あの人の、
『MOTHER』の気持ち。
〜ボーズさん(スチャダラパー)の巻〜


第1回
「エイプって、なんか憧れでしたね。」

ボーズ ていうか、ナニ、
『MOTHER2』ってもう9年前?
あのキムタクが出てたCMが9年前?
── 9年前です。
ボーズ ええ? そうなの?
だとするとキムタクのイメージって
ほとんど変わってないっすねえ。
── 言われてみればそうですね。
ボーズ あの感じのままじゃないですか、いまだに。
9年経ってるのに。……すげーな、キムタク。
── キムタクの話ではなくて。
ボーズ ああ、そうそう、『MOTHER』の話だ。
攻略本持ってきたよ。チョー探した。
── あ、ありがとうございます。
今日はボーズさんといっしょに
『MOTHER』関係のお宝グッズを囲んで
あれこれ話そうという趣旨です。
ボーズ はいはい。これがその攻略本ね。
まずこっちが『MOTHER』の。

── うわっ、よくとってますねえー。
これ、何年前の本ですか。
ボーズ 1989年かな?
当時、ふつうに攻略本として買ったやつが
まだうちに残ってた。
── へえ〜。でも、すっごいキレイですね。
物持ちいいというか。
ボーズ うん。ボクね、攻略本って、
終わってからしか買わないんですよ。
自分の力でクリアーしたあとに買って、
「はあ、なるほどねえ」って確認するだけなの。
だからたぶん、それほど読み込んでないというか。
余韻に浸るためだけに買ったんだと思う。
── なるほど、なるほど。
ボーズ 懐かしいなあ。「ファミ通」がまだ
「ファミコン通信」のころだね。
定価は……520円! 安い!
14年前だもんなあ……。
── 14年前ですもんねえ。
あ、こっちの本は『MOTHER2』ですね。


ボーズ 帯が糸井さんってのがいいすよね。
作者が攻略本にまで! って感じで。
── これまたキレイですねえ。新品同様。
ボーズ ボク、わりと、
攻略本は大切にとっておくタイプなんで。



とくにエイプ(※)が監修してた
このへんの本は段違いにデキがいいんですよ。

※エイプ
『MOTHER』を作っていた会社。
攻略本も監修。代表取締役、糸井重里
── なるほど。この本には、
たしか、ご自身も出演されてるんですよね。
ボーズ うん。読み直してみたら、
すげえくだらないこと言ってた。
── あははははは。
ボーズ 自分達が攻略本に載ってるのは、
やっぱり変な感じするなあ。
ゲームに関しては、
ふつうにいちユーザーですからね。いまだに。
── このころはおいくつですか?
ボーズ ええと、25歳くらい?
ゲームファン的には脂の乗りきったころだね。
(パラパラめくりながら)
センスいいよなあ、『MOTHER』は。
このころのエイプって、なんか、憧れでしたね。
すきなこと、一生懸命やって遊んでる感じで。
いまの「ほぼ日」みたいな感じもするねえ。
── そういう意味でいうと、これ見てくださいよ。


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ボーズ わ、ナニコレ? 知らない。見たことない。
── 『MOTHER2』発売記念ってことで作られた
天然藍染めのポロシャツ。非売品。




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ボーズ へええええ。新品じゃんコレ。よく残ってたなー。
なんか、ちゃんと作ってるねー、いちいち。
── 僕らも最近見つけたんですけど、
手紙(※)とか添えてあって、
いまの「ほぼ日」っぽい感じがするんですよね。

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ボーズ あ、なるほどね。でも、これいいなー。
ふつうに着られる感じだよね。
なんか、ナチュラル指向なブランドの服みたいで。
ノースフェイスとかモンベルみたいな
登山用ブランドの『MOTHER』か。
ちょっとありそうで、いいねー。
── ほかにもいろいろ持ってきましたよ。
ボーズ あ、見せて見せて。
(続きます!)

2003-05-19-MON

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