三谷龍二さんのあたらしい場所。[10cm日記]
 


12月20日 
工事が終了しました
工事が終わりました。
8月のお盆過ぎから始まりましたので、
ちょうど4ヶ月かかりました。
 
その間、ほぼ毎日現場に通っていましたから、
ちょっとほっとしています。
建築家の方たちはこうしたことを
ずっとやっているのですね。
自分のところだったから楽しんでやれましたが、
これが続くとなかなか苦労な仕事だな、と思いました。
何度も一緒に仕事をしている、
気心の知れた工務店さんとでしたら
もう少し任せておけることもあるのでしょうが、
でも現場はいろいろだからそうもいかないでしょう。
いや、いい勉強になりました。
 
「やり直し」というのは言われる方はもちろん、
言う方も辛いもので、
できるだけそういうことのないようにしたい、
と思っていました。そうしないためには、
まずは図面できっちり指示が基本なのだろうと思います。
でも、先の読めない素人には、
そこまではなかなかできないので、
新たな段階にかかるタイミングで
現場に居合わせて打ち合わせをする、
と言うのが一番最善の方法でした。
 
それでも展覧会など何日か他所へ行くこともあります。
そして戻ってくるとやはり
「えっ」と思うことはありました。
そんなことの繰り返しでこの4ヶ月が過ぎた感じです。
 
この連載は素人の店作り奮戦記のようなものですが、
毎日大勢の人がアクセスするこの場ですから、
建築家の方からも「見ています」と言われました。
困るな、恥ずかしいな、とその度に思います。
仏像なども人それぞれの見方があるように、
建物についても人それぞれの見方がある、
というふうに専門家の方、どうぞご理解下さい。
そして妙なことを言ってるな、
と思った方はぜひご指摘下さいね。
今度の現場でも、実に多くのことを教わりました。
そして、それがとても楽しいことでした。
 
長い間10センチ日記をご覧いただいた方々、
どうもありがとうございました。
とにもかくにも、
工房の改修に続き僕が自分で設計した
もうひとつの建物が出来上がりました。
同時進行だったレポートも、
家づくりと同じように拙い内容でしたが、
自分としては楽しい記録となりました。
 
この後出来上がりの様子を
少し写真で見ていただいてから、
ひとまず終わらせていただきたいと思います。
 
それから、「10センチ」は今年3月11日に
最初の企画展「10センチ」展でオープンいたします。
店名でもある「10センチ」という
寸法をテーマにした企画展で、
さまざまな素材の人に10センチの器や
急須などを作っていただいております。
サイズの合ったものが並ぶ姿を想像すると、
楽しみになってまいります。
 
展覧会出品予定作家は以下の9名の方々です
 
中村好文 辻和美 内田鋼一
村上躍 岡田直人 関昌生
木下宝 竹俣勇壱 三谷龍二
 
会期は
2011年3月11日(金)12日(土)13日(日)
18日(金)19日(土)20日(日)
21日(月)の7日間です。
 
お時間のある方は、どうぞ遊びにいらして下さい。
(でも、ちいさな店なので、
 ご不便をおかけすることがあるかも知れません。
 その時はどうぞご容赦下さいませ)
 
どうもありがとうございました。

2011-01-26-WED

編集部より

三谷龍二さんの新しい場所[10センチ]、
完成となりました。
「ほぼ日」でも、これから、三谷さんといっしょに
できることを、いろいろ考えていきたいと思っています。
そのときはまたこのページでおしらせします。

さて、あすは、三谷さんから届いた
「こんな風に出来上がりました」の
スライドショーと、
[10センチ]のくわしい情報をおとどけします。
どうぞ、おたのしみに。



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