ジョージ |
今年のシーズンは、すごい、いいの。 |
ノリスケ |
バーゼルも‥‥ |
ジョージ |
ジュネーブもどっちもいいの。
すっごい、いいのぉ〜!
だけどもう、ねぇー。 |
つねさん |
なんかね、欲しいのがあるんだって。 |
ジョージ |
んーっ!! |
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ノリスケ |
今、こめかみをギューッと押さえて(笑)、
悩んでいます。
何を見つけたの? |
ジョージ |
んーー! ‥‥独立・天才・時計・師、
とかっていう言葉がございますでしょ。 |
ノリスケ |
ございます。
あのフランク・ミュラーで
有名になった言葉ね。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
そう、そう。フランク・ミュラー以降、
いろいろお出になっていらっしゃってですね。 |
ノリスケ |
若い才能が。 |
ジョージ |
で、今、ウチにある時計っていうのはですよ、
要はシリアルナンバー付きって言うんですか? |
つねさん |
ウフフフ |
ノリスケ |
限定生産で。 |
ジョージ |
そう。たとえば、「99分の7」とかね。 |
つねさん |
99なの? |
ノリスケ |
多分、アーティストプルーフを入れて
100本しか作らないということじゃないの。 |
ジョージ |
そう。‥‥なのだけど、
その独立・天才・時計・師っていうのは、
もう、これは10本だけとか‥‥ |
ノリスケ |
あー‥‥。世界に1本だけとか。 |
ジョージ |
‥‥シリアルナンバーも付いてない‥‥ |
ノリスケ |
見りゃわかると。 |
ジョージ |
‥‥のがねー、いいのが、結構ねー‥‥ |
ノリスケ |
結構、あるんだ?! 1個じゃなくて。(笑) |
つねさん |
知らない。僕。 |
ジョージ |
なんかねー‥‥ |
ノリスケ |
どこの? |
ジョージ |
名前、何だったっけ? 忘れた。
忘れるようにしているの。
名前を思い出すと多分、
もう、買いに行くと思う。 |
つねさん |
ヨダレ垂らしながら話すから。 |
ノリスケ |
あっ、思い出さないようにしてるのね。 |
つねさん |
そう。思い出させないようにして。 |
ジョージ |
それでね、値段がね、もう‥‥
600万とか700万とか800万とか
900万とか1,000万とかになるんだよね〜! |
ノリスケ |
ゲッ! あのぉ‥‥いま仰ったのだけで
400万の隔たりがあったんだけどさぁ。 |
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つねさん |
アハハハハ。それでね、
この夏休み、ラスベガスに行くのよ。 |
ノリスケ |
ん? こないだ行ってきたばかりでしょう! |
ジョージ |
こんどは、ふ・た・り・で。 |
つねさん |
ねーっ。 |
ノリスケ |
あ、そ。で? |
つねさん |
ほしい時計があるらしいの。向こうに。 |
ジョージ |
クロムハーツ! |
つねさん |
この間、ベガスに行ったときに、
クロムハーツに入ったんだって。 |
ノリスケ |
お店があるんだ? |
ジョージ |
すーっごいお店があるのぉ〜!
クロムハーツの。‥‥ラスベガスって、
人生で大勝ちした人が
お金捨てに行く場所だから‥‥ |
ノリスケ |
はいはい。 |
ジョージ |
捨てるつもりで買うものが
いっぱいあるのよね。 |
ノリスケ |
ああ。そういう人を狙った
お店があるということなのね。 |
つねさん |
そう。 |
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ジョージ |
で、基本的に、たとえば
「思い切って時計を買いました、
ロレックスです」っていうのは、
思い切りの中でも資産計上される
思い切りじゃない? |
ノリスケ |
ああ、そうだ。 |
ジョージ |
誰が見てもわかるし。 |
ノリスケ |
うん、うん。 |
ジョージ |
だけど、クロムハーツの時計、
買いましたっていうのは、これはもう、
捨てる以外の何物でもないんだよね。 |
ノリスケ |
は〜。たしかに。
さぞや、その素晴らしさを
語りたいところでしょう。 |
ジョージ |
ん。すごい、語りたいとこ。(笑)
語っていい? |
ノリスケ |
いくらでも語れば?(笑)
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