ジョージ |
前者の絢爛豪華、耽美主義と、
プリティなエロをドッキングさせると、
森茉莉先生になったりなんかして。 |
ノリスケ |
森茉莉先生! 『贅沢貧乏』! |
ジョージ |
どうお? いいでしょう。 |
ノリスケ |
いいねー! |
ジョージ |
‥‥森茉莉先生の場合にはエロの方に傾いた、
自分は絢爛豪華を知ってるんだけど、
突き放した世界なんだよね? |
ノリスケ |
そうそうそうそう。 |
ジョージ |
どちらかと言うと、
枯葉を愛するみたいな感じ。
お風呂いっぱいに生々しい
バラの花びらを浮かべてしまうのが
三島由紀夫みたいな感じ? |
ノリスケ |
はい。 |
ジョージ |
いいじゃないですかん?
エロにほんとは走りたいのに、
豪華をまとったエロしか書けないオンナ! |
つねさん |
それ、ゆきちゃんの話(笑)? |
ジョージ |
好きだわあ! |
ノリスケ |
褒めてんのね‥‥。
しかもオンナって。 |
つねさん |
言い切った! |
ジョージ |
そう。だって、ふんどし締めたオンナよ? |
ノリスケ |
ほんとね。写真集もありますから。
『薔薇刑』。細江英公さんの撮った。 |
つねさん |
あれはエロいよね! |
ジョージ |
あの人ってあれなんだよね、宗教画家の、
セント・セバスチャンか何かの処刑のシーン? |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
顔は美少年なんだけど、
体はたくましい男の体が体をよじりながら
お腹に何か刺されるところを見て、
子供ながらに、むらむらしたそうです。
さすが! |
ノリスケ |
それをアートにいくと、
Pierre
Et Gillesになるんでしょうけど。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
あ、今思い出したけど
今日お土産持ってくんの忘れた! |
ノリスケ |
何の話? |
つねさん |
この前ね、旅行行った時にね、
ノリスケさんにプレゼント買ったのー。 |
ノリスケ |
えーっ! |
つねさん |
でも、忘れちゃったね〜(笑)。 |
ジョージ |
忘れちゃったー。 |
ノリスケ |
忘れられちゃいましたー。
で、何をくださるの? |
ジョージ |
エルトン・ジョンのお店でね。
んーっとー、んーっとー、
フィットネスクラブセットよね、あれね? |
ノリスケ |
エルトン・ジョンとフィットネスクラブって
かけ離れた世界な気がするんだけど。 |
つねさん |
ポーチバックとー。 |
ジョージ |
タンクトップ。
あと、ブリーフ。 |
つねさん |
JOHNって書いてないよねー? |
ジョージ |
ううん。何がすごいって、
タンクトップなんて‥‥、 |
ふたり |
(声をそろえて)BITCH IS BACK! よ! |
ノリスケ |
いやああああああ!(笑) |
ジョージ |
(笑)そ。帰ってきたくされオンナ!
どうお? |
ノリスケ |
‥‥ありがとうございます。 |
ジョージ |
はぁ、すっきりした。
で、本だけど、やっぱり由紀夫先生の
横に置いてほしいなあ。
是非、是非、映画の公開記念に‥‥、
「四月の雪」なんか見てる暇があったらね、
『春の雪』読みなさいっ!
公開記念で三島由紀夫コーナーだけでは
インパクトが弱いでしょうから、
その、絢爛豪華ってある、異形の世界。ねっ? |
つねさん |
コーディネイトしちゃう? |
ノリスケ |
向こうに便乗すんのね‥‥。 |
ジョージ |
当然あの、んー、どいうのかな。
狩野派、琳派風の、何かあの‥‥。 |
つねさん |
びっくりした。
叶恭子のリンパ線かと思った(笑)。 |
ジョージ |
叶恭子のリンパ腺はすごいかも(笑)!
あっ、叶姉妹系もオッケーよ。 |
ノリスケ |
そうですよ、そうですよ。 |
つねさん |
オッケー。 |
ジョージ |
異形の世界だから。絢爛豪華な異形の世界。
考えてみたらすごいね。
三島由紀夫から叶姉妹まで
シームレスにつながる世界が、
世の中にはあるんだよ。 |
ノリスケ |
ある。でね、それを言うなら
澁澤龍彦先生もぜひ入れてくださる? |
つねさん |
あはははは! こえー。 |
ジョージ |
で、その間を、‥‥その‥‥その間に、
美輪先生入れると美輪先生怒るから‥‥。 |
つねさん |
ま、多次元宇宙ということで。 |
ノリスケ |
美輪先生のご本は、棚の上の方に輝かしく。 |
ジョージ |
曼荼羅の頂点にいらっしゃって、
その間を広瀬先生もいれば、
スピリチュアル・カウンセラーもいてぇ、
ちょっと傍から羨ましそうーに眺めている
康成先生がいらっしゃって。 |
ノリスケ |
「あー、三島くんはね」みたいな感じ(笑)。 |
ジョージ |
だって、康成先生は、
本当は三島由紀夫になりたかったの。
でも、あの肉体はなかったのよ。
あの顔もなくって、だから、
料亭に加賀まりこを連れ込んで、
パンツ見せてって言ったの。 |
ノリスケ |
(笑)すっごい極端な話だけど、まあ。 |
ジョージ |
でも、考えて。くされオンナがいいのか、
くされジジイがいいのかっていう選択肢も
世の中にあるのよッ! |
ノリスケ |
(笑)。 |
ジョージ |
そう。それで、あたしたちは
くされオンナであることを選んだの! |
つねさん |
そうね。 |
ジョージ |
あー、すごい誇らしいかも(笑)。 |
ノリスケ |
ねえ、これってさあ、朝の10時の(笑)。 |
つねさん |
会話じゃないよね(笑)。 |
ジョージ |
うげほがほげほごほ(むせる)。 |
ノリスケ |
変な音が出た(笑)。 |
|
|
朝の10時の会話でこれか‥‥。
つづきまーす。次回はアート編! |