ノリスケ |
ひとつだけね、疑問なんだけど。
ジョージさんがこれから石の世界へ、
もし、行くとすると、
つねさんも付いて行ったりしないと
いけない‥‥じゃない? |
つねさん |
そうなの? |
ノリスケ |
なんかちょっと、こう‥‥借りたりして、
一緒にするんじゃない? |
つねさん |
じゃ、貸して。 |
ジョージ |
この人ねー、案外ね、嫌いじゃないの。 |
ノリスケ |
今もしてるじゃない。
なんか輪ゴムみたいなの。
なに、それ? |
つねさん |
これは‥‥ |
ジョージ |
カルティエのね、トリニティリングのね‥‥
付いたブレスレット。 |
ノリスケ |
輪ゴムかと思ったら! |
ジョージ |
ワッハハハ! |
つねさん |
どうせ髪留め用の輪ゴムですよ。 |
ジョージ |
これ、便利よね。 |
つねさん |
これ、便利。 |
ノリスケ |
だから、なにが便利なのっ?!
だからっ! 便利って言うな!! |
つねさん |
ハハハハ。‥‥これは、だから、
今日、手がむくんで
お揃いのワッカ(指輪)
はめていないんで‥‥ |
ジョージ |
ほら、わけの分からないこと言ってるぞ。 |
つねさん |
‥‥ウフ‥‥代わりに‥‥便利‥‥ |
ノリスケ |
わけ、わかんない!(笑) |
|
ノリスケ |
ま、ともかく、つねさんは、
ジョージさんについていくのね? |
ジョージ |
けっこう、金属系好きよね。 |
つねさん |
嫌いじゃないよ。(笑) |
ジョージ |
ほら、“嫌いじゃない”
‥‥好きと言えばいいのに。(笑) |
ノリスケ |
たぶん、自分もそうだと思うんだけどね。 |
つねさん |
いまなんかほしいものある? |
ノリスケ |
あ、トートバッグ、
買いに行かなくちゃ。今日。 |
ジョージ |
今日買いに行くんですって! |
つねさん |
ですって! |
ジョージ |
あのねー、僕も今、
買いたいカバンが、ひとつあるんだ〜。 |
ノリスケ |
あ、レベルが違う話、
するぞー‥‥するぞー‥‥。 |
ジョージ |
ううん。レベルは違わな‥‥違うかなぁ?
ゴヤール! |
ノリスケ |
あっ! |
ジョージ |
ゴヤール、最近、どう思います? |
ノリスケ |
僕ね、ちょっといいと思います。 |
ジョージ |
でしょ? |
ノリスケ |
あの、ちょっと嫌いかも、と思いつつ、
前、通ると、「わぁ! いいなー!」と思う。 |
ジョージ |
あのね、ゴヤールのね、
トートは1つ買ったの。ね? |
つねさん |
ね! |
ジョージ |
トートは買ったんだけど、
ブリーフケースが出たのよ。 |
ノリスケ |
いいと思います。伊勢丹に
ちっちゃいお店があって、
前を通ると、その‥‥
ムードが悪くないんです。 |
ジョージ |
でしょ?
立ち止まってるよね。あそこ。 |
ノリスケ |
でも最初は嫌だったよ? |
ジョージ |
ん。最初は、「ゲッ!」と思った。
「ゲゲッ! これ、なに?
これ、これーっ!!」
とかって思ったけど。 |
ノリスケ |
なんかね、嫌な感じが、
最初したところが面白かった。 |
つねさん |
フフフフ‥‥ |
ジョージ |
そう。この前ね、海外に、
あのトートを持ってずっと歩いてたのね。
そうすっと、仕事で一緒に行ってた人が、
「ゲゲッ!」とかって顔するのよ、やっぱり。
「それって‥‥それって、
オバサン臭くないですか〜?」
とか言うんだけど、一週間も一緒にいるとね、
「これ、いけてますねー!」って言うよ。 |
ノリスケ |
そうだよね。 |
ジョージ |
絶対、いいと思う。‥‥絶対にねー、いい!
あのブリーフケースは。
あの、黒のブリーフケース。 |
つねさん |
ほんと、欲しそうだね。‥‥買え! |
ジョージ |
ま、買えるんだけどね。それはね。 |
ノリスケ |
アハッ! |
つねさん |
全然ね、‥‥
‥‥時計に比べれば。 |
ノリスケ |
で、こんどラスベガスで、
クロムハーツの時計を買うのね?
そこに向かってカードが
パタパタパタパタ‥‥飛ぶのが見える。 |
ジョージ |
ほんっとにねー! ステキ。
あの店は、すーっごいステキ!
買うとね、ミネラルウォーターくれるから。 |
ノリスケ |
それ‥‥。それ、また、
変な言い訳しなくていいんですよ。 |
ジョージ |
クロムハーツのオーナー夫婦が
カルティエ持ってるんだよ。 |
つねさん |
あ、そうなの? |
ジョージ |
カルティエのタンクに
自分んちのベルトをくっ付けたやつ。 |
ノリスケ |
あ、面白いねぇ。
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