『とびだせ どうぶつの森』は たぬきちにお金を返すだけのゲームじゃない というところをもう少し説明してもらえますか。 |
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簡単にいうと、最初のローンを返し終わると、 次にローンを組むかどうかは たぬきちに相談できるんです。 |
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家の増築はここまででいい、 というところで、 やめておくことができます。 |
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ああ、なるほど。 前は有無を言わせず家を増築して ローンを組むしかなかったもんね。 じゃ、稼いだお金はどうするんですか? |
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公共事業に使うことができます。 | |
つまり、寄付? | |
ええ。公共事業は寄付で成り立っています。 村長は村のどうぶつたちに寄付を募るんですけど、 はっきりいって、どうぶつたちからの 寄付だけでは足りないんですよ(笑)。 |
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施設を1個建てるのに 数万ベル、十数万ベル 必要だったりするんですけど‥‥。 |
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どうぶつたちの寄付は、数百ベルとか‥‥。 | |
で、村長がポケットマネーで出すっていう。 | |
一同 | (笑) |
ああ、そうですか(笑)。 | |
友だちの村に遊びに行ったときに、 募金箱があったら、寄付して帰ることもできます。 開発中に実際に起こったいい話があって、 ある村でカブがすごく高騰したとき、 その村にカブを売りに行って儲けた人が帰りに、 「ありがとう、お礼に募金して帰るわ」って。 |
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儲けをその村に還元して帰るという。 | |
ああ、それはいい(笑)。 | |
あと、カブの話が出たので付け足すと、 「ベストフレンド」という 新しい仕組みをつかうことで、 カブ情報のやりとりが とてもやりやすくなりました。 |
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ベストフレンドという特別な関係になった人とは、 直接その人の村に遊びに行かなくても、 インターネットにつながってさえいれば、 メッセージを送ることができるんですよ。 なので、「うち、いまカブ価あがってるよ」 という情報をベストフレンドの誰かが発信すると、 そのメッセージが画面上にポンと表示されます。 |
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つまり、携帯とかスマホに メッセージを送らなくても。 |
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相手の3DSがネットにつながっていれば、 メッセージを送れます。 もちろん、カブ情報に限りません。 |
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32人までベストフレンド登録できるので、 ぜひ、みなさんでやってください。 |
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はーー。 いや、これは、いままで以上に みんなでわいわい遊ぶゲームになりそうですね。 |
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日々事件が起こりますし、季節のイベントも、 ものすごい量が仕込んであります。 どういうものがありましたっけ? |
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ええと‥‥小さいところだと、お盆は、 「きゅうりの馬」や「なすびの牛」が登場します。 |
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ああ、あの、野菜に爪楊枝を刺してあるやつ(笑)。 | |
大きめのイベントでいうと、 9月3日には「くさの日」というイベントがあります。 園芸店のナマケモノの「レイジ」が 「村の雑草を抜いて、きれいにしましょう」と 急に言い出すイベントで、 よその村でも、雑草抜きを手伝うと、 いろいろアイテムがもらえたりします。 |
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みんなでとにかく草を抜くんだ。 それは、いい企画だなぁ。 |
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草抜きに積極的に取り組んでもらいたくて。 このイベントがあることで、 「久しぶりに『どうぶつの森』をやったら 村が雑草だらけで‥‥」みたいな人に もう一度遊びはじめていただけるきっかけに なったらいいなと。 |
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夏は、花火大会もあったよね。 | |
はい、花火大会は今回も 8月の毎週日曜日に開催されます。 あと、今回は、マイデザインをつかって、 オリジナルの花火をあげることもできます。 |
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だから、ほかの村の花火大会を 見物に行くのもたのしいんですよ。 |
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いいねぇ‥‥なんか、 ずっとうれしいな、今日は。 |
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一同 | (笑) |
あと、季節のイベントでいうと、 じつは海外の風習なんかも仕込んであるんです。 1作目の『どうぶつの森』は 海外で発売されることなんてこれっぽっちも 考えずにつくってたんですけど、 いまは海外でも売られているので。 |
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あ、そうなんだ。 | |
はい。ただ、国ごとの風習というのが ほんとうにいろいろありまして。 たとえば、日本では大晦日に 年越しそばを食べますけど、 そういう風習は国によってまったく違っていて。 |
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スペイン語圏だと、年を越すときには 「12粒のぶどう」を食べるんだそうです。 それを現地の任天堂のスタッフに聞いて つくろうとするんですけど、 ほかの国の風習だからわからないんですよ。 ぶどうといってもどんなぶどうなのか、 むらさき色のなのか、マスカットみたいなのか、 どんなお皿に入れるのか‥‥。 もう、いちいち調べるしかなくて。 |
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そうやって、1個ずつつくったんですよ。 | |
それは、日本版には出てこないんですか。 | |
出てこないんですが、 たとえば外国の友だちの村に遊びに行って、 そこで外国のイベント専用の アイテムをもらった場合、 自分の村に持って帰ることができます。 |
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たとえば、北米版だったら、 「グランドホッグデー」という 春の訪れを占う日があって、 そのときにもらえるアイテムがあるんです。 |
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それを北米版の村でもらって 持って帰ることができるんですね。 |
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日本版だけでは手に入らないアイテムが、 10とか、20とか‥‥ もう少しあったかもしれません。 |
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ちなみに持ち帰ったアイテムは、 自分の村でもきちんとつかえます。 たとえば、海外の友だちが 日本版の村にやってきて「恵方巻き」を買えば ちゃんと恵方も教えてもらえるので、 自分の村に持って帰ってから、 恵方を向いて食べることもできます。 |
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一同 | (笑) |
へぇー(笑)。 そうか、インターネットにつながるんだから 外国の村と行き来することも、 ふつうにできるんだね。 |
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はい。 フレンドコードを入力し合いさえすれば。 これをやってみておもしろいなぁと思ったのは、 ほんとうに海外の人との 文化の相互理解が進むような気がするんですよ。 考えてみると、風習って、 ほかの国から見るとすごくヘンじゃないですか。 |
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うん。 | |
その「ヘンなところ」を理解すること、 違いを認め合えることって、 すごく大事なんじゃないかなって思うんです。 |
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そうですね。 しかも、それを単なる知識として 詰め込むんじゃなくて、 こうやって、好きなゲームのなかで 特別なイベントとして吸収すれば、 たしかにこれまでにない理解の仕方ができますね。 |
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そう思うんですよ。 |