糸井 |
タモリさんって、
負けず嫌いなんですか? |
タモリ |
負けず嫌いなとこもありますねぇ。 |
糸井 |
小さいところでは、
ものすごく負けず嫌いですけどね(笑)。 |
タモリ |
そうそう、大きなところでは、
もう、どうでもいいんだけどね。
小っちゃいところでは負けず嫌いなの。 |
糸井 |
番組のゲームで
本気になってることがよくありますよね。 |
タモリ |
あります、あります。
それで、もうひどいのは、
汚い手を使っても勝とうとする(笑)。 |
糸井 |
それは、あの、必ず限定的に、
くだらないことですよね。 |
タモリ |
そうそう、くだらないこと(笑)。 |
糸井 |
タモリさん、すごいよね。
4、5歳のときに人生のピークを迎えたって。 |
タモリ |
ピークを迎えたよね。 |
糸井 |
あとはもう惰性ですか? |
タモリ |
あとはもう惰性ですね、だんだん。
絶対に昇ることはないです。 |
糸井 |
(笑)つまり、
先に老人になったっていうこと? |
タモリ |
先に老人になってますね。
4、5歳のときにはもう、すでに老人だった。 |
糸井 |
そんときすでに、
変態の芽はあったんですか? |
タモリ |
変態の芽はね、
そのころは……なかったんでしょうね。 |
糸井 |
はぁ、普通の生殖意欲だったんですか。 |
タモリ |
そう、普通の生殖意欲でしょうね。 |
糸井 |
(笑) |
タモリ |
それで、だんだんだんだん、
変態の傾向が、どんどんどんどん、
高まってきましたねぇ。 |
糸井 |
(笑)罪にならない程度に
変態なんですよねぇ、タモリさんは。 |
タモリ |
ええ。その程度に抑えてますけどね。 |
糸井 |
(笑)抑えて。「したらいかん」と? |
タモリ |
したらいかんと。 |
糸井 |
そう思いながらも、変態である。
タモリさん最近、改めて、
「人類はみんな、ほんとは変態である」
と強くおっしゃってますよね。 |
タモリ |
そうです。人類、みな変態ですね。 |
|
(つづきます。) |