたスカッシュは、
ついに4年後のオリンピックで登場!

この夏のパリ・オリンピックでは
残念ながら採用されなかったけれど、
今回の大会が行われていた
「冬のサーカス」小屋を使った会場。
パリ・オリンピック種目に採用されていたら
この会場も注目の的だったろうなあということが
ちょっと残念だったよ。


▲この夏たまたまスタージュ(バカンス限定の習い事)でスカッシュを体験していた息子。
すっかりスカッシュに魅了されてこの大会も楽しく観戦。
日本人トッププレーヤーの渡邉聡美さんと
アメリカのトッププレーヤーのアマンダさんの試合を見て記念撮影もしてもらいました♪
2人ともおそらくロサンゼルス・オリンピックで活躍する選手。
みなさんもぜひ注目してみてください♪

さて、パリはすっかり秋。
日本はまだまだ暑い地域もあるようだけど
みなさん体調に気をつけて。
今週も素敵な1週間を♪


▲パリはすっかり秋。マルシェにはたくさんのキノコ類が並び、太陽が出る時間が減り、
鍋やラーメンあったかいものを食べたい季節だよ。

 

 

 

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
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※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

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2024-09-24-TUE

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illustration:Jérôme Cointre