ノリスケ |
ちょうどね、裏地の大切さを
鞄買って思ったんです。 |
ジョージ |
あ、そうなの? |
ノリスケ |
ジャガード織のショルダーバッグ買ったら、
きっちり裏地がついてたんで、
思いの外重宝してるの。 |
ジョージ |
ああ、そうなんだよね。 |
ノリスケ |
重いのが入ってもデローンってならない。
組織もそうありたいわねえ。 |
ジョージ |
だって僕が一時期はまった‥‥。 |
つねさん |
H? |
ジョージ |
H社(笑)。 |
ノリスケ |
はい。 |
ジョージ |
の鞄って、ほんっとにいいもん。
裏地がシルクだもん。 |
ノリスケ |
ああ。そうなんだ。 |
ジョージ |
考えてみたらルイ・ヴィトンがそうでしょ?
ルイ・ヴィトンって表地はゴムだけど。 |
ノリスケ |
ゴムですよね。 |
ジョージ |
中が革だもん。 |
ノリスケ |
あれ買わないの?
絨毯ルイ・ヴィトン。重いやつ。
すごい素敵だと思うんだけど。
あれほんとに織ったんでしょ? 絨毯。 |
つねさん |
ああ、そうなの? |
ノリスケ |
絨毯を作らせてそれを生地にして
鞄作ったんだよ。 |
ジョージ |
だって重いわよ!
ペルシャ絨毯しょって歩く? |
ノリスケ |
見た目は素敵なのに。 |
ジョージ |
素敵だよねえ。 |
ノリスケ |
すごい素敵だけど、そうね、
自分で持たなきゃいけないしね(笑)。 |
ジョージ |
で、社長になって出張が増えたでしょ。
そしたら最近ゴロゴロ鞄がすごい増えたもん。 |
ノリスケ |
おばさんみたい? |
つねさん |
おばさんか女子高生か。 |
ノリスケ |
あ、女子高生持ってるねえ。 |
つねさん |
持ってる持ってる。 |
ノリスケ |
あれ何? |
ジョージ |
荷物の異様に多い女子高生?
コスプレしなきゃいけないからでしょ?
たぶん。放課後。 |
ノリスケ |
原宿とかの駅使うんですけど、
女子がすっごい荷物多いんだよね、中高生。
家出? とか思うくらい荷物持ってるの。 |
つねさん |
じっさい家に帰らなくてもいいくらいの
荷物があるんじゃないの。 |
ジョージ |
鞄は自分で持つべきよ。
ほんと海外出張とか行く時にも
みんなで集まって、じゃ行くよって
誰も僕の鞄を持たないときの
清々しさっちゃありゃしないね。
たまにあんまりに放ったらかしなんで、
「時には気を使って」って
思うことがあるんだけど、でも言った手前。 |
つねさん |
言えないしって。 |
ジョージ |
で、「あ、これ重い〜」とか言うと、
「ふーん、荷物が多いですもんね」って。
それで終わりだったりなんかして。
でもやっぱりね、若くなるよ。
トップが変わると。 |
つねさん |
会社が。 |
ジョージ |
考え方が若くなる。 |
ノリスケ |
あなたが社長になって、
困ってる人はいない? |
ジョージ |
困ってた人はいた。
困ってた人は何で困るかっていうと、
自分がどういうふうに
僕と接すればいいか分からないから
困ってた。 |
ノリスケ |
ああ。 |
ジョージ |
別に自分の今の仕事に困ってたら
辞めてるんだよね。 |
ノリスケ |
うんうんうん。 |
ジョージ |
仕事はしっかりできていて、
それでも困っている人は
僕とのつきあい方が分からないだけだから、
その人には1人1人話をしたよ。 |
つねさん |
カウンセリングするの? |
ジョージ |
特に一番困ったのは、
前社長の秘書やってた人。 |
ノリスケ |
そのまま会長秘書じゃないの? |
ジョージ |
会長秘書だよ。
だけど、僕に秘書がいないのに、
自分の役割って何なんだろうって。 |
ノリスケ |
ああ、何だろうって思っちゃうよね。
私っていらなかったの? って。 |
ジョージ |
そう。 |
ノリスケ |
男性ですか? |
ジョージ |
男性。
どうすればいいんだろうって感じだったんで、
その人にはひとつ仕事をあげたの。
当然僕と会長がお互いに
スケジュールのことくらいは
分かりあえていないといけないんで。 |
つねさん |
そこらへんの把握を。 |
ジョージ |
そう。僕は一応自分のスケジュールを
自分で組み立てたらば、
1人コーディネートをしてくれてる
女の子がいるんで、
その子は僕のスケジュール作業の
専業ではないんですけど、
とっても可愛らしい子でね、
余分な仕事だけど僕の仕事をしてもいいと
言ってくれるもんだから、
「じゃあしてちょうだい」って。
切符の手配だとかそういうのを
してくれてるの。で、その子に
全部スケジュール渡すのね。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
そうすると、彼女はそれをせよと
言われていないのに
とても気が利く子なので、
それぞれの部署の責任者に
そのスケジュールを配って歩く。 |
ノリスケ |
ああ、なるほどなるほど。 |
ジョージ |
で、結果みんな僕のスケジュールを
知ってることになっていて。さらに、
彼女のほんとに気が利いてるところが、
週末のスケジュールは最初から
×(バッテン)入れてくれてるところ。 |
ノリスケ |
ほお。素晴らしい。 |
ジョージ |
素晴らしい。
週末働かない人ということを作ってくれてる。 |
ノリスケ |
マネジメントの才能がある子なのね。 |
ジョージ |
でも、やっぱり出張が週末まで
かかってしまうことがあるんだけども、
その時には自分と数名の人には
伝えてあるけど、
僕は仕事してないことになってる。
で、その「僕はどうすればいいんでしょう」
って言う会長秘書にだけね、
「ああ、僕自分のスケジュールって
誰にも教えないことになってるんだけど、
あなたにだけは教えてあげますから」って。 |
ノリスケ |
あ、うれしいね、その人は。 |
ジョージ |
それで、「僕から教えてあげることは
できないから、聞きに来て下さい。
聞きに来てくれたら全部教えてあげるから。
会長に何か聞かれた時には、
僕の方からあなたに電話をかければ
僕のスケジュールは全部分かるように
なってるから、よろしくお願いしますって
言っとくから」って言ったの。
彼は今ものっすごいやりがいを持って
会長秘書の仕事をやってるよ。 |
ノリスケ |
なるほどね。あと、その人には
このページも読むように
言っとくといいかもしんな〜い。
|
ぜひ社員のみなさまにこのページを。
つづきまーす。 |