カナ式ラテン生活。 スペインは江戸時代の長屋みたいさ、きっと。 |
【ケチャップに耳を傾けろ!】 ついにあの『マカレナ』を超えた!? というくらいに世界的に流行っている スペイン発の曲が、ある。 「スペインにバカな夏がやってきた」 の回でも紹介したその曲とは。 タイトルは『アセレヘ』(Asereje)。 歌っているのは『ケチャップ』(Las Ketchup)、 ピラール、ローラ、ルシアの三人姉妹。 アンダルシアのコルドバ出身で、 キャッチフレーズは「トマトの娘たち」。 スペインでは今年の夏、 毎日三回ずつくらい耳にするほど流行っていた。 そのテレテレした振り付けは、 たぶんほとんどのひとがマスターしてしまった。 バスケットボールの試合のハーフタイムに この曲が流れたときなど スタンド全体、老いも若きも立ち上がって やおらテレテレ踊りだしたこともあった。 ニュースで見たのだけど、 たしか、わりと大きな大会だったと思う。 夏の休暇で訪れたビーチ、 バスの中、スーパーマーケットの中、 うちの隣の空き地、 とにかくどこでもみんなテレテレ踊っていた。 (このやる気ないバラバラの踊りは、 前回同様こちらで見られます) やがてこの『アセレヘ』、 すごい勢いでヨーロッパに進出する。 オランダやフランス在住の読者さんから 「こっちでも毎日かかってます。 アホになりそうです。 これがスペインなんですねー」 というメールもいただいた。 どうやらピレネーの向こうでもトマト娘たちは、 老若男女をテレテレ踊らせているらしい。 最新の情報では ヨーロッパ各国13カ国でNo.1を獲得とのこと。 なんだかいまやヨーロッパのあちこちで みんなテレテレだらだら踊っているに違いない。 ふぇーと思っていたら、 アメリカにも進出とのことで スパングリッシュバージョンの歌詞と 新しいビデオクリップが作られた。 んでもって、アメリカでも人気急上昇中とか。 スペイン語圏諸国の多いラテンアメリカでは すでに8ヶ国のチャートで1位となったという。 いまや世界中でわりと多くのひとが チェッチェケチェェヘヘーンという軽いギターの音と やる気なさげなおねえちゃん3人の声にあわせて テレテレだらだら踊っているのだ。 スペイン風邪、だね。こいつはもう。 そんな彼女たちのCDが、 10月下旬、ついに日本でも発売された。 とうとう大西洋と太平洋を越えて行っただよ。 ひょっとしたらこれから ラジオなどで耳にすることがあるかもしれない。 そしたらみなさま、 耳を傾けてみてくださいね。 あれもまた、スペインです。 振り付けも覚えると、より楽しいです。 人生、こんなもんでもま、いっか、と じわじわ笑えてきます。 しかもサビの歌詞はもともとなんも意味がないので 「バカな夏」 の回で書いたカタカナみたいに だいたい歌ってみてください。 じわじわ力が抜けてきます。 これもまた、スペインなのです。 日本でも、流行るかなぁ。 あのバラバラのやる気なさげな踊りは パラパラに似ているとも言われているらしいけど。 『マカレナ』がディズニーランドで採用されたみたいに、 いつかミッキーとミニーが その大きな右手と左手をテレテレ交差させたり その細い膝をガクガク合わせたり…… なんてのは、どうもしなさそうだな。 カナ
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2002-11-04-MON
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