ロールプレイングゲームです、って言って、
ああ、そうですか、って答えるような人は、
きっとこの記事は必要ないですよね。
「じゃあ、ロールプレイングゲームってなんなの?」
はいはい、ごもっとも。おっしゃるとおり。
ところがこれが、説明がむつかしい。
だいたい、ロールプレイングゲームって言っても、
いまはもう、ほんとにいろんなタイプがありますし。
昔、ちょっとファミコンやスーパーファミコンを
やったことがあるような人なら、
昔の『ドラゴンクエスト』や
『ファイナルファンタジー』を
思い出してもらえるといいんですけどね。
わかんないですよね、やっぱり。どうしましょうかね。
ぼやいてばかりもいられません。
ざっくり、大きく、ご説明しましょう。
ロールプレイングゲームというのは、
主人公が、成長して、冒険していくゲームです。
強くなって、行ける場所を広げて、
少しずつ、物語を進めていくゲームです。
ま、仮にそんなふうに覚えておいてください。
ここからは、実際の
『MOTHER3』の画面とともに、
説明していきますね。
まずは、こちらの写真をご覧ください。
画面の中央にいる金髪の男の子が主人公です。
ゲームで遊ぶ人は、この子を動かしていきます。
(主人公は、この子以外に変わることがあります)
基本的に、ゲームで遊ぶときは、
そのときの主人公を動かしながら、
物語を進めていくことになります。
ここまで、いいですか?
OKですか?
さて、じゃあ、主人公は、
どんなことをして、
物語を進めていくのでしょうか?
まず、代表的なことは、
人の話を聞くことです。
主人公を動かして、まわりの人のところに行き、
ボタンを押すと会話ができます。
これ、むつかしいことはまったくありません。
例を挙げていきましょうか。
「あんたも よけいなことに
クビをつっこむの やめときな。」
って、言われちゃいました。
こういうセリフを聞くうちに、
物語が進んでいきます。
くり返しますけど、むつかしいことはありません。
もうちょっと、人の話を聞いてみましょうか。
「たべるものは たべなきゃダメよ。
どんどん。」
そんなふうに言われました。
こういう、セリフは、
ゲームを進めるうえでのアドバイスだったり、
まったく意味のないおしゃべりだったりします。
もうちょっと、誰かに話しかけてみましょうか。
「むこうのベンチのカップル
ずーっと ラブラブラブラブしてて」
ああ、そうですか。ラブラブですか。
こんなふうな、会話が進んでいくわけです。
ちなみに、こういうセリフのひとつひとつは、
糸井重里がぜんぶつくっています。
けっこう、たいへんな作業なんですよ。
さて、ちょっと変わった場所に行ってみましょうか。
つぎは、お店です。お店では、買い物ができます。
「あ おかいもの?
なにか おさがしかしら。」
お店の人に話しかけたところ、
そんなふうに言われました。
そうすると‥‥。
ほら、お店の商品がずらっと表示されました。
といっても、むつかしいことはなにもないです。
ものを選んで買うだけです。
「ありがとう。また きてね。」
はい、買い物、終了。簡単でしょ?
ところで、いったいこれでどうやって
物語が進んでいくっていうんでしょうか?
はい、それでつぎの写真です。
人に話しかけたりしていると、
なにかものを頼まれたり、
どこかに行かなきゃいけなくなったりするんです。
「きてくれよ フリントーーー。
たのむよーーー!」
ほら、頼まれちゃいました。
もうひとつ、頼まれる場面を紹介しましょう。
3枚続けて、見てくださいね。
なんだか、どこかに忍び込めって
命令されちゃいましたね。
じゃあ、っていうんで忍び込みに行くわけです。
ね? 物語が進みはじめたでしょう?
だいたいわかってきましたか?
じゃ、つぎです。
つぎが重要です!
つぎこそが、ロールプレイングゲームなのです!
ええとですね、街や村にいるときは、
基本的に、人に話しかけるだけでいいんです。
でも、物語を進めるためには、
街や村の外に出なきゃいけません。
でもね‥‥そこにはね‥‥
モンスターがいるんですよ!
そのモンスターを倒さないと、進めません。
進めないということは、誰かに頼まれたことを
やりとげることができません。
誰かに頼まれたことをやりとげることができないと、
物語を進めることができないんです。
わかりますよね?
じゃあ、どうすればいいのか。
そうです。モンスターをやっつければいいんです。
ロールプレイングゲームというのは、
ものすっごく、おおづかみに言うと、
モンスターをやっつけながら、成長して、
物語を進めていくゲームなんです。
じゃ、また、画面を見せながら説明していきますね。
これ、見てください。
帽子をかぶった人が、主人公です。
左側に、イモみたいな、変なやつがいますよね?
これが、モンスターです。
もちろん、モンスターはこのほかにもたくさんいます。
『MOTHER3』の場合は、
このモンスターと出会うことで、
モンスターと戦う画面に切り替わります。
主人公とモンスターの絵が重なると、
こんなふうに画面が切り替わります。
シュババババーーー。
はい、これがいわゆる戦闘画面です。
正面にいるのが、さっきのモンスターです。
主人公の側から見た画面に切り替わったわけです。
じゃあ、このモンスターを、
たたいてみましょうか。
ポカポカポカポカ!
イモみたいなモンスターに、
32のダメージを与えることができました。
「YOU WIN!」
つまり、主人公は勝ったわけです。
さあ! ここからが重要ですよ!
勝つと、どうなるかというと‥‥。
「フリントは
42のけいけんちをえた!」
けいけんちっていうのはつまり、
経験値のことです。
戦いに勝って、経験を積んだということです。
この経験値が、ある量までたまると‥‥。
「フリントの レベルが8にあがった!」
そう、レベルが上がるんです!
レベルっていうのは、まあ、強さのことですね。
経験値を積んで、強くなったということです。
どうですか? わかってきました?
このようにして、主人公が強くなると、
モンスターに簡単に勝てるようになります。
そうすると、先に進めるようになります。
先のほうには、もっと強いモンスターがいますので
またがんばって、戦って、強くなりながら、
進んでいくわけです。
‥‥と、いうのが、すごくおおざっぱな、
だいたいの、基本的な、ゲームの流れです。
こういうことを、最低限の知識として、
あとはゲームについている説明書をよく読めば、
遊び方やたのしみ方が、わかるんじゃないかなと思います。
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