ジョージ |
あとは、あとは‥‥、んー、あのね、
コーナーをどういう雰囲気にすれば
いいかなっていうのは‥‥、
コンランショップ! |
つねさん |
ああ! |
ノリスケ |
はい。はい。 |
ジョージ |
ちょっとインテリアショップっぽいやつ?
でもフランフランじゃないのよ?
プラスティックでキッチュなものも
素敵なんだけど、
それがアクセントになる空間が
エレガントなのよ。 |
ノリスケ |
オッケー。 |
ジョージ |
だけど、それだけでできあがってる空間は
粋じゃないのよね。
それはね、貧乏な空間なの。 |
ノリスケ |
お刺身をね、発砲スチロールの
トレーのまま出すようなもんなんで、
だめです。
半透明のプラスチックだけの世界は、
そういう感じがするんです。 |
ジョージ |
あああ! あああ! あああ! |
つねさん |
ちゃんと器に入れ替えないとね。 |
ノリスケ |
上手に使えばね。 |
ジョージ |
そうなのよ。それこそが価値のある
場所もあるんだけどね。
だから、コンランショップ。いいと思うわあ。
あ、でもね、心の片隅には、
イーサン・アレンのような
猫足の世界も好きなんだけど。 |
ノリスケ |
うーん。大統領官邸みたいな?
混乱してくるわね、混ぜると。 |
ジョージ |
そうなの。そうなの。 |
つねさん |
コンランで混乱。 |
ジョージ |
たとえば、コンランショップに置かれている、
本棚の中に雑誌が置かれていたり、
CDラックの中にCDが
置かれていたりするような空間!
で、クローゼットがあって、
クローゼットをぱたんて開けると、
ヴィヴィアン・ウエストウッドの
夜会服は‥‥
入ってないのよ、そこにはね。 |
ノリスケ |
ありゃ(笑)? |
つねさん |
入ってないの(笑)? |
ジョージ |
やっぱりそこには、
一応買っていただけるものがあった方が。
かつてのグッチが置いてあったり。 |
ノリスケ |
「かつての」グッチ(笑)。
トム様の時代の?
それもたいへんだから
今のドルチェ&ガッバーナが
あればいいってことですね。 |
ジョージ |
ドルチェ&ガッバーナがばーっとあって、
んで、んーっと、バスルームの手前の
クローゼットの引き出しを開けると、
TOOTのブリーフかなんかが
入ってるのかしら! |
ノリスケ |
ああ、TOOTね。面白いよね。 |
ジョージ |
面白い。今日もはいてるけど。 |
つねさん |
そうなの? |
ノリスケ |
僕も。あのね、買ってみたんですよ。
よくできてるよ! |
ジョージ |
どうよくできてた? |
ノリスケ |
つまりですね、男性の下着に
カップという概念を持ち込んでるんですよ。
ブラジャーかい! って。
カップのサイズはありませんよ?
AとかBとかC、ないんですけど。 |
ジョージ |
そいうんじゃなくってね(笑)。 |
ノリスケ |
つまりあの、こうなったらラクでしょ?
っていうのを提案してるのね。
そこそこフィット感があって、
かつゆるやかなところもあって、
ダボパンもいやだし、
きついブリーフもいやでしょと。
それを解決するのはカップ。
立体裁断になっていて、
やわらかいんだよね。生地が。 |
ジョージ |
うん。あとね、あの、あれってたぶんね、
きれいな体の男の人がはくと
心地良いんだと思うの。 |
ノリスケ |
ありゃ(笑)? |
ジョージ |
ヒップハンガーとかってあるじゃない。
ちょっと股上の浅いブリーフ。 |
ノリスケ |
はいはい。 |
ジョージ |
あれをはくと、ぷくーんと出た
お尻の上の方で止まるようにできてるの。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
つねさん |
ふうん。 |
ジョージ |
僕のように全体に平べったくって、
ぷくーんと後ろにお尻の張ってない人が
はくと、歩いてる時、
ずるずるずるずる落ちてくんのよ。 |
ノリスケ |
ありゃりゃりゃ! |
ジョージ |
お尻がほしい! お尻がほしい!
みたいな感じで落ちてくんのよね。 |
つねさん |
ああ。 |
ジョージ |
だからね、あー、
下着にも呼ばれなくなった自分の体って
どうなんだろうとかって。
たまに思ったりする。 |
ノリスケ |
‥‥鍛えましょうよ! |
ジョージ |
そういうこと。ま、それはそれね。 |
つねさん |
置いといて。 |
ノリスケ |
TOOTが入ってると。 |
ジョージ |
あと、アバクロが入っててね。 |
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男のぱんつも進化しているんですね。
つづきまーす。
次回はほがらかな食品のおはなし! |