ノリスケ |
でもね、この本が本屋さんの、
一体どこに置かれるんだろうと思うと。 |
つねさん |
ああ、そうだね。
後で紀伊國屋に見に行こうかあ? |
ノリスケ |
エッセイ? サブカル? |
ジョージ |
SMスナイパーの横(笑)? |
ノリスケ |
(笑)極端! ていうか、
SMスナイパー、紀伊國屋に
置いてないと思うし。
ちょっと、ご提案申し上げたいんですけど、
これを読んでらっしゃる書店の皆さま(笑)。
サブカルチャーよろしゅうございますし、
糸井重里さんのコーナーも
よろしゅうございますが。 |
つねさん |
色んなとこ置いてもらえるんだ。 |
ノリスケ |
文芸新刊でもよろしゅうございますが、
もう、いっそ、コーナーを作ってみたら
面白いんじゃ、ございませんかと。 |
ジョージ |
何コーナー? |
つねさん |
ほがらかコーナー? |
ノリスケ |
ほがらかコーナー‥‥。と言ってもですね、
風俗雑誌的な意味ではなくて‥‥。 |
ジョージ |
風俗じゃないもん!
風習かもしれないけど(笑)。 |
ノリスケ |
蛮族の風習(笑)? |
つねさん |
あははは。 |
ノリスケ |
そうじゃなくて!
あのー、あたしたちが
尊敬している先人たちのですね、
そうとは言いませんが、
そういう諸先輩方と |
つねさん |
一緒に。 |
ノリスケ |
だったり、あたしたちが
好きなものと一緒に置いては
いかがなものかしらと。 |
つねさん |
素敵だよねえ。 |
ノリスケ |
書店にはそういうの、
プロデュースする人がいないのよ。 |
ジョージ |
先達の本ていうと、ふんどし作家? |
ノリスケ |
ふんどし作家って、日本の、
昔の男はみんなふんどしよ(笑)? |
ジョージ |
いやいやいや、あの、
昭和の市谷特攻ふんどし作家。 |
つねさん |
ああ! いいっすねえ。 |
ノリスケ |
ゆきちゃん! |
ジョージ |
ゆきちゃん。もうまもなく
映画化もされることでございますし。 |
ノリスケ |
『禁色』だっけ? 『仮面の告白』だっけ? |
つねさん |
違うよ〜。『春の雪』よー。 |
ノリスケ |
ああ! |
つねさん |
ブッキーよ、ブッキー。 |
ジョージ |
ブッキー。妻夫木くんだよ? 主演。 |
つねさん |
宇多田だよ、主題歌。
どーでもいいけど。 |
ノリスケ |
まあ! |
ジョージ |
あんまり好きじゃないんだけどね、
そのカップリングはね。 |
ノリスケ |
ブッキーはいいかもしれませんねえ。
でね、そう、そういうことよ!
ぜひ『ほがらか』は、並べて置いてください。 |
ジョージ |
三島由紀夫先生の横。
あるいは橋本治さんの横? |
ノリスケ |
ぜひ読んでいただきたい
『恋愛論』が品切れなのよねえ。
あとは美輪明宏先生のご本‥‥。 |
つねさん |
スピリチュアル・カウンセラーの隣。 |
ジョージ |
いっそスピリチュアルコーナーでも可!
いいかも! |
ノリスケ |
‥‥なんかその並び、ホメオパシーみたいね。
微量の毒で、病気を治すみたいな。 |
ジョージ |
そうそう(笑)。そんな感じそんな感じ! |
つねさん |
いいかもー。 |
ジョージ |
そしたら、どうせのことだから、
横に、エレガントな手芸家! |
ノリスケ |
広瀬先生! |
ジョージ |
広瀬先生の本も置いていただいて。 |
ノリスケ |
すっごい毒の強いコーナーになるわ(笑)。
でも、もうちょっとさ、
ジョージさんのライフスタイルは、
こういうので作られるってものを
置いてもいいんじゃないかとも思うんだけど、
その前に、ゆきちゃんの周りを
ちょっと固めてみましょうか。 |
ジョージ |
ゆきちゃんがらみ? |
ノリスケ |
がらみというか、そういう文豪系で、
何て言うのかな、遠隔射撃みたいに
理解する、みたいな? |
ジョージ |
じゃあ、やっぱり、
康成先生いらっしゃっていただかないと、
困るんじゃないかしら。 |
ノリスケ |
ああ、そうねえ。 |
つねさん |
(笑)康成先生‥‥。 |
ノリスケ |
あのう、要するにこれは、
そういう意味ではないんです。
ないんですけれども‥‥、
異(い)なるものへの愛情、
みたいな、気分として。 |
ジョージ |
あのね、二通りに分かれると思うのよね。
一つは、絢爛豪華な耽美主義っていう。
谷崎潤一郎先生の世界とか。 |
ノリスケ |
ああ、是非。 |
ジョージ |
ね? 坂口安吾は嫌よ、みたいな感じ。 |
ノリスケ |
部屋、散らかってるからね。 |
ジョージ |
で、一番あたしたちに遠いのは、
プロレタリアート文学? |
ノリスケ |
(笑)。 |
ジョージ |
蟹工船はいらないから。 |
ノリスケ |
多喜二はいらないから。 |
ジョージ |
それが一つ。絢爛豪華、耽美主義。
と、もう一つは、プリティ、キュート、
がっつんごっつん! わかんないわ、これ。 |
ノリスケ |
プリティの最後に
「ごっつん」が来たけど‥‥何? |
ジョージ |
要は、エログロじゃないのよ。
そこはかとなきエロティシズムって
言いたかったの。 |
ノリスケ |
はい。 |
ジョージ |
で、しかも。 |
つねさん |
ナンセンス! |
ジョージ |
いや、ナンセンスじゃなくって!
普通の人が、ちょっと眉をひそめるような、
スポーツ新聞も賑わさないだろうし、
ワイドショーでも扱わない、
美しくプリティでキュートなんだけれども、
表側の世界に出てこないようなものを
描いた作品ね。 |
ノリスケ |
おお。 |
ジョージ |
山田詠美さんとか。 |
ノリスケ |
詠美さん、素敵。
『風味絶佳』読みました? |
ジョージ |
読んでなーい。 |
つねさん |
読んでなーい。 |
ノリスケ |
是非! 素敵よぉ。
短編なので、少しずつ読めるので。 |
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『風味絶佳』は確かによかったですよねえ!
次回は金曜です!
書籍についてもうひとツッコミしまーす! |