三谷龍二さんのあたらしい場所。[10cm日記]
 


12月12日 
シールはがし
新しい家に入って思ったのは、
いろんなものにシールがいっぱい付いているんだな、
ということです。
アルミサッシ、便器、ガス器具、暖房器具、
照明基部、網戸と、シールが貼ってあるのです。
メーカーの人には申し訳ないのですが、
冷蔵庫についているメーカー名なども
できるだけ外せるものは外したい、
と考えている人間ですから、
どうもシールが気になるのです。
シャツにロゴが入っているのも大嫌いで、
世の中にはそういうワンポイントあるから
買いたい人もいるでしょうが、
それがあるから買わない、
という人もいることを知ってもらいたいと思うのです。
 
このシールを剥がすために僕は小一時間かかりました。
そして、親指の爪が痛くなってしまいました。
家の中に、それほどたくさんの
シールが貼ってあるのです。
 
シールを貼る人たちは、
いろんな理由があってのことだとは思いますが、
写真のように
「ネットを上げる時は必ず
 手前のチェーンを引いて下さい」と赤字で書いて、
「上げる時は手前のチェーンを引く、
 下げる時は奥側のチェーンを引く」とある、
このシールが本当に必要なのでしょうか、
皆さんどう思われます。
チェーンの上げ下ろしは大体はやってみれば
判るように思うし、そうでなければ
取り付けや引き渡しの時に、
工務店や設置業者が説明をしながら
住人に実際やってみせれば、
ことは一番わかりやすいのではないでしょうか。
 
下のものはサッシに付いていたものです。
基準合格しているという認定シールだと思います。
信頼ができる品です、という表示なのでしょうが、
買う時はまだしも、使い始めたら必要ないと思うので、
それなら洋服の紐で吊してある品質表示のように、
糸を切ればすぐ外せるようにするとか、
ごく目立たない場所を考えるか、
ほかにも工夫の余地はあるように思います。
メーカーの人たちは自分のところしか
目に入らないのかも知れませんが、
それぞれのメーカーが
取り扱いの注意を書いたシールを作り、
製品に張ってあるのですから、
新築時は僕のようにシール剥がしに苦労する人は多い、
ということまで考えてもらえるとありがたいのですが。
 
それにメーカーのシールは、
お客さんへの親切、というより、
後で何かあった時、
ちゃんと取り扱いの注意点を書いておきました、
と言い訳できる、
そのことに意識が向いているようにも感じます。
だから実はお客さんのためでもないようなところがある。
 
もちろん必要なものもあるでしょうから、
貼るなとはいわないけれど、
できたらほんとに必要なものだけにして欲しい、
と思うのです。

2011-01-24-MON

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