しりあがり寿 原作・宮藤官九郎 初監督作品
映画『真夜中の弥次さん喜多さん』
〜映画館へ行こうぜベイべー〜
今日の宿(映画の紹介)  

4月16日から全国で公開される
映画『真夜中の弥次さん喜多さん』。
すでに東京都内3カ所で封切られ、
上映100館規模の他作品にまじって
15位以内にランクインするほどの大人気なんです!

原作は、「ほぼ日手帳」
「言いまつがい」
の挿画でもおなじみの
しりあがり寿さんーっ!
そして、脚本・監督は、
『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』など
話題作を次々と生み出している宮藤官九郎さんーっ!
このお2人の組み合わせで描かれる
『真夜中の弥次さん喜多さん』は、
いったいどんな映画になっているのでしょうか。
「ほぼ日」も、この映画のサポーターになります。
しりあがりさんと宮藤さんをお招きして、
糸井darling重里と3人で、まずは座談会。
映画だけの話にとどまらず(毎度のことですが)、
まるで映画や漫画の
『真夜中の弥次さん喜多さん』のように、
話題が次々にワープする、トリップする!

まず、今日は、予告編的に、
いちばんすぐに呼べるゲスト、糸井重里に、
映画『真夜中の弥次さん喜多さん』についての
インタビューをしてみました。
あいかわらず、よくしゃべります。
‥‥どうぞ!




快感のうねりに身をまかせろ!

この映画は、ナンセンスなギャグが満載で
くだらなさの宝物殿のような作品です。
大判小判がザックザクあふれ出るような感じ。

とにかくおかしな作品なんだけど、
同時に、宮藤さんが抱く、
しりあがりさんの原作や、役者さんたちへの愛情の深さに
並々ならぬものを感じたんですよ。

中村勘三郎さん(映画出演時は勘九郎さん)をはじめ、
宮藤作品ではおなじみの古田新太さん、阿部サダヲさんや、
板尾創路さん、山口智充さんという具合に、
とにかく、次から次へと
いろんな役者さんが出てくるんだけど、
どのキャラクターも
実にイキイキしているんです。

おそらく宮藤さんは
「ひとりひとりの役者さんたちが
 どんな顔をしてこのセリフを言うのかなあ‥‥」
ということを想像しながら
この映画の脚本を書いていったんじゃないかなぁ。
宮藤さんが、しりあがりさんや
役者さんたちのことを本当に好きで、
そういう人たちと一緒にやれることが
うれしくて仕方がない、ということがよく伝わってきて、
観ていて気持ちがいいし、なんだかうれしかったんです。

主演のお2人も、
長瀬智也さんは、「若き4番バッター!!」って感じで
輝いてますよねえ。
中村七之助さんは、
まるで「どこかの星から降りてきた人」みたい。
映画『ラストサムライ』で演じていた
明治天皇の役もとてもよかったけど、
ああいう、“現実にはちょっといない人”みたいな役を
演じて、あれだけ見事にハマる二枚目はいないんじゃない?
日本が大事に育てたい役者さんですよね。

今回、宮藤さんは、脚本だけでなく、
監督にも初挑戦されているんで、
じぶんが書いた脚本をじぶんで映像化するっていうのは
どんな感じなのかなということも
聞いてみたいと思ってます。
初監督ならではの脚本づくりっていうのがあったのかな。
そんなことも聞いてみたいですね。

あとは‥‥(中略)とか、
(さらに中略)
みたいなこともあったりするけど、
とにかくですね。
これは、初めて体験する遊園地の乗り物みたいに思って、
ワーとかキャーとか叫びつつですね、
快感のうねりに身をまかせるんだ!
と、言いたいです。
で、(中略)
こんなにくだらない映画は、
よっぽどの才能がないとつくれませんよ。
くだらないってことと、すけべなこととは、
その人の想像力が総出になりますからねぇ。
観客のくだらなさを超えるくだらなさ!
うらやましかったなぁ。
(後略)
              (糸井重里)



座談会の様子は、来週から数回にわたって、
こちらのページでお伝えしていきますよ。
どうぞおたのしみに!

ところで、さきほど、キャスティングのお話が出ましたが、
この映画『真夜中の弥次さん喜多さん』の見どころの
ひとつでもあるのが、
役者さんたちが着ている衣装のかっこよさ!
道中合羽にスカジャンの刺繍やブーツなど、
時代劇のワクからはみだしているのに
なぜか不自然じゃない、絶妙な衣装を手がけたのは、
「TARO-Tシャツ」プロジェクトを大成功におさめた
伊賀大介さんなんです!
「この映画のお話をいただいたとき、
 これは、オレがやるしかないと思ったんです」
と語る伊賀さんにも
後ほどお話をお聞きしたいと思っていますので、
そちらもたのしみにしていてくださいね!

4月16日の全国公開に先がけて、
4月2日からひと足早く公開している
渋谷・新宿・池袋では、出足は絶好調だそうです!
近辺にお住まいの方は、
この週末に映画を観に行っていただいてから
座談会をおたのしみいただくのもおすすめですよ。

4月2日(土)より
シネマライズ、新宿ジョイシネマ3、
池袋シネマサンシャインほか
順次全国ロードショー。

『真夜中の弥次さん喜多さん』公式ホームページ
今日の宿(映画の紹介):江戸
『真夜中の弥次さん喜多さん』って、どんな映画?
弥次さんと喜多さんは、ペラペラな江戸を離れ、
お伊勢さまを目指す旅にでます。
このコーナーでは、2人の旅のようすを
毎回ちょっとずつお伝えしますね。
ディープに愛し合う恋人同士、
弥次さんと喜多さんは江戸の長屋暮らし。
2人は、リヤル(現実)が
とんとわからないという
喜多さんのヤク中を治すため
どんな夢もかなうという
お伊勢参りに行く決心をする。
喜多八
(中村七之助)
「弥次さんと行く東海道の旅、
 おもしろくねえわけがねえ!」

(C)2005YAJI×KITA

2005-04-08-FRI

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