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写真集『エナガのねぐら』が無事完成しました。
印刷所から送られて来た刷りたてホヤホヤの本を
さっそく手に取り、窓辺でゆっくりとめくってみると…
いい。すごくいい。感動の出来映えです。やったー!
発売日16日に向けて、
そろそろ店頭に並びはじめる
書店さんもあるのかな?
なんて考えはじめると、
ドキドキしてきちゃいますね。
さて今回は、その後のエナガたちをレポートします。
無事に巣立ったヒナ達の成長ぶり、
寒くなるにしたがってまるくカワイクなって行く
エナガたちの様子をごらんください。 |
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▲2013年6月2日 巣立ちビナ。
広葉樹の葉がめいっぱい広がって、
エナガの姿を追いかけるのが、
とても難しくなる季節です。
まだ世界に慣れていないヒナ達にとっては、
格好の隠れ蓑になります。
5月に巣立ったヒナ達は、
まだ親からエサをもらっていますが、
そろそろ自分で身の回りの不思議なもの、
食べられそうなものなどをツンツンしたりして、
ちょっとずつ、自立へ向けての学習を重ねます。 |
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▲梅雨から夏にかけて、富士山麓の森には、よく霧が出ます。
(※エナガはうつっていません)
毎日エナガを探し歩いていると、
今年巣立ちを確認した三兄弟の姿を、
10日に一度くらいは見かけます。
ちょっとずつ大きくなっても、
ずっと三兄弟で仲良くやっているようです。
その様子をビデオに収めましたのでごらんください。
「エナガ三兄弟のおしくら」
はじめは三兄弟で
押しくらまんじゅうをしていたのですが、
一羽抜けて、二羽でギュウギュウとやっておりました。
個体の優位性を較べるマウンティングのような行動かも
しれませんが、それにしても、可愛いらしい行動です。 |
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▲2013年7月13日 若鳥。
尾羽がズーンと立派に伸びて、
目の回りの黒い毛もだんだん白く生え変わって来ます。
キリッとした若武者のようでカッコイイ! |
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▲2013年8月16日 若鳥。
この富士山麓で暮らすエナガは成鳥も若鳥も、
みな揃って8月に換毛します。
この若鳥も、尾羽が抜けてバラバラになっていますが。
8月末から9月初旬くらいには、
新しい羽が生え揃って、キレイな姿になります。 |
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▲2013年9月4日 たぶん若鳥。ピョーン。
まぶたの色にまだ赤味が残っているようですが、
ほほのあたりはもう成鳥のように真っ白ですね。
まだ少し短い感じの尾羽が生え揃ったころには、
すっかり立派な成鳥になるでしょう。 |
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▲2013年10月15日 「ピーピー」と群れを呼ぶエナガ。
夏の間ずっと20羽〜30羽の「大合同群」で
暮らしていたエナガ達は、9月から10月にかけて、
10羽前後の「冬の小群」に分かれて行きます。
今年もまた、10月中頃には冬の小群ができていました。 |
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▲2013年11月9日 毎年狙っている「紅葉とエナガ」。
毎年ねらっているにもかかわらず、
なかなか満足のいく1枚が撮れません。
また来年、頑張ります(笑)。 |
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▲2013年12月1日 寒くてフワフワ!
12月に入ると急に冷え込んできて、
朝の気温が−2度とか−4度くらいまで下がります。
寒くなると、エナガたちが、
どんどんまるく、かわいく、
フワフワになってきます。
なので私は毎朝、
巨大なレンズを肩にかついで、
2時間〜3時間もウロウロとエナガを探して歩き回り、
こんなような写真↑とか、
こんなような写真↓とか、
撮り歩くわけです。
至福。 |
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▲2013年12月2日 くっ…あざとい!
ふわふわだ。
こっち見た。
小首かしげてる。
かわいい〜〜!
それにしても、
なぜこれほどまでに可愛い「必要」があるでしょうか。
エナガという小鳥は、
まったくもって、
不思議な存在ですね。
さて来週は、
この秋の「北海道シマエナガ探索の旅」を
レポートしますよ。
おたのしみにー! |
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辞典や学術書にはよく巻末に「索引」がついていますね。
「ナニナニの説明は何ページでござる」といった情報を
まとめて掲載しているのが、索引です。
エナガの写真集にも索引を付けました。
この索引は、通常の索引とは違い、
「写っている写真の中身を言葉で括った索引」です。
つまりどういうことかといいますと、
索引を見てもらった方が話が早いですね。
索引の冒頭(数字から始まってコまで)は、
こんな感じになっております。
たとえば、
「5羽いっしょに写っている写真」が
すぐに探せるのです。すごいでしょ!
「親子」で写っている写真とか、
「ギュウギュウ」になっている写真とか、
とにかく、索引をじっと眺めてもらうだけでも、
クチからへんなうめき声が漏れてしまいそうな、
そんな写真集となっております! |
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2013-12-13-FRI |