バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「フランスの"オノマトペ"、
 日本と同じ? 違う?」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「フランスの"オノマトペ"、
 日本と同じ? 違う?」

バブー

日本語には「擬音語・擬声語・擬態語」
って呼ばれる言葉がたくさんあるよね。

「カリカリ」「トントン」「パチパチ」
「ジュージュー」「シトシト」
「チクチク」「ギューギュー」etc etc‥‥

「オノマトペ」とも言われるものだけど、
実はこの「オノマトペ」って
フランス語なんだね?!

とのまりこ

フランス語では、「onomatopée」。
じゃあフランスにもたくさんの
「擬音語」が存在するのかというと、
そこは圧倒的に日本の方が多いです。

「擬音語」で表現されるものの
対象数も比べ物にならないくらいだし、
「シクシク」「ズキズキ」など痛み、
「ザーザー」「シトシト」など雨の降り方、
など、日本語では同じものに対しても
様々な表現が存在しますよね。

人に説明するときに便利で羨ましいなあ‥‥
と、よく思います。
薬局で頭の痛さを説明する時など特に‥‥。


▲銀色の丸い部分を押すと音がなるフランスの絵本。
とても可愛いのですが、日本の音のなる絵本とは違い、すぐ壊れます‥‥。

バブー
とはいえ、もちろんフランス語にも
モノの音を表現する「オノマトペ」があって
違う言語での表現を知るのは
なかなか面白い!
今日はそんなフランス語の「オノマトペ」を
ちょこっと紹介するよ。

とのまりこ
子供が生まれてから
毎日お世話になっている音の鳴る絵本。
フランスの童謡や
子供用のミニ会話を聞いていると
あちこちに「オノマトペ」の
フランス語版が登場します。

カエルの鳴き声は
「コアッ。コアッ。」

ヤギの鳴き声は
「べえええええ。」

クジラの水しぶきは
「スプラッチ。スプラッチ。」

水の「ポチャン」「チャポン」的なものは
「プルッフ、プルッフ。」

鐘の音は
「ディン・ドン・ドン」や
「ディン・ダン・ドン」

野菜を「カリカリ」食べる様子は
「クリック・クラック・クロック」

背中を「トントン」叩く様子は
「トック・トック・トック」

鶏がエサをついばむ様子は
「ピコティ・ピコタ」

などなどなど‥‥。

なんだかとっても日本語に近い!
なるほどそう聞こえるのか
と思うものもけっこう多いし
なるほどそうくるか‥‥
という全然違うものも。

バブー
フランス語の「オノマトペ」は
大人たちが普段の会話で多用するというよりは、
子供達の世界の中に登場したり、
漫画や絵本の中に登場したりすることが多いよ。

1歳半を過ぎて少しずつ言葉が出てきた
ボクの弟分。
ボクも毎日一緒に絵本を読んで、
フランス語の「オノマトペ」を勉強中だよ。

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-11-20-TUE


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illustration:Jérôme Cointre