「クリスマスのスキー場は 閑散としている?!」
連続2年、フランスのスキー場で クリスマスを迎えたボクの家。 去年はこの家に迎えられて2週間もたたないうちに スキーバカンスに連れてってもらって、 1歳になった今年は2回目のスキー場のクリスマス。
パリで過ごすクリスマスとは またずいぶん違った雰囲気を味わうことができたよ。
▲フランスのスキー場で過ごすクリスマス。 家族とクリスマスを過ごすために23日の夜くらいからどんどん人が減っていって閑散とするよ。
▲クリスマス、ゲレンデにはこんなコスプレの人もちらほらと‥‥。 全ての子どもたちから手を振られ、人気者になれます♪
クリスマスといえば、 カトリックの国フランスでは 1年で1番大切な日のひとつ。 日本のお正月に当たるような感じで、 家族や親戚が集まって たくさん食べてたくさん飲んで 夜中までワイワイ過ごすのが普通の姿。
だから意外にも、 クリスマスイブやクリスマス当日、 スキー場は人がググッと減って 閑散とするのです。 たくさんの長いリフトを稼働してもらうのが ちょっと申し訳なくなってしまうくらい。
▲スキー場の麓の街も、かなり人が少なくなります。 でも残った人たちのために、稼ぎどきのクリスマスや年末年始は 全ての商店が無休でオープンしています。
▲「4月にゲレンデが閉まるまでは1日も休まずに営業するわよ!」とチーズ屋のマダム。 こういう人たちはシーズンオフになってからガッツリとバカンスを楽しみます♪
23日の夜、もしくは24日の昼ごろまでには スキー場を引き上げていく人たちが多いんだよ。 ボクたちが借りていたアパートの向かい側も、 前の日までは若者たちが夜な夜な どんちゃんパーティー騒ぎをしている音が ずーっと聞こえていたけれど、 24日からは多くの部屋の明かりが消え、 すっかり静かになっちゃったよ。
▲向かい側の建物。前の日までは満室で大騒ぎだったのに、 クリスマスイブになると明かりがついているのは半分以下に‥‥。
例えば、以前にこのコラムでも書いたように、 フランスのバカンスは1週間単位で アパートなどを借りるのですが、 クリスマスにかかる1週目と、 大晦日にかかる2週目を比べると クリスマスの方が圧倒的に安く、 同じクリスマスバカンスで 値段が全然違うのです。
▲クリスマスイブの夜は残った人たちがゲレンデに集まって、 クリスマスイベントを皆で楽しみお祝いします。
クリスマスを家族で過ごすため、 たくさんの人が スキー場を後にしてしまうとはいえ、 もちろんボクたちのように残る人たちも。
ゲレンデや町でも クリスマスイベントを用意してくれていて、 残った人たちで一緒にクリスマスをお祝いするよ。
▲ちなみに、スキー場にはナイターはなく日の入りと共に営業終了。 クリスマスイブの夕方、営業終了に合わせてスキースクールの先生たちがリフトに大集合。 イベントに向けて山の上にのぼっていきます。
▲山にのぼったスキースクールの先生たちが、 たいまつを持ってゲレンデに向けて降りてきて、光のパレード。
▲最後尾には子どもたちへのサプライズ。サンタクロースが登場。
▲最後は花火を見上げてクリスマスイベント終了。 パリとは一味違った素敵なクリスマスを過ごしました。
フランスには家族がいないボクたち。 みんなが実家に帰っていく中、 ちょっと寂しいなあなんて思ったりもするけれど、 街中で、ゲレンデで、出会う人たち全員と 「ジョワイユーノエル!!」 と声をかけあって 楽しいクリスマスを満喫したよ!
▲パリでは11月下旬から町中の花屋やスーパーに溢れる「もみの木」。 スキー場は本物のもみの木だらけなので、 売っている「もみの木」は全く見かけないのもパリと違うポイント。
▲2年連続でフランスのスキー場でクリスマスを過ごしたよ。 ボクのお友達もあちこちにいっぱい! みんな雪で大はしゃぎしてるよ。
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2022-12-27-TUE