この窓枠は伊那地方の小学校で使われていたものです。
古くからの友人である陶芸家島るり子さんが
大切に保管してあったものでした。
島さんはご自分の薪釜の横に
将来住まいを建てようという計画を持っていました。
ある時近くに廃校になるところがあるという
情報を聞きつけ、出かけて行って
窓枠など使えそうなものを
ごっそりもらい受けてきたのですが、
なんでも家一軒分ほどあったそうです。
10センチは玄関が木製の古い引き戸でしたから、
できれば窓も同じように古いものが合うだろう、
と思っていました。
それで島さんだったら持っているかも知れないと思い
連絡してみたのです。
「もしもよかったら窓枠をひと組
分けていただけませんか」
島さんは快く了承して下さり、
中で程度のいいものを選んでくれました。
この窓枠に合わせてショップの窓の寸法を決めました。
お陰で気持ちのいい窓になりました。
この窓のすぐ横に木を植えようと思っています。
教室から見えた校庭の木のように。
カツラにしようか。
ヤマモミジにしようか。
日当たりのいい方角ですから、
緑陰に助けられることにもなるでしょう。 |