APPLE

物欲が止まらない! その12

ジョージ だから、物欲の新たなドアはあるのよ。
ドアは、開くの。ある日突然。
鍵の箱がキラキラキラキラと、こう‥‥
ノリスケ そうね。鍵をいっぱい持って。
ジョージ 今‥‥今、開けようかどーしようか、
悩んでるのが、石の箱。‥‥石の扉。
ノリスケ え? 宝石? じゃ、もう、時計の扉は
開いちゃったってことね?
ジョージ 時計の扉は開きっぱなしだもの。
ノリスケ 開きっぱなしか!
ジョージ 今、網戸がかかっている状態。
つねさん 網戸か!
ノリスケ あぁ‥‥、虫が入ってこないようにね。
ジョージ で、石の扉。
つねさん 石はやめな。
ジョージ そうよね。‥‥石、ね〜。
ノリスケ いいんじゃない? 行けば。
‥‥何を根拠に「やめな」って言ってるの?
つねさん いやぁー、なんだかねえ。
ジョージ きつくなるのが分かってるからでしょ?
つねさん うん。
ノリスケ いーじゃない。面白いから。
そんな人まわりにひとりいたら
面白いじゃない。
ジョージ やっぱり、まずは、
クロムハーツの石入りかなー‥‥。
石がいっぱい入ってるの〜。
つねさん 際限ないからね。結局。
(笑)‥‥いいけど。別に。
ジョージ 絶対ね、どっかに何かが
巣食ってるんだと思うんだよね。
ノリスケ フフフフ。病原菌が?
ジョージ そう。絶対に。で、これが病気の元。
‥‥を元から断たないと、ダメなんだと思う。
ノリスケ だって、一生治らないと
言ったじゃないですか!
ジョージ そうなのよ。‥‥そうなんだわ〜。
でも、多分ね、どこか‥‥別のものに
すり替えることができそうな感じはするのよ。
ノリスケ ほー。
ジョージ 例えばね、顔の大きい女性占い師?
ノリスケ はい。ポマードを付けたみたいな。
ジョージ そう。あの人のあの光り物に対する欲‥‥
あれって何なの?
ノリスケ フフフフ‥‥なんでしょうね。
つねさん ね。何なんでしょ。
ジョージ あれって、多分、
厄除けとか厄落としとかみたいな
感じなのかなと思うよね。
つねさん ほんと、そうだよね。肩こり、しそう。
ジョージ なんかな〜、ああいうふうには、
絶対、なっちゃいけないんだなぁと思いつつ、
大きなカテゴリーのワッカでくるむと、
そちらの方に含まれてるのかなって
思うことって、ない?
客観的には嫌ってるんだけど、
そっちの方に向かって行くんだよ。
ノリスケ それは、僕にとっての、こぶ平ね。
つねさん 正蔵さん、ね。
ジョージ そう、そう、そう。そう思う。
ノリスケ 最近、正蔵を襲名してから、
スーツ着てらっしゃるので、‥‥
つねさん ラッキー、みたいな?
ノリスケ 見え方が違って、よかった。(笑)
でも大きくくくると
そっち側なのかなーと思うと、
つらいなぁ、と思いつ。
ジョージ つらい、でしょ?
ノリスケ と思いつつ。
ジョージ 人間ってほんとにね、
自分が嫌いなものに、いつかは、なるの。
ノリスケ ゥハァー‥‥やめてよっ!!
ジョージ スター・ウォーズよ。
自分を生んでくれた父親に
いつかはなるじゃん。
ジョージ・ルーカスが
この前インタビューで言ってたよ。
ジョージ・ルーカスって大きい映画会社が
大嫌いで仕方がなくって‥‥
ノリスケ ハリウッド、嫌いだよね。
つねさん インディペンデントに行ったのに。
ジョージ 自分で独立して作ったのに、
今は、へんてこりんな映画会社よりも
大きくなっちゃって。で、会社になって、
自分が作りたくもない映画が
どんどん出来上がっていって。
それで、今度、分けたでしょ。会社を。
自分が嫌で仕方がなかった映画会社に
自分がなっちゃったんだね、って言ってた。
みんな、そうなるんだと思うよ。
‥‥オイディプス・コンプレックスだよね。
ノリスケ ああ‥‥母親をめぐる父親への憎悪、ね。
ジョージ 自分が嫌いな父親に、必ず、自分がなる。
ノリスケ そういう、もっともらしい事を
言ってですねー(笑)。
ジョージ まとめようとするんだけどー。
ノリスケ 時計とかね、石をね‥‥。
もう、石、行っちゃってください!

宝石かあ。うーん。宝石ねえ。
男性の宝飾品ってすごいね。
ぜひ買ったら見せていただこうっと。
つづきます!(シェフ)


2005-09-08-THU

BACK
戻る