なかしましほさんのかえってきた!ちいさなレシピを1ダース。
NO4
 
ホットビスケット:粉100g(薄力80+全粒20)、砂糖大1.5、BP小1、塩少々をボウルに入れさっと混ぜ、油20gを加え両手ですりまぜ、塊がほぼなくなりしっとりしたらヨーグルト50gを加え練らずにまとめる。2cm厚さに伸ばし4つに成形し180度のオーブンで18分焼く。 #LR1

2013-02-01-FRI


ちいさなレシピ4つ目はホットビスケットです。
まず、ホットビスケットって何?
って思った方もいらっしゃったかもしれません。
よくわからない謎のおやつも、
みんなでせーので作るのは、たのしいですよね。
ホットビスケットの正体は、
アメリカの素朴なスコーンといったところでしょうか。
本来スコーンがイギリス生まれの、
紅茶に合わせたくなるような
ちょっぴり品のあるおやつだとしたら、
ホットビスケットはもっと気軽でラフな感じ。
スコーンより油脂が少なめなので、ふんわり軽い食感です。
わたしにとってはじめてのホットビスケットは、
みなさんご存知のファストフードショップにある、
チキンとセットになったあの「ビスケット」でした。
メープルをたっぷりかけて食べると
なんともしあわせなきもちになって、
姉と競争して食べた記憶があります。

作り方のポイントは、油を粉全体に行き渡らせ、
ヨーグルトで生地をまとめるというところ。
両手で手早くさらさらになるまですりまぜることで、
外はかりっと、ヨーグルトでまとめることで、
中はふんわりとした食感に焼き上がります。
ヨーグルトの酸が生地にプラスされることで、
さらにふくらみもよくなるんですよ。
そして、今回はヨーグルトを入れたら生地が
べたべたになったという声をちらほら聞きました。
これは、みなさんそれぞれ使う粉やヨーグルトが違うこと、
あとはすり混ぜ方によっても、
まとまるまで加える水分の量が変わってくるからです。
最初はレシピ通りに作ってみることで適量が分かるので、
2回目はなめらかにまとまるよう、
ヨーグルトの量を加減してみてくださいね。
ただ、生地が堅いと膨らみにくくなるので、
多少やわらかい方がふんわりふくらむということも
覚えておいてください。
もし生地のまとめ方がわからなくなったら、
黒ごまスティックやメイプルビスケットのページを
おさらいしてみると、よいかもしれません。
おやつや朝ごはんに、たくさん作ってみてくださいね。

【材料】
 薄力粉 80g
 全粒粉 20g
 砂糖 大さじ1.5
 ベーキングパウダー 小さじ1
 塩 少々
 油 20g
 ヨーグルト 50g

【材料や道具のこと】
 薄力粉は日清の「フラワー」を使いました。
 全粒粉は薄力タイプを使いました。
 今回は少量なので強力タイプでもかまいません。
 わからなければ袋に書いてある用途(パン用かお菓子用か)を
 見てください。
 全粒粉は小麦を丸ごとひいたもので、
 少量混ぜることで香ばしい粉の風味が広がります。
 *グラハムは胚芽部分のことで、
  全粒粉と同じではありません。
 砂糖はきび砂糖、油は太白ごま油、
 ヨーグルトはブルガリアヨーグルト(無糖)の
 開けたてを混ぜずに使っています。
 塩はひとつまみより、少し少なめの量です。
 ボウルは直径20cmくらいで、深さのあるものがおすすめ。

【準備】

 オーブンは180度に予熱します。
 天板にオーブンシートを敷きます。

【作り方】

1.ボウルに粉、砂糖、ベーキングパウダー、塩を加え、
 お米をとぐようにぐるぐるっとよく混ぜます。
 こうすることで全体が均一になって粉や砂糖のダマがなくなり、
 あとは粉に空気がふくまれることで、
 油や水分がなじみやすくなるからです。
 ふるう必要はありません。
 ここに油を加え
 (ボウルをはかりに乗せて、直接油を計量するとラクです)、
 同じように手でぐるぐるっと軽く混ぜます。
 そうすると油と粉がかたまりのようにできるので
 (そぼろといいます)
 これをほぐすように、両手ですり混ぜます。
 力を入れすぎると逆にかたまりができるので、
 力を抜いて両手ですり混ぜ、粉をどんどん下に落としていきます。
 そうすると白っぽかった粉に油がなじんで、
 全体が少ししっとりした感触になります。
2.ここにヨーグルトを加え、
 手早くお米をとぐようにぐるぐるっと混ぜて、
 水分を粉全体に行き渡らせます。
 手の付け根で練ったり、強くぎゅっと押し付けると、
 生地が堅くなったりふくらみが悪くなるので注意します。
 ざっとなじんだところで
 (具材を入れる場合はこのタイミングで加え、軽くなじませます)
 ボウルから台の上に取り出します。
 この状態でひとつにまとまっていたらこのままで、
 べたべたしていたり、生地をもっと均一にしたい場合は、
 生地を軽くぽんぽんと手の平でのばし、
 カードなどで半分に切ってふたつを重ね、
 またぽんぽんと軽く押して元の厚さにのばします
 (べたべたする場合は手の甲の部分でぽんぽんと押すとよい)。
 これを2〜3度繰り返すとべたべたした生地の水分が落ち着き、
 質感も均一になって成形しやすくなります。
 また重ねることで層になるので、
 真ん中から割れてふくらみやすくなります。
 *ただしこれをやりすぎると、
  粉のグルテンが引き出され堅くなったり、
  膨らみにくくなるので、2〜3回を目安にほどほどに。
3.生地を2cm厚さにのばし、
 4等分して間隔をあけて天板にならべます。
 この時も複雑に成形すると生地を傷めるので、
 なるべくさわらずシンプルな成形にした方が、
 ふくらみやすくなります。
 もしべたべたして成形が難しい場合は、
 スプーンで落としたり、ラップをあててのばしても。
 そして、この分量で4等分以上に分割すると、
 ひとつひとつが小さくなり、
 生地のふんわり感も少なくなってしまうので、
 あまり小さく成形しない方がおすすめです。
 これを180度に熱したオーブンで18分焼いて、
 網にとって冷まします。
 熱々だと生焼けっぽく感じたり、
 味が出てこないので、
 ほんのりあたたかいくらいの冷めたてがおすすめです。

このままで食べるのはもちろん、
メープルシロップやバター、
ジャムなどを添えるのもおすすめ。
または生地に具材を混ぜ込んでも楽しいです。
チョコやナッツ、ドライフルーツなど好みのものを
レーズンくらいの大きさに刻んで、
20gくらいを目安に加えます。
具材を入れてから混ぜすぎると生地のふくらみが悪くなるので、
具を入れたら軽く押し付けるくらいにして、
あとは伸ばすときに自然に混ざるので大丈夫。

 
発表! なかしま賞!!

さすが、お父様のアドバイスが効いてますね。
ふんわりしてとってもおいしそうです!
すてきな思い出を教えてくださってありがとうございます。
(@DollyRamone)さん
米軍で料理人してた父の大好物ホットビスケ。
亡くなってから存在さえ忘れてた。
でも、作ってみたら手が覚えてる。
「さらさらになるまですり混ぜて、
パイじゃないが折るようにまとめるんだぞ」
思い出させてくれて、ありがとう。 

 
2013-02-07-THU



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