あきんどゴコロ |
◆◇◆ あきんどゴコロ◆◇◆ <総集編・その1> 昔まだ学生だった私が、 店を手伝ってる時に、 母から、「特価の値札を書いて。」 と頼まれました。 はりきって、ゆっくり丁寧に書いていると、 「あっ、そうじゃないのよ。」 と、母は黄色いカードに、 マジックで一息にさらさらっと、 走り書きしました。 そのとたん、 切身の冷凍の魚なんですが、 まるで、釣ってきたばかりのように、 新鮮に見えました。 字が走ってると、 急いで運んできて、急いで店に並べた、 ように見えるのです。 ちなみに、赤色のマジックは すぐに退色するので、 まめに書き換えないと、 商品まで古く感じていけないそうです。 (のこ) 近所の肉屋さんは犬好きで 自宅でも2匹の犬を飼ってます。 なので、お客さんが犬連れでやってくると、 カウンター越しに犬にもお裾分けで 肉の切れっ端を投げてくれる事が有ります。 たまたま、店の前で飼い主が 立ち話をしてただけの犬にも、 たまに投げてくれたりします。 その結果、飼い主が 肉屋さんに用事が無い時でも、 もともと、その肉屋さんの お客じゃなかった人でも、 犬が、肉屋さんの前で止まってしまい、 結果、飼い主は、 その肉屋さんでお買い物。 恐るべし、肉屋の「パブロフの犬商法」。 (波留) イタリアンレストランを オープンした友人。 開店初日は、 オープニング記念と銘打って、 なんと、お客さんに、 タダで食事をごちそうしたのです。 タダと聞けば、人がわんさかわんさか、 集まる、集まる。 店の外には、行列がずらーっと並び、 おかげで、お店は、初日から大盛況。 でも、売り上げは、ゼロ。 友人いわく、 「開店してから、何より難しいのは、 いかに、お客さんが 来てくれるかなんだ。 それだったら、いっそ無料にすれば 人は、集まるだろう? 味には、自信があるから、 一度でも食べてもらえば、 こっちのものさ。」 と。 友人の思惑どおり、 翌日からも、大盛況。 それどころか、 初日に無料で食べた人が、 人にすすめて、といった具合に、 口コミでどんどん広まっています。 「損して、得を取れ。」 まさしく、この言葉どおりの展開です。 (ぴろぴろ) レンタルビデオ屋さんの話です。 同じ市内に移転する事になったそのお店は 移転直前に 破格の値段でキャンペーンをやり、 たくさんのお客さんに たくさんのビデオをレンタルしてもらい、 認知度をあげました。 というのは、 表向きのキャンペーンの目的で キャンペーン中、 大量に貸し出している間に、 お店は、引っ越し完了。 で、お客さんが返すときは、 移転後のお店に返しに行ったため、 移転の時のビデオを運搬する手間を お客さんに やってもらったことになったのです。 お客さんもお店も喜ぶ 「あきんどゴコロ」ではないでしょうか? (ノーブル) 職場からちょっと離れているのですが とても美味しいお蕎麦やさんがあります。 よくある美味しい蕎麦やの常として、 ざるやもりの量が ほんのちょっぴりです。 今日は、 「つけとろせいろ」を食べたのですが とろろは量がたっぷりめで、 せいろ一枚食べ終えたのに 半分以上のこっていました。 自然に、 「せいろ、もう一枚下さい。」 と言ってしまいました。 つけとろせいろのお客は ほとんど、そうしていました。 恐るべし。 (y) 昨日、母と外食したのですが 支払いの時、 ふとレジカウンターの上を見ると 灰皿程度の大きさのお皿の中に たくさんの1円玉が。 お皿の横には手書きの文字で 「あと1円足りない‥‥という時、 どうぞお使いください」 と書かれてました。 釣り銭の小銭を寄付できるような 箱やビンはよく見かけますが、 お客さんが使うための小銭入れは 初めて見ました。 あと1円足りなくてお札を崩す‥‥ って場面意外と多くないですか? (私はよくあります) とってもとっても小さなことだけど この心遣い、くすっと笑えて グッドだと思いました。 1円でお店のイメージアップ。 すごいコストパフォーマンス ですよねー。 (fu) うちの母は娘時代に旅館で働いてました。 かなり昔なので 芸者さんも沢山出入りしてたそうです。 当時、そんな芸者さんの激戦地域で お客さんに名前を覚えてもらおうと 「あのこ」 っていう名前の芸者さんがいたそうです。 お客さんに名前をすぐに覚えてもらえて 「おー、あのこ、呼んでくれやー」 とかって すごく呼ばれやすいんだそうです。 名前ひとつで「あのこ」さんは モテモテだったとの事です。 (Yumi)
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