ほぼにちわ! 2週間のごぶさたです。
暑かったですねー! ことしの、お盆。
いやいや、いまでもまだまだ暑いのですけどね、
ことしのニッポンのお盆は、ほんとうに暑かった!
夏バテとか、みなさん大丈夫ですか?
ぼくたち「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」は、
先週お盆休みをいただきましたので、
「暑い暑い」言いながらも、けっこう元気に、
届いた読み札を読ませていただいております。
お盆にもかかわらず、たくさんの投稿を、
ありがとうございました!
お盆といえば、あれですね。
ほら、あれですよ。
笛や太鼓が聞こえてくる‥‥。
みなさんの地域でも、開催されました?
というわけで、
お題・「お祭り」に寄せられた読み札から、
まいりましょう!
お祭りですし、お休み明けだし、
今回はいつもより多めに紹介させていただきますよ!
夜店の食べものって、なぜだかこころ魅かれますよね。
ふつうのやきそばとかトウモロコシのはずなのに、
いつもよりぐっと魅力的にぼくらを誘います。
食べてみれば、ほんとにとくべつ美味しい気が‥‥。
太鼓の音、浴衣、夜の空気、周囲の笑顔‥‥。
そういうのをひっくるめて食べるから、
とくべつに美味しいんでしょうね、きっと。
「おかぶり札」と呼べるほどのかたよりは
あまりみられませんでしたが、
こういう「お祭りの夜店・屋台」を詠んだ作品が、
今回はとてもたくさん寄せられました。
たしかに、りんご飴っておいしいけれど
ひとり分としては大きすぎる気がします。
でも買っちゃう。
食べきれないとわかっているのに買っちゃう。
どうしてかというと‥‥お祭りだから!
そんな気持ちと行為に共感して、キープ。
あれは見入ります!
で、買おうとします。
ところが、意外と高かったりします。
「ワタアメはやめておこう、意外と高いし」
と、しょんぼり歩く帰り道。
「でも‥‥でも、やっぱり食べたい!!」
立ち止まり、夜店に引き返そうとしたけれど、
神社はすごい人込みで戻るのが大変‥‥。
シーンが浮かぶ読み札、キープしました。
型抜き、ご存知でしょうか?
屋台のおじさんから小麦粉でできた小さな板を買い、
それに描かれた型(たとえばヒョウタン)を
虫ピンでくりぬくことにみごと成功すると
難易度に応じて賞金をもらえる懐かしい遊び、型抜き。
ちょっとでも気を抜くとパリッと割れる型抜きは、
そう、まさに自分との戦いでした。
「お祭りの夜店・屋台」の作品は、ほかにもこんな具合で。
・たこ焼き落として 泣く子供
・みんな色黒? 屋台の兄ちゃん
・うまいたこ焼き 焼いてる兄ちゃん 超怖い
・すくった金魚 今はバカ程でかくなり
・小遣い五百円 ヨーヨー? たこ焼き?
水あめ? 金魚? 究極の選択
さて、「夜店・屋台」の次に多かったのは、
いわゆる、その‥‥
「お祭りの日の男女」に関する読み札なのでした。
・浴衣着て 好きな子に会う イベントです
「もしかして、色っぽいことが起きるかも?」
そんな、お祭りの夜のそわそわとした期待感。
通常時の数倍、異性を意識するあの感じ‥‥。
身に覚えのあるかた、少なくはないはずです。
・気になるあの子を 見かけたい
・この甘酸っぱさは りんご飴のせいなのか
あの娘の浴衣姿のせいなのか
という2作品は、くるおしい男子の気持ちでした。
そしてこちらは、
・どうしても見て欲しい 浴衣のわたし
ひたむきで切ない女子の気持ち。
‥‥「見てあげなさいよ!」と思います。
と、浴衣姿で微笑む女の子。
お参りしたあとに‥‥いったいなにがあるのでしょう?!
ま、もしかしたらこれはお母さんが子どもに
「お参りしてからね、金魚すくいは」
と言っているのかもしれません。
でも、いずれにしても‥‥
「お参りしてからね」
このひとことに、お祭りの夜のいろんなドキドキが
たくさん詰まっているように感じました。
キープ。
お祭りですから、
もちろんにぎやかな読み札も届いてますよ。
お祭りというのは、ニッポンの男性が、
最も男らしく見える景色のひとつではないでしょうか。
・祭りの日だけ 男前
・メタボもハッピで 貫禄がでる
という読み札もありました。
お祭りのふしぎということでは、こんな作品が。
・誰のため? 必ずかかる オバQ音頭
「オバQ音頭」は、そうとう昔の曲(昭和41年発表)
ですから、今の子どもはたぶん知らないでしょう。
ということは大人のため?
でも、「オバQ音頭」で踊っている大人を
みかけた記憶って、あんまりないような‥‥。
う〜ん、誰のため?
あ、ひょっとして、休憩のため?
本気の踊りと踊りの間をつなぐ、ワンクッション?
・まかふしぎ 関東なのに 「たんこうぶし」
♪月が〜でたでた〜、でおなじみの
たんこうぶしは、たしか福岡の民謡。
この読み札には「関東なのに」とありますが、
もしかしたら、もはや日本全国の
「盆踊りスタンダードナンバー」なのではないでしょうか。
‥‥考えてみればふしぎなことです。
ところで今回、思いのほかすくなかったのが、
各地の「有名なお祭り」をテーマにした読み札でした。
それぞれの「地方」がお題になったときのほうが、
きっと投稿しやすいのでしょうね。
ちらほら届いた「有名なお祭り」のなかで、
いちばん多かったのはこちら。
壊されたことが淡々と詠まれている札に、
このお祭りの、すごみを感じます。
・来る夏 だんじりに備え 保険に入る
・怪我しても 家壊されても 自慢する岸和田市民
保険に入るほどのリスクがあっても。
怪我をしても。
家が破壊されても。
だんじりが中止になることは、ない‥‥。
おおきな、ふしぎです。
こちらは「お祭り」への投稿でしたが、
そのまま「夏」の読み札でもあります。
第7回でいちど「夏の読み札」を特集したのですが、
暑さ本番ということで、
その後も夏の作品を多数いただいております。
せっかくですので、いくつかご紹介。
・あ! こんなところが 蚊に刺されてる!
「こんなところ」をいろいろ想像するのが楽しい読み札。
指の先っちょとか、嫌ですね!
効果があるのかないのかわからないけど、
ついついやっちゃう、爪でバッテン。
これはなかなか、ふしぎで愛おしいニッポン。
キープします。
あー、お父さん、
世話をしないくせに、買っちゃうんだ。
ニッポンのお父さんって、
そういう傾向があるかもしれませんね。
この作品の投稿者は、
・鳴らせもしないのに 母 ほおずきを買う
という読み札もくださいましたが、
ペーソスのある「父」のほうをキープしましょう。
・場所取りで 花火見たさに 火花散る
・花火大会の後の 線香花火
花火大会の読み札、思ったより少なかったかも。
・金魚すくい すくいたいのは 熱帯夜
とある暑い日の、22時24分に届いた作品です。
・夏の夜は 稲川淳二の 顔怖い
ぜったいニッポンでしか通じない夏の読み札ですねー。
・ニッポンの夏 スタンプラリーの夏
夏休みの電車で見かける楽しそうな親子。
スタンプラリーは、比較的新しい
ニッポンの夏の風物詩といえるかもしれませんね。
懐かしくも爽やかな夏の読み札をご紹介したところで、
通常の「フリー部門」へとまいりましょう!
そういえば、ちょっとふしぎ。
「きょうのお昼ごはん、ピザにしたの」
って、ごはんをひとつぶも食べなかったのに‥‥。
よくよく考えれば、思えない!
そもそも納豆はダイズ、甘納豆はアズキが原料。
かなり、別物ですよね?
‥‥そのネーミングのふしぎに、思い至りませんでした。
やや意表をつかれた2作をキープ。
・物産展で 一食すます
・毎朝味噌汁 まだ飽きない
などと、食べものに関する読み札は
常に着々と届いております。
ニッポンの「食」には、まだまだふしぎがありそう。
これからも引き続きお待ちしてますね。
あ! やりました、子どものころ。
ニッポンだけのふしぎかどうかはわかりませんが、
「あ!」と思ってしまったので、これはキープ。
・おじぎしながら 電話切る
・店員さんに 気を使う
・老若男女の 心くすぐる限定品
・行く階を みんなで見てる エレベーター
・温泉の後は 腰に手を当て いっきのみ
・立ちション防止は 塀に描いた鳥居
・お会計の儀式 まあまあここは私が いやいやここは私に
という具合の、
「あー、それ、あるある」という切り口の読み札も、
なかなか多めに届いております。
自己申告しているのが愉快ですね。
ニッポン全国の雨男・雨女のみなさんに
エールをおくりつつ、キープ。
さいしょは、グー、じゃんけん、ぽん。
‥‥‥‥あいこで、しょ。
‥‥あいこでしょ。
‥‥しょ。
しょっ。
しょっ! しょっ! しょっ! しょっ! しょっ!
わははははは!(決着がついた)
キーーーーープ!
ほっとします、こういう読み札。
かわいい風習ですよね。
肩はたたいてあげるけど、同じ髪型はたいへん困る。
そんなちょっと複雑な母親への愛情を詠んだ札で、
今回はおしまいといたしましょう。
50作品も紹介できましたよ。
キープもたくさん出ましたね。
次回の「お題」の発表です。
「中国・四国地方」。
鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、
徳島県、香川県、愛媛県、高知県。
以上9県の「ふしぎと愛おしい日本」を募集。
中国・四国地方にお住まいのみなさん、
お待たせいたしました、ご存分に投稿を!
それ以外にお住まいのあなた、
中国・四国地方といえば、なにを思いつきますか?
下にあります投稿のルール(仮)をご一読いただいたら、
思いついたあれこれを、お気軽に書きとめて
送信していただけると、うれしいです!
あ、「フリー部門」の読み札もお忘れなく、よろしくです。
みんなでカルタをつくりますよ!
募集するのは「読み札」
カルタは「読み札」と「取り札」に
わかれているわけですが、
当面は「読み札」のほうを募集したいと思います。
七五調や七七調の札がカルタっぽいみたいですよ。
「ふしぎと愛おしい日本」がテーマ
なにを書いてもよい自由な投稿です。
でも「ふしぎと愛おしい日本」というテーマからは
どうぞ、はなれないようにしてくださいね。
どの文字で投稿するかは自由
「いろはにほへと‥‥」の文字のなかの、
どれを選ぶかは今のところ自由です。
部門について
大きくわけて、「お題をテーマにした部門」と、
それ以外の「フリー部門」の投稿を受け付けます。
過去の「お題」を投稿するのもOK。
その場合は「フリー部門」への投稿になります。
ひとつのメールにひとつの「読み札」
いっかいの投稿で送る「読み札」は、
一作品だけにしてください。
ひとつひとつ、集中して吟味したいので。
たくさん思いついた場合は、
何回もメールを送っていただければ大丈夫です。
詠み人しらずの投稿です
『万葉集』のように、というと大げさですが、
“詠み人しらず”の作品を集めたカルタを目指します。
“無名の知”のパワーに期待するカルタを。
なので、投稿者のハンドルネームは発表いたしません。