世界対抗アラマタゾーン番付。
あなたの地域の不思議な現象を自慢しよう!

こんどはモグラが登場


ほぼにちわ、ハリーです。

このところまた、新たなゾーンの報告が
少なくなってきました。
でも確かに、アラマタ・ゾーンを探すというのは、
他のコーナーより多少難しいのかも知れないですね。
「おまえもなんかないのかよ?」と言われても、
すぐには出てこないもんなぁ。
こうなると、御大荒俣先生に「ゾーン発見のコツ」とかを
伺ってみないといけない気もしますが、
まあもうちょっと、みんなでがんばってみましょう。
発見、よろしくお願いいたします!

今日はまず、五島列島から、
「お月見ドロボー」に近い風習の報告です。

 私は九州の長崎県出身なのですが、
 父が小学校の教師をしていて
 転勤で3年間だけ五島列島に住んだことがあります。
 (もう30年以上前のことです)

 まだ小学校に上がる前だったので
 詳しい記憶はないのですが、
 そこでは“イモサシ”という風習がありました。
 お月見の日に、子どもが近所の家を回って、
 お供えしてあるサツマイモを棒(お箸?)のようなもので
 刺して、もらって歩くのです。
 貧しい地方だったので、お団子ではなく、
 お芋がお供えだったようです。
 (みな)


ふうむ。お団子のかわりがサツマイモなのはいいとして、
なぜ棒で刺すのかがわからない・・・
お団子みたいに、どんどん串刺しにしてくのかなぁ?
「お月見ドロボー」もそうだけど、
子どもがお菓子を手に入れるパターンの風習って、
実はけっこう多いんですねー。

それでは今日のメインディッシュ、じゃない
メイン・ゾーンにいきましょう。
“お月見ドロボー的奇妙な風習”に
こんどはモグラが登場してきました。

0013
とうかんや・もぐらうち

「ひょっとしてアラマタ?」と思い
そうではないかもしれませんが、投稿いたします。

「とうかんや」といいます
もしかしたら全国ネットのニュースとかで
見たことがある方もいらっしゃるかもしれません
冬至の夜、子供たちが藁づとを持って
家々の玄関先にやってきて
「とーうかんや、とうかんやー・・・(以下失念)」
と歌いながら、その藁づとで、
地面を「ばすばす」ぶったたく、というわけです。
行動の根拠は、
土の中にいるモグラを追い出す意味があるのですが
子供たちはそれをわかっているのかいないのか、
菓子が欲しいのか
家人が菓子を持って出ていかないと、
えんえんくりかえして
「とーかんやぁ、とうかんやー」「ぼすっばすっ」と
家先でやるわけです
ちょっと鬼気迫るものが・・・あるやらないやら。
(卯之助)

僕は熊本県北部の山村の出身なんですが
「もぐらうち(たたき)」
という行事が毎年1月13日におこなわれていました。
簡単に言えば、こどもたちが家一軒ずつ
もぐら退治(実際に殺すわけではなく
お払いのような)をし、その報酬として
お金やお菓子をもらう、といったものです。

それは、竹の棒の先に藁の束をくくりつけ、
例えて言えば、棒のついたソーセージでしょうか
(柄のほうが長い)、
それで集落の家々の庭を一軒ずつたたいてまわるんです。
そのソーセージを大根切りのように降りおろすわけです。

『も〜ぐらう〜ちのジュウサンチ(13日)!』
『ど〜んどや〜はジュウヨッカ(14日)!』


というかけ声とともに
ポンッ!ポン!と地面に叩き付けられます。
それが一斉に10〜15人くらいの5〜12才の子供が
やるのでそりゃもうおおさわぎ。

で、もぐらもびっくりして逃げ出す、という寸法です。
何故もぐらかと言うと、
たぶんもぐらが庭の地中で這い回ると
庭がボコボコになってしまうからだと思われます(多分)。
それを7時から10時くらいまでかけて
30軒ほどの集落をたたいて回るわけです。
それだけたたくとそのソーセージが
もうボロボロになるわけです。

力の強い子や、お父さんがソーセージつくりが下手な人は
もう2〜3軒叩いただけでほどけて使い物になりません。
僕の家のは形のバランスもよく、
壊れにくい、いいソーセージをつくってもらってました。

で、一軒おわったあとにひとり頭30円くらいの
おかしをもらうわけですが、
30軒回ると子供にはすぐには食べきれない量のお菓子が
ビニール袋一杯にありました。
2週間は生活できます。

僕が高校生くらいまでは変わりなくあってたみたいです。
多分まだやってるとは思いますが…。
(U16)


「とうかんや」と「もぐらうち」、この2つはおそらく、
同じもののバリエーションなんでしょうね。
お菓子のために、ソーセージでぶったたかれるとは、
モグラも災難だなぁ。
よくよく考えてみると、
「モグラ追いだすから菓子を出せ」と、
やや脅迫めいたことを言っているわけだし、
けっこう暴力的なイメージなんだけど、
逆にそのせいなのか、
とってもユーモラスな風習だと感じました。

そして最後は、
気になる内容なのに、とくに反応がなかった
zone0006「額に角」に、思わぬ方角から類似報告が!

 「額に角」を、昨年私は北京の自然博物館で見た、
 ような気がします。
 角は皮膚に包まれた小さな突起といった感じでした。
 北京の自然博物館はその筋では有名らしいのですが、
 人間のホルマリン漬が展示してあります。
 奇形児のホルマリン漬けコーナーがあって、
 そこにあった気がします。

 ただ、あまりのショーゲキで記憶があいまいなので、
 調べようと思ったら、写真が出てきてしまい
 気持ち悪くなって続行不可能になってしまいました。
 あいまいな情報になってスミマセン。
 その気があったら北京博物館の展示物を
 調べてみてください。
 ただし、調べるのも、
 心臓の弱い方にはおすすめできません。
 (フジー)


げげ〜っ。
これはもう、見てみなけりゃおさまらない!
と、北京自然博物館のページを探してみましたが、
いまのところ「額に角」の写真は発見できてません。
「ここにあるよ!」
という方、ぜひzone@1101.comまでお知らせください!

それでは、また!

2002-10-21-MON


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