誰かを応援してますか。 誰かを応援してますか。
「青空応援団」という、
社会人の応援団があります。
ほぼ日は、この方々に
応援を依頼することにしました。
がんばりたいことがあるからです。
団長の平了さん、副団長の佐々木良さんに
ほぼ日の菅野がお話をうかがいました。
プロローグ 団長はなぜ応援するのか。
こんにちは。ほぼ日の菅野です。
私が平了さんに出会ったのは
2011年の夏でした



平さんは、宮城県亘理郡山元町を中心に、
東日本大震災による津波の被害にあった場所の
清掃や片づけをする活動をなさっていました。
私たちはそこに何度か参加して、
お寺の墓石を組み立てるお手伝いをしたり、
食器やお財布を洗ったり、思い出の賞状を拭いたり、
側溝や部屋の泥かきをしたりしました。
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週末ごとに集まって、
スコップやねこ車を使い、ものを片付け、
泥を取り除いていく。
活動メンバーは「スコップ団」といいました。
平さんはそのリーダーで、
みんなから「団長」と呼ばれていました。
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スコップ団は、東日本大震災の1年後に、
天に向けて花火をあげてその活動を終えました。
しかしいまも全国に団員がいて、
災害でお困りの方々の要望を聞いて支援する活動が
自主的につづいています。
団長によれば、スコップ団は
「肩ひじはらずにそれぞれに、
できることをやりましょう」
というチームです。



ほぼ日では、花火打ち上げを動画中継したり、
ヒッチハイクに出かけたりして、
団長にはこの8年間、
ほんとうにお世話になりました。



来る2019年11月1日、
私たちの東北の事務所である「気仙沼のほぼ日」を
お開きにすることにしました。
10月31日~11月1日に、私たちは
「マジカル気仙沼ツアー2019」で、
お客さまといっしょに、
気仙沼に支所をもつスタッフとしては最後となる
「気仙沼訪問」をします。



そこで、ツアーのお客さまが帰られたあとの
最後の最後、
気仙沼のみなさんや今後の自分たちを
応援してほしくて、
平団長率いる「青空応援団」を
お呼びしたいと考えました。



団長は、よろこんで行くよ、と
応えてくれました。



2011年11月、
私たちが気仙沼に事務所をかまえたのは、
「あの震災を自分たちが忘れることがないように」
「継続的にお手伝いをしていけるように」
ということが大きな理由でした。
当初は2年で役目を終える予定でしたが、
「気仙沼さんま寄席」をはじめ、
「気仙沼ニッティング」がはじまったり
「東北ツリーハウス観光協会」ができたり、
「つなかん」のみなさんとなかよくなったり、
たのしいことがたくさんあって、
気づけば8年という年月がすぎていました。



いま、気仙沼の町並みを見ると、
「鶴亀の湯」や内湾の商業施設など、
あたらしいスポットが次々にでき、にぎわっています。
そこには、ここまで歩んでこられた
気仙沼のみなさんの日々が入っています。



8年ものあいだ事務所を置かせてもらって、
いくつもの新しい企画にチャレンジできたことに加え、
ふりかえれば東北の「ともだち」が
たくさんできたことに気づきました。



私たちはこれから、
もっと対等の「ともだち」になって
東京と東北を行き来しながら
応援しあえる関係になれるのではないかと思います。



だからほぼ日も負けてはいられない、
がんばってこられたみなさんに恥じぬよう、
さらに自分の足でもっともっと
「さすがだね」とほめてもらえるように、
前へ歩いていかなくてはなりません。
よき「ともだち」としてお互いに、
いつも意識していたいのです。
ほぼ日をごらんのみなさま、
ほかの仕事で関わってくださっているみなさまとも、
そうなれればと思っています。



だから、震災後ずっとお世話になっている
平団長の青空応援団に来てもらって、
お互いを応援してもらいたい。
そう考えたのです。



でも、待てよ、と私は思いました。



スコップ団をやっていた団長を、私は知っています。
しかしいま、なぜ団長は
「応援団」をしているのだろう? 
いやいや「青空応援団」ってなに?
応援してほしいとお願いしておきながら、
応援団という存在が、
ほんとうはわかっていないのではないだろうか。
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10月31日~11月1日、
マジカル気仙沼ツアーはその旅程を、
テキスト中継でお伝えする予定です。
ほぼ日からも10名ほどが参加します。
そのテキスト中継の最後あたりに、
青空応援団は、とつぜんに
登場することになるでしょう。
ごらんになっているみなさんは、
「応援団をやっている、
ほぼ日に縁のある人たちが
最後にイベント的にエールを送ったんだなぁ」
というふうに感じられるのかもしれません。
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でも、私はこのたび団長の話を聞いて、
この「気仙沼のほぼ日のお開き」という区切りには
「応援団」と同じ意味があると思いました。



明日から、
平団長へのインタビューをお伝えしていきます。



このたびの気仙沼での応援には、
ほぼ日から3名が「青空応援団」に参加します。
「田口くんのヒッチハイク」でもお世話になった、
デザイナーの田口、ほぼ日ストアの西田、そして、
東北ツリーハウス観光協会の応援鳥をつとめる
シジュです。



西田と田口はスコップ団にも参加していました。
いま、本番に向けて
けんめいに応援の練習をしています。
写真
(明日につづきます)
2019-10-24-THU