BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第92回
本当に実現! ブーメラン宇宙の旅 <前編>



ハロハロ! トギーなのだ。
今回は、本当に実現した宇宙ブーメランのお話。

現在、トギーが制作した紙ブーメランが、
土井宇宙飛行士と一緒に宇宙にいます。
ブーメランは無重力空間でどのように飛ぶのだろうという、
長年の疑問がついに証されることになったのだ!

今をさかのぼること約1年半前。
土井さんとお会いするチャンスが訪れました。
第88回参照)
実際にブーメランの「戻る不思議」を体験していただき、
トギーの長年の夢をお話ししたところ、
土井さんはとても興味を持ってくださったのだ。
また、無重力でどのように飛ぶかも、
すぐにイメージされているようでした。
ただ、その時点ではまだひとつの案であって、
決定事項ではありませんでした。

それから1年以上が過ぎ、さすがに夢で終わるかな…と
諦めかけていた昨年のクリスマス。
JAXAの方から突然ご連絡をいただき、
一気に話が進み始めました。

とうとう、
「紙ブーメランを送ってください!」
ということになり、
宇宙で飛ばす紙ブーメランを作り上げました。
それがこの「ドリームシャトル」なのだ。



ドリームシャトルのポイントは2つ。
狭い空間でも飛ばせるように飛距離が短いことと、
ブーメランに慣れていない方でも、
簡単に戻せるよう工夫したのだ。
せっかく宇宙へ持って行っていただいても、
飛距離が長すぎて壁に当たったり、
うまく戻せなかったら意味がないですからね。
ってことで、15種類ほど作り、その中から選びました。
実は土井さんとお会いした時から、
ずっと形を考えていたので、構想1年の大作なのだ。

こちらからお送りしたブーメランが到着してすぐに、
練習飛行(?)をしていただいたようで、
「ブーメランの原理はなかなか難しく、
 良くできていると感心させられます。」
とコメントをいただきました。
ちゃんと戻ってきたようで一安心だったのだ。

そして3月11日、
土井宇宙飛行士搭乗のスペースシャトル「エンデバー」は
宇宙に向かって飛び立ちました。
もちろんドリームシャトルも一緒に!

こんなドリームなことは一生にそうそう無いと思い、
トギーはフロリダまで打ち上げを見に行ったのだ。
打ち上げの瞬間から数分間、涙が止まりませんでした。
本当に感動の一瞬でしたよ。


さて、肝心の無重力空間でのブーメランの飛び方ですが、
トギーは「らせん状に上昇する」と予想しています。
でも、もしかしたら「飛ばない」「戻らない」という
可能性もありますので、どうなるか楽しみです。

次回はその結果を報告することになります。
みなさんも予想してみてくださいね。

ドリームシャトルが宇宙を飛んでいるかと思うと、
夜も眠れないくらい興奮してしまうトギーでした!

次回をお楽しみに!!

トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2008-03-30-SUN

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