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新宿二丁目のほがらかな人々。
おねぇ言葉や裏声とかで語る別角度批評。

ファブ・ファイブに学べ。その7
彼のお母さんには、なりたくない。

つねさん あの料理、おいしかったのかなあ?
ノリスケ でも自信満々だったよね、彼は。
はじめて自分でつくって
女の子に食べさせたんじゃないかな?
うれしかったんだと思うよ。
ジョージ そう。
つねさん すごいよね、なんか。
ジョージ 料理食べたときの女の子の表情、
あんまり美味しくなかったんだと思うんだ。
つねさん そうそうそう。
ノリスケ ちょっと無表情で(笑)。
ジョージ もうもう無口になって、
口もあんまり動かなくって。
まずかった? って聞くと、
そんなことはないよ、って。
あなたがこれを作ったと思ったら、
私はすごく美味しく思う、って。
つねさん そうそうそう。
ジョージ で、んーと、番組の途中途中で、
男の人の友だちとか妹とか、
彼女とかが、今度の番組に寄せる気持ち
語るのね。
つねさん コメントしてたね。
ノリスケ うん。CMの後ね。2度ほど。
ジョージ その中で、彼女がね、
一言こういうふうに言ったの。
たぶん、彼らは、
おつきあいの危機にあったんだろうね。
ノリスケ うん。けっこう長かったのよね。
ジョージ 3年目って言ってた。
つねさん へぇー。
ジョージ 彼はものすごくいい人で、
好きなんだけれども、疲れちゃった。
なんでかっていうと、
私は彼のお母さんじゃない、って。
彼には彼で、自立してほしいのに、
いつも私のことを頼って、
彼女にはなりたいし奥さんにもなりたいけど、
お母さんにはなりたくない、
っていうふうに言ったの。
こぉれはね、これ読んでる、
男性の読者がいたら、
もう真剣に考えなさいよ!?
つねさん ははははははは!
ノリスケ 説教してどうするの(笑)。
ジョージ 彼女は、彼女であって、お母さんではない。
その言葉を、彼女は、
彼のピクニックランチを食べながら、
反芻したんだと思うんだ。
そんな彼が、
料理を作ってくれたんだ、って。
ノリスケ あれ、嬉しそうだったよね。
まずかったみたいだけど(笑)。
ジョージ たぶん、それでも今後は
彼女が彼のために
ほとんど料理を作ってくれるんだろうけど。
つねさん でも、彼は、なんかのとき、
つくってくれるかもしれない男になった。
ノリスケ 変わると思うよね、少なからず。
ジョージ 料理を自分のために作ってくれる人に
作ってあげる料理っていうのは、
お母さんの料理じゃなくって、
彼女の料理だよね。
あのフード&ワインのコーディネーターが
4人目にきたっていうのは
すごいなーって思ったよ。
つねさん で、最後が、カルチャー系。
なにをすればいいかっていう
アドバイスをしてくれるんだよね。
ロドリゲス君。
ジョージ デートの最後に。
ノリスケ 場所を選んであげる。
ピクニックの場所を。
ジョージ チャイニーズガーデンに行けば、
すごく静かだし盛り上がるよ、って。
で、絶対そこに行って
自分の作ったお料理を食べさせれば、
彼女はOKだからね、って。
つねさん そりゃ、喜ぶよね。
ジョージ で、彼女をおもてなしするために、
僕からプレゼントです、って。
つねさん 「これ」とかっていって。
ジョージ 「これ」。
ブロードウェイのミュージカルのチケット。
つねさん それも‥‥。
ジョージ バズ・ラーマンプロデュースの、
『ラ・ボエーム』
ノリスケ ふたりが、観たかったやつねぇ。
ジョージ ねぇー。
つねさん ムーラン・ルージュ!
ジョージ そう、『ムーラン・ルージュ』の舞台版。
観たかったやつなんだけど、
僕たちが行った直前に終わってました〜。
つねさん はい、不意にでした〜(笑)。
ジョージ でも、このミュージカルの、
演目の選び方そのものが‥‥。
つねさん そう、セレクトがオカマだよね。
ジョージ ま、今だったら、『タブー』
ノリスケ ははははははははは!
つねさん それそれ(笑)。
ジョージ って感じ? ね。
んで、そういうことをぜんぶ言ってあげて、
準備もしてあげて。で、最後に5人が、
彼の背中を押すんだよね。
これでもうあなたは、
彼女にとってセクシーな男性に
なることができるから、
あとはあなたひとりで頑張りなさい!
って言うの。
エイエイオーっていう代わりに、
その、カルチャーの担当の子は
ミュージカルのチケットと、あとCD。
つねさん うん。
ジョージ あの、家に戻ってきて、
ベッドに入るときに、
これ、ムードのあるCDだから、って、
ひとつ渡すの。
ノリスケ あげてたね。
ジョージ あと、インテリアデザイナーの子は‥‥。
ノリスケ アロマ・キャンドル。
ジョージ アロマ・キャンドル。ジンジャー系。
つねさん セクシーだ! って言ってた(笑)。
ジョージ そう、セクシーだからベッドの横に置くのよ、
って。で、
フード&ワインコーディネーターからは、
チョコレートのクリーム。
ノリスケ 瓶詰めの。
つねさん 美味しそうだったよね。
ノリスケ ピクニックのデザート代わりに、
これ1コでいい、って。
ジョージ そしたら、またね、それをね(笑)。
つねさん ツボにはまった食わせ方をするんだよね。
ジョージ 指にたっぷりつけて。
ノリスケ 最初、自分で食べてから、
そのままキスをして。
ジョージ キスをして!
つねさん ちょっと口移しにして!
ジョージ こんどは、指につけて、
彼女にしゃぶらせるのよ。
もう彼女がペロペロ美味しそうに食べる。
つねさん セクシーだったよねー!
ジョージ もうそれを観ながらオカマ5人が、
ぎゃーっ!! すごいわ、いやーっ!!
とかって言ってるのね。
つねさん 盛り上がってた(笑)。

あんたたちも盛り上がってますね。
続きます!

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2004-02-16-MON
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