3つめのちいさなレシピは「中華まん」です。
こどもの頃、寒くなって、
近所のお菓子屋さんの店先に
中華まんをあたためる機械が登場すると、
あ、ことしも食べれるんだ!
とわくわくしたものです。
なので冬のおやつといえば、あんまん。
土曜日のお昼ごはんには、肉まんとあんまんを
買ってもらうのが楽しみでした。
当時は中華まんは買って食べるものだと思っていましたが、
実はこんなかんたんに作れるんですよね。
家で作れば、何よりできたてを食べることができますし、
好きな具材を包むことができます。
肉まんやあんまんだけじゃなく、
お惣菜の残りを詰めたり、
自由にアレンジできるのがうれしい。
ごはんにもおやつにもなるのがいいですね。
今回の作り方のポイントは、
分量、時間をしっかり守ること。
これに尽きると思います。
動画を撮ってみましたので、生地の状態や具の包み方など、
参考にしてみてくださいね。
今回は生地をふくらませるために、
イーストではなく、
簡単にできるベーキングパウダーを使いました。
皮はふんわりと口溶けよく仕上るよう、
薄力粉を使っています。
ただ薄力粉はグルテンが少ないため、
生地が伸びにくく包みにくいので、
熱い湯でこねることで、
生地をやわらかく伸びやすくしています。
沸騰したお湯じゃなくても大丈夫ですが、
なるべく熱めのお湯を使ってくださいね。
生地が膨らまないというつぶやきも
ちらほら見かけましたが、
いろいろな理由があると思うので、
思いつくまま書いてみます。
・ベーキングパウダーが古い
・水分が足りない
(ベーキングパウダーは水分と反応して膨らむので、
こねた生地がぱさっとして固いとふくらみません)
・生地をこねすぎた
(生地がまとまって、
表面がなめらかになるよう少しだけこねます。
1分はそのだいたいの目安です。
こねすぎると薄力粉のグルテンが出て
固くもちっとした食感に)
・生地を寝かせすぎた
(水分を加えたベーキングパウダーは、
時間が経つとふくらみにくくなります)
・生地を成形する時、触りすぎた
(同様にグルテンが出て堅くふくらみにくくなります)
・蒸すときの蒸気が弱かった。
もし思い当たるところがあれば、
次回の参考にしてみてくださいね。
具を包むのは、慣れないと時間がかかったり、
破けたりうまくできません。
これは餃子と一緒でとにかくたくさん作るしか、
上達の道はないのです。
ちなみにわたしは、
昨年撮影で数百個の肉まんを包むことになり、
その結果、すこしは上手になったような気がしています。
もちろんここまで作る必要はありませんが、
はじめてよりは2回目、3回目と生地の扱い方も包み方も
必ず上手になってきますので、
ぜひたくさん作ってみてもらえたらと思います。 |