「土曜日はイタリアン」に4人で行ってきたよ!

糸井重里、秋山具義(アッキィ)、
西本武司、そして私・武井義明(シェフ)。
ああむさくるしい。
「おいしいもの、さがしに行こ!」
という、キラキラしたメンバーでは
ないような気がしますが、
今後の仕事の展開を考えてこうなりました。
この中年男4人組が「とれん太くん」で
新幹線とレンタカーで長野へ。もちろん日帰り。
目指すはスキー場と温泉のまち
「下高井郡木島平村」にあるレストラン
「土曜日はイタリアン」です。

*お店の基本情報はこちらをどうぞ!

レンタカーは慣れぬ雪道を
(といっても道路は除雪してあるから安全)
千曲川を超え、樽川を超え、木島平村へと入ります。
ドライバーは西本武司、
なんどか迷いつつ目的地に近づいてます。
ちなみにやつは、これからランチ食べるっていうのに
新幹線で「かまめし」を平らげるという暴挙に出ました。
アッキィと糸井重里は後部座席で冗談ばかり言ってます。
ぼくはこれから食べる料理に思いを馳せうっとりです。
道中、思いましたよ。
あのドレッシングおいしかったなあ、と。
しみじみ、うれしい味だよなあ、と。
あれを、今日も食べられるんだなあ、と。
てへへ。
って、ほんとに出張なのかこれ? ごめんよ、みんな。

しかし車は木島平村内をぐるぐる。
どこだー、ここじゃないぞ、
この道か? 行き止まりじゃねえか!
あれ? あそこじゃないか?
あれだあれだ、おしゃれな一軒家があるぞ。
そうだそうだここが「土曜日はイタリアン」だ!

なんとか予定よりちょっと前に着きました。

駐車場に車をとめ、エンジンを切ると、
あたりを静寂がつつみます。
鳥が啼いてる。空の高いところで、
風が「ごぉぉぉ‥‥」とうなりをあげている。
たっぷり積もった雪が、人の背より高く、
東京とはぜんぜんちがって、真っ白なままで残ってる。
空気はしんとしていて、つめたくて、すがすがしい。
ああ、こんなところで、
あのドレッシングが生まれたんだなあ‥‥。

「ようこそいらっしゃいました!」
と迎えてくださったのは、
「土曜日はイタリアン」のオーナーシェフご夫妻、
阿部博道さんと、郁子さん。
(シャイなおふたりなので、画像はナシ、ですが)
わあ、ふたりとも、にっこにこしてて、
すごく感じがいいです!
初めて来たのに、「また来ちゃいました」と
言いたくなっちゃうなあ。
常連さんが多い感じっていうのが、わかる気がしました。

遅めのお昼をいただきながら、というつもりで
いわゆる混雑するだろうランチタイムを
外したつもりだったんですが、
ありゃりゃ、店内満員ですよ!
ほんとうに申し訳ないけれど、
この木島平村って、ほんとうにのどかなところで、
イタリアンレストランが満杯になってるっていうのが
不思議なくらいの、いなかまちなんです。
それが、この遅いランチタイムまで、満員。
30人くらいで満席になる
ちいさなお店なんですが、
‥‥こんな平日の午後にも、ひとびとが集まって、
みんなうれしそうに、おしゃべりしながら、
ごはんを食べている!!
ここの料理をたのしみにして、
地元のひとたちが、家族で、恋人と、友人と、
やってくるんですね。
いいなあ、こういう雰囲気。

阿部さん、まだお客様が
たくさんいらっしゃるんですね、ごめんなさい!

「大丈夫ですよ、ひととおり、料理を出し終わりましたし、
 みなさんにもこれから食べていただきますからね!
 さあ、テーブルへどうぞ。
 樋口可南子さんがロケ中に、よくお召し上がりになった
 ランチメニューを御用意しました」

ひゃあ、うれしい。食べます食べます。いくらでも。
このお店、基本的には予約は受け付けていないんですが、
ぼくらがいただいた「パスタコース」は
限定で予約を受け付けてくださるそうです。

店内には、郁子さんが手書きしているというメニューが
あちこちに貼られてます。
ストーブの赤い炎がゆらゆらしています。
窓からは静かな木島平村の雪景色。
そしてテーブルには、スペシャルのお品書き!

ぼくらのために、書いてくださったんですね。
ぼくらのために、料理してくださるんですね。
レストランだから当たり前のことなんだけれど、
「こころをこめている」ってことが
ほんとうに、伝わってくるんです。
ありがとうございます!
‥‥ていうか、このコース、
すごい量なんですけど?!

「あんがい、食べられちゃいますよ!」

そう、それは本当なのでした。

ここからがさらに長くなるので、
「なにを食べたか記」は
さらに別ページにしました。
ここをクリックしてどうぞ!


2005-03-14-MON


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