2匹のねこがやってきて、去ってった。〜牛と海苔の思い出〜あれは4月のことだった。我が家に2匹のねこがやってきた。誰に飼われているのか、名前も、性別も、年齢もわからない。わかっていることは、同じ家で飼われていたっぽいということだけ。5か月間の共同生活の記録を、「文と写真:ゆーないと」でお届けします。
第26回

衝撃の、「名前逆事件」
動揺している方もいらっしゃるかと思うが、
気をとり直しましょう。

飼い主さんと再会したところから、
わたしと2匹は、ある意味、セカンドシーズに突入した。

「お別れ」が、近い未来なのか遠い未来なのかは
まだわからないにしても、
永遠に一緒に暮らす、という道は、なくなった。たぶん。
あの飼い主さんなら、どんなことがあっても、
ねこと暮らせる環境を作ることができるだろう。
それだけ、ねこたちをかわいがっていたし、
ねこが必要なんだ。と思った。
わたしよりも、必要としているひとが待っているんだ。
とも思った。

本名を知って、2匹を見る目が、
すこし変わってしまったが、
わたしにとっては、
どっちも「かわいこちゃん」であることには
かわりなかった。
さらには、ほんとうの飼い主・Hさんによると、
牛も海苔も、オス。とのこと。
去勢手術をしてあるので、見ても、
よくわからなかったけれど、2匹ともオス。
混乱に継ぐ混乱。

まあ、なんにせよ、
いまをたのしく過ごすしか、ない。

海苔さん、海苔さん、

▲ものすごいスピードで窓から出る、手。

ちょっと、ちょっと、海苔さん、

▲ポンッ。

郵便でーす。


あのー。黒ヤギさんじゃないんだから、
お手紙、読まずに食べないで。

 ▲「えへへっ」

(つづく)

2011-10-16-SUN
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