バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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フランスの学校は、
登校日が少なすぎ?!

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フランスの学校は、
登校日が少なすぎ?!

バブー

この原稿を書いている日は、
ボクの兄弟プチモンスターの9才の誕生日の日。

そしてこの誕生日の日、
「今日はね、ボクの誕生日だけど、
学校の100日目記念日でもあるんだ。
今年はボクの誕生日と一緒なんだ!」
と意気揚々と学校に出かけて行った
プチモンスター。

 

もうすぐ今年度も終わるという4月10日。
100日目の登校日だったらしい。
フランスの学校は365日のうち、何日学校があるの?!

 

とのまりこ
そう、今年はたまたま
「学校の今年度が始まって100日記念日」と
息子の誕生日が、同じ日に重なりました。

が、ちょっと待って‥‥今日が100日目だと?
来週から(また!)イースターの
2週間のバカンスが挟まって、
その後学校に数週間行ったら、もう夏休み。
つまりは今年度が終わり。
息子のフランスの学校3年生が終わりということ。

祝日とかも入りまくりの5月なので、
4月から7月頭の学校終わりまで、
数えてみたら、あと36日のみの登校!

最近は
「もう年度末だよ。今年も終わっちゃったね。
来年の先生はもっと優しいといいねえ‥‥」
とかそんな話で持ちきりなのに、
まだ100日しか学校に行ってないって?!

つまり、学校の登校日数は全部で136日。
ってことは365日あるうちの、
一体どんだけ休みなんだ〜!!
と思わず手帳を取り出して数えてしまった今日。

 

春らしい日が増えてきて、並木道のマロニエの花が
一気に咲き始めています。

 

バブー
日本の小学校って1年間に何日くらい
学校に行くの??
ちょっと調べてみたら、
だいたい年間200日ほどみたいだったよ。

 

とのまりこ
対してフランスは、
年間の授業期間が36週間と決まっていて、
水曜日休みの息子の場合、
年間で144日という計算に。

パリの公立校は水曜日の午前中があるので、
162日という計算。
(ちなみにフランス全土で見ると、
公立でも水曜日なしが圧倒的に多く、
一部の大都市以外ほとんどなので、
年間144日というのが
フランスの標準といってもよいくらい)

日本よりふた月分以上、
学校に行く日が少ないのです。

 

テラスでビール飲む人の姿もいっぱいに♪
晴れの日が多くなってきた!

 

バブー
しかもこの「36週」には罠があってね、
週途中の祝日と週末の間を埋めて
連休を作ってしまう、フランス名物の
「Pont(ポン=橋)」という名の連休や、
5月にやってくる祝日ラッシュとかは入ってない。

つまりそれを差し引くと、
144日ではなくて、
さっきの136日という数日が出てくるんだ。
229日、学校ないんだ‥‥。
学校少なすぎでしょ‥‥。
年間の37%だね、登校日‥‥。

 

「バカンス中にクラスのみんなに向けて
学校宛にハガキを書いて出しましょう」の宿題で
みんなが出したハガキが貼ってあるけれど、
国内外さまざま。
年間200日以上学校がなかったら、
みんなあっちこっち旅しまくっているのも納得。

 

とのまりこ
この数字からも、
ザ・バカンス大国っぷりがうかがえますが。

「フランスの子どもたちだって、
楽ばっかりしているわけではないよ!」
というフォローも少しすると‥‥。

フランスは義務教育となる幼稚園に入るときから、
みんな一律で朝8時半から16時半までが学校。

日本の1年生のように
「給食を食べたらさようなら」というような
慣らし期間は全くありません。
1日をぎゅっと長く、密度の濃い時間を過ごす代わりに
休みをどっさり取るという、独特なメリハリなのです。

 

幼稚園も小学校も一律8時半から16時半が学校。
慣らし午前だけ期間も、お昼ご飯食べたら
下校もなく、一気に長い時間がんばる。
だから登校日はこんなに少ないの?!

 

バブー
学年に関係なく
「始まる時間」と「終わる時間」が同じなのは、
小さな子どもにとって
ちょっぴりハードに見えるけれど、
送り迎え必須のフランスでは、
合理的で便利なシステムでもあるよね。

ちなみに義務教育になる幼稚園は
3才になる年に入園するから、
2才半から3才半で、すでに年少さん。
日本より学年が1年早いイメージだよ。
これもちょっぴり不思議。

日本だったら今月から3年生になったばかりの
プチモンスターだけど、
フランスではあと30日ちょっとの登校で
3年生が終わってしまうんだ。

 

「100日記念登校日」というのは
毎年クラスでカウントしているらしく、
1年生のクラスでも数字を覚えていく算数にも利用しながら、
毎日の登校日を数えていたようです。

 

みなさんだったら、どっちの国がいい?!
子どもの意見と親の意見が
真っ二つに分かれるのかな(笑)。
それではみなさん、
今週もステキな1週間を!

 

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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illustration:Jérôme Cointre