ブーメランのある暮らし。 |
第78回 フランス世界大会への道<その7> 気づいたら、年を越しちゃいました。 ごめんなさい、本業の方がちょいと忙しくて・・・。 ではでは、気を取り直していきましょう。 フランス世界大会の最後のお話「個人戦」なのだ。 前回のドイツ大会と違い、目立ったケガもなく、 個人戦もほぼ万全の体調で突入しました。 天候にも恵まれ、風も微風、 ブーメラン日和が続いたのだ。 でもトギー的には困っちゃいました。 ブーメランにとって、風は最大の天敵なんだけど、 無さ過ぎるのも実は天敵。 ほんの少しの風でも、その方向を読みとって、 的確にブーメランを投げなければ記録は出ないのだ。 その風を読みとることが、 トギーにはできませんでした。 とほほ・・・。 ってことで、正確さを競う種目では、 なぜか審判に「投げる方向が悪い!」って怒られ、 距離と正確さを競う種目では、 全然風向きが読めず、あっちこっちへフラフラ。 風向きに影響されにくい滞空時間を競う種目で、 なんとか挽回しようと試みたんだけど、 40秒近く飛んだブーメランをドロップ(キャッチ失敗)。 散々です・・・。 でも、トリックキャッチ/ダブリング(その5参照) という種目はがんばりましたよ! この種目、団体戦から調子が良く、 自分でもちょいと期待。 そして、始まってみたら、予想通り調子が良い! バシバシ、トリッキーなキャッチが成功するのだ。 この種目、ルールが特徴的で、 いくつかある規定のキャッチを全部成功したら、 なんとそのままドロップするまで、 規定の競技を何周でも繰り返し続行できるのだ。 ちなみに、1周の満点は100点なんだけど、 ドロップするまで延長できるから、 得点の上限は無限。 この種目(だけ!?)絶好調のトギーは、 あれよあれよと、周りのプレイヤーたちが驚くくらい、 がんがんキャッチを成功させ、なんとなんと! 最終のキャッチまでパーフェクトまで来ちゃいました。 残るは、ブーメラン2本を同時に投げ、 1本は上部からわしづかみ(イーグルキャッチ)、 1本は足でキャッチ(フットキャッチ)する、 最高難易度の技。 「いけるいける!この調子だと2周目突入だ!」 「もしかしたらこの種目、世界1位かも!」 「ほぼ日で、最高のネタになる!」 表情を崩さず、心の中でニタニタ。 そして、気合い十分、緊張のスロー! うまく飛んだ! 周りの目も明らかに緊張感に溢れてる。 そして、1本目のイーグルキャッチ成功! 2本目も完璧に落下地点に入り、 いよいよフットキャーーーッチ! !!!・・・!? あっ! 落とした・・・。 足の中から、夢が転げ落ちていきました。 いやいや、しばらく放心状態で動けませんでしたよ。 「世界1位が取れていたかもしれない」と、 落ち込んでいたら、その後、とんでもない情報が・・・。 違う場所でプレイするドイツ人選手が、 372点の世界記録を樹立してたのだ。 3周半以上ですよ。 トギーが万が一、2周目を行ってても、 世界1位には絶対なれてなかったですね。 そんなに精神力持ちませんもん。 いやいや、それを聞いて、悔しさが落ち着きました。 ってなことで、個人戦は種目別最高位8位、 総合は26位で終了しました。 まだまだ、精神的な鍛錬が必要ですわ。 そうそう、最後に大ニュース! 次回の2006年世界大会は、 なんと北海道の旭川に決定しました。 トギーは選手として、スタッフとして、 参加する予定です。 詳細が決まりましたらお知らせしますね。 ということで、 2004年フランス世界大会への道は終了です。 次回からは、通常版に戻ります。 トギー(栂井靖弘) KBN(関西ブーメランネットワーク) http://www.kbn3.com |
2005-02-20-SUN
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