ジョージ |
(ちょっと酔っぱらって、
男と女の違いについて語る )
男っていうのは、
容れ物を優先するんだよ、
すがたかたちを。
んで、男が好きなものって、
たとえば、車にしたって、
家にしたって、店にしたって、
カッコばっかりなんだよね。
んでさ、そのカッコばっかり
っていう部分を、女の子は、
もう男はカッコつけだから仕方がない、
っていうふうに思うのね。
で、女もカッコのことばっかり
言うんだけど、
女のカッコって、
自分の身の周りのことばっかりなんだよね。 |
ノリスケ |
ふふふ。そうねえ。 |
ジョージ |
男のカッコってね、自分の外なんだよ。
女のカッコって、自分の周りなの。 |
ノリスケ |
女のオシャレは、女のためにしてるんだって。
女に、どうだっ! て言うために。 |
つねさん |
男は、女にどうだって言いたい? |
ジョージ |
男が女に、ね。あのね、
ウチのお客さんからさ、
今度こういう彼女ができたんですけど、
どうすればいいですか?
とか、訊かれてるのよ。
この収録、次は「インテリア」を
やろうとしてるわけだけど、
その次は「浮気」っていうのでどう? |
ノリスケ |
やりましょやりましょ(笑)。 |
ジョージ |
おんもしろいんだよ、今ね、
まさにものすごい出来事が
僕の周りに起ってて。
すーごいのっ!
その人には、浮気がばれちゃったの、
大変なことになってて。
だけど、「ほぼ日」は見てるんでね、
彼にね、メッセージを送りたいの。
今回は、あなたのことを言ってるのよっ!
僕ね、今回くらい、
男の浮気観と女の浮気観の
違いっていうのがわかったことはない。
ホント。ホンットにね、ホントだよ‥‥。
僕ね、その人とね、んと。 |
つねさん |
そういう話を、こんどしましょうね。 |
ジョージ |
男と女の関係でも、
同性愛っていうのは成立するんだな、
っていうことがわかったの!! |
ノリスケ |
んんん???
あなた酔っぱらってて
なにがなんだかわからないわ。 |
ジョージ |
(かまわず饒舌)
男同士の関係でも、
異性愛っていうの、あるんだよ。
役割分担がハッキリしていて。
んで、これってさ、わりと、
他に求めようと思えば、求められるから。
たとえば、自分が成長すればさ、
そういう部分って、埋まるわけじゃん、
他人に埋めてもらわなくても。
そうすると、別れちゃうことに
なると思うんだけど、
同質のものを求めて、お互いの同じ部分で
ガバッと一緒になっちゃうと、
かーなりキツイかなって思うよ。
あのね、女同士っていう言葉と、
男同士っていう言葉って、違くない?
ね? 女同士っていうのは‥‥。 |
つねさん |
たとえばさ、男同士ってさ、
男に惚れるってあるじゃん。
でも、女に惚れるって言わないもんね。
だから、ちょっと愛情みたいな
感じの部分で、危険な部分が
男同士には、はじめからあるのかもよ。 |
ジョージ |
そう、女同士っていうのは、
女の子複数であって。
男同士っていうのはさ、何か違うんだよね。
よくさ、義兄弟って言うじゃん。
兄弟の杯とか。だけど、義姉妹とか、
姉妹の杯って、ないのよね。 |
ノリスケ |
女の子のほうが自由だと思うな。
女の子って、
わたしレズッ気あるから、この子大好き!
とかって、平気で言うよね。 |
つねさん |
女の子同士が
手つないでてもさ、
別におかしいって
思われなかったりとかするもんね。 |
ジョージ |
女の子同士っていうのは、
絶対に一線を越えない
自信があるんだと思うんだ。 |
ノリスケ |
だからか。 |
ジョージ |
だけど、男同士っていうのは、
一線越えちゃうんだよ。
それが怖い。
だから、手つながないんだよ。 |
つねさん |
そっか。 |
ジョージ |
基本的にね、男の中にホモはあると思うよ。
女の中にレズがあるかどうかわかんないや。 |
ノリスケ |
あると思うよ。 |
ジョージ |
ただ、世の中にはいろんな人生があってさ、
共白髪とかって言うじゃん。
で、添い遂げるとかって言うでしょう?
でね、たとえば共に白髪になるということは、
共に同じになっていくということだよね。
似た者夫婦っていうでしょ、
でも、ほんとに似たものになろうと思ったら、
性別も一緒にならないと
いけないかもしれないんだよね。
で、そういう部分は、
男は疎いからなかなか思わないんだよね。
自分の嫁さんがさ、例えばレズになって、
自分とほんとに同質な女同士でもって、
愛情を育てあうなんていうことは、
絶対思わないわけでしょ? |
ノリスケ |
思わないだろうなー(笑)。 |
ジョージ |
だけど、たとえば今の、
東京の港区あたりに行って、
平日の昼間にスター・シェフの
やっているレストランの、
ランチタイムに行ったら、
女が女同士でメシを食っているわけよ。
あれってさ、外人が見たら、
日本ってレズの国か?
って思うぐらいよ。
もう、ラブリーでしょ?
あれってさ、疑似レズビアンなんだよね。
で、愛欲のない愛情の世界っていうの?
ね?
そういうの考えるとさ、
女の子たちは、とても自然に
同性愛をやってるんだよね。
‥‥でも、このラフィット、
(ワインのことです)
ほんっとに美味しかったね。 |
ノリスケ |
シャトー・ラフィット・ロートシルト。 |
ジョージ |
そうそうそうそう。 |
つねさん |
よく分かるね。 |
ジョージ |
おねえちゃんだもん。 |
つねさん |
わからない僕は、おっさん? |
ジョージ |
あのね、つねさんの凄いとこっていうのが、
これだけお金つぎ込んで、
これだけ手間をかけても‥‥。 |
つねさん |
ごめんなさいっ! |
ジョージ |
おっさん、なんだよね。
この純粋さがね、僕はね、
やられたって感じ。
だってさ、今までつき合った
何人かっていうのは、
つき合いそこなったっていうほうが
正しいんだけど、みんなね、来るんだよ、
こっち側に。だけどね、
つねさんは、来ないんだよね。 |
ノリスケ |
うん、この人は凄い。 |
ジョージ |
来ないんだけど、
理解だけ進んでくるっていうの?
だってさ、寿司屋とか行くでしょう?
そうするとね、いっちょまえな
口叩くんだ、これが。 |
つねさん |
そうなの!? |
ノリスケ |
成長してたのねえ。 |
つねさん |
たとえば? |
ジョージ |
どこそこの店は、どこそこに比べて
シャリが美味しくないとか。
あそこはマグロは良かったけど、
アナゴはあっちの方が良かったとか、
平気で言うんだよ。
知識だけは膨らんでくんだけど、
スタイルはね、昔のまんま。 |
ノリスケ |
不思議な人ねえ。 |
ジョージ |
でしょ? |
ノリスケ |
だから、やれると思うんだよ。
普通の人だとね、
ジョージさんの経済力とかに、
負けちゃいそうだもん。 |
ジョージ |
つり合わないから嫌だって、
明治時代の男と女が言うことよ。
今は平成の世の中で、
しかも男と男なんだからね。
最初っからつり合ってないわけだから、
つり合っちゃダメなのよ。
でもね、それにしてもね、
変わらなすぎるっていうのは、
凄いかなと思うんだけど。
ま、でも、それがね、楽しいよね。
で、世界が広がるしね。 |
つねさん |
こういうヤツもいるんだって?
(笑)でも、すごい好きだよ‥‥
ふふふ(笑)。 |
ノリスケ |
あんたたち、最後はそれね。
ぜんぶノロケになるんだわ。
そろそろ帰るわ。お邪魔しましたっ! |
つねさん |
もちょっといればぁ? |
ノリスケ |
またこんどね!! |
ジョージ |
ほんじゃーね〜〜。 |