おとなの小論文教室。

受験のテクニックとして、小論文の書き方を勉強した?
その後は、ナイスなテキストを書いていますか?
考えること伝えることの愉快を、ここで味わいましょう。
ありがたいことに、小論文というものを
考えたり、たのしんだり、たくさん読んできた
カジュアルで優しい先生がいるんです。
さぁ、山田ズーニー先生、お願いしまーす。

Lesson960
読者の声 ー 誰かの水に

人は日々摂取する。

植物に水やりがいるように、
人も毎日水を飲むように、
心にも水やりがいるように。

人は、楽しみ・歓び・生きがい=心の糧を、
日々、摂取して生きている。

自粛ムードの中、
「1〜2ヵ月我慢できて当然」
という人もいるけれど、

1〜2ヵ月我慢しては枯れてしまう、
その人にとっての「水」のようなものがある。

「災難の中でこそ自分への水やりを」

という、3月11日のコラム「人の水」
9年前は大震災、そして今コロナ、
読者はどんな想いで読んだのか?

今週は「読者のおたより」をお届けする。

 

<ささやかなもの>

ウイルス騒ぎで色々なイベントは自粛してしまい、
行きつけの図書館なども閉まっていて、

何とも息苦しい日々を過ごしています。

そんな日々の中で、

今の時期だからこそからだをきちんとしておきたいと
ぼくの整骨院に来られる患者さんがいます。

また近所の商店街では、
めっきり人通りが少なくなりましたが、
それでも店を開けてにこやかに
お客さんを出迎える店員さんがいます。

いずれ場合によっては、一時的であれ
仕事が出来なくなることもあり得ますが、
それでもやれることが少なくなっている時期に、

「自分たちの所を選んできてくれている」

からこそ、
そこには応えていきたいのです。

何が自分や人にとって水になるのか、
普段はあまり意識することはありません。
しかし生きる場が狭められると、
その水のかけがえのなさが痛感されます。

「それは一見大したことないささやかなもの」

かもしれませんが、
だからこそ、

「誰でもどんな存在でも、人の水になりうる」

ように思います。

その機会を逃さないようにお互い振舞うことが、
尊重しあえる関係なのではないでしょうか。

(たまふろ)

 

ズーニーです。

「なんでもないようなことが幸せだったと思う」

この歌詞が、このところ痛切に
心でリフレインしている。

コロナに奪われて、
想い出され、恋しく、渇望するのは、
「なんでもないこと」ばっかりだ。

人の水とは、
「一見大したことないささやかなもの」
というたまふろさんに、激しく同意。

「豪勢」や「特別」では毎日飲めないものな、
「水」だものな。

ハッ! としたのは、

「そんなささやかな存在なのなら、
あなたも、誰かの水になれるんじゃない?」

というところだ。

ささやかだからこそ水。だから、
日々のちょっとした楽しみ・歓び・生きがいを
与える側に、誰もがなる可能性がある。

今、やれることも制限されて大変な中、

「自分たちの所を選んできてくれている人」

かけがえない。
私も、機会を逃さず、
その人たちの想いに応えたい。

「自分も誰かの水になれるかも!!!」

あと3通紹介してきょうは終わろう。

 

<「人の水」を読んで>

私、今日誕生日なんです。
唐突にすみません。

9年前の今日も誕生日だったのに、

何ひとつ楽しいことができなくて、
そんなことをこんな大震災の直後に言ったら、
わがままだと思われる、と心を押し殺しました。

今日もそんな気分です。

楽しみたい気持ちを見て見ぬふりして、
これが大人なんだ、と自分に言い聞かせて、
淡々と仕事をこなして家に帰ることを繰り返していたら、

心が枯れていきました。

芸術にいつでも自由に触れられる時は、
それは、なくても生きていける、
よりよく生きるためのものだと思っています。

でも、それを失った時に

心がどんどんささくれだって、人に優しくできずに、
小さなことに腹を立てて、孤立して、さみしくて
自分が嫌いになって死んでしまいたくなります。
だから、やっぱり水のように

芸術はなくてはならないものなのだと実感しました。

もしかしたら、コンサートや観劇、
当たり前にしてきた楽しみを奪われた今、
そのパワーを不必要な買い占めに走ったり、
間違った偏見をすることで
発散しているのかもしれないな、と思いました。
でもそれでは心は満たされないですよね。

水を飲まずに闇雲に走り回ったら疲れますよね。

「人の水」を読んで、心が落ち着きました。
コンサートには行けないけれど、
好きな音楽を聴きながら散歩でもして、
誕生日を過ごそうと思います。

そして、芸術を生業にされている方々を、
きちんと尊重して保障できる国になるといいな、
と切に願います。

(しの)

 

<作る>

3月11日のコラム「人の水」読みました。
フリーランスなのですが、震災の時よりは楽です。
あの時は足が地についていなくて、ただ焦ってました。
今回はまあしゃあない、という気持ちと
今に見ておれ的な気持ちが半々な感じです。

多分生産出来ているからです。

Tシャツを作っているのですが、
とにかく作りまくってます。

みんななんかしたいのだ、生み出したいのだ
と感じます。

(地球儀)

 

<新しいルートで踏み出す勇気>

私はこれまで、
上司の意向を読み取って仕事を進める事を
してきませんでした。

これまでの上司は私に裁量を与えて、
自由にさせてくれていました。

ところが1年ほど前に上司が変わって一変。

これまで通りの仕事の仕方をしていたら、
いまの上司の意向に沿いません。

私は、仕事の領域をじわじわとせばめられ、

試行錯誤するものの、失敗ばかりで
上司からの信頼も回復できず
自分の会社での居場所や役割を失うのでは
という不安や焦りに駆られていました。

そんな中、
「足止めをくらって、自分は広がってきた」
を読み、

>生業というものは、その人の生きる意味、
>アイデンティティ。
>そして生活のよりどころ。
>そこを直撃されると、こんなに痛い。

という言葉は、一息つかせてくれました。

「そうだ、仕事は拠り所でアイデンティティなのだ。
だからこの状況は誰しも不安になるものだ」

と。居場所を失いたくないと
しがみつきそうになる自分を押さえて

「上司の信頼を取り戻すにはどうしたらよいか?」

「組織における自分の役割は何か?」

「何ができるか?」

考える。

でも、やっぱり、
手に入れたものを失なうのは怖いから
私は悪くない・相手がいけない、
だから相手にどうやってそれをわからせるか
なんてこともちょっと考えてしまったり。
でも、コラムのこの言葉、

>人はいちど自分が志した所へ、
>ルートは違っても、自分を広げながらたどり着ける。
>私はそう信じる。

ズーニーさんのこれまでの小論文教室での
ぶれない想いが感じられます。

だから揺れる気持ちを押さえ、
乗り切れると自分を信じ、
今は上司の意向を考慮することが出来るように
なるための期間なのだと、

「がんばろー!」

って思ったのです。

これからも小論文教室、楽しみにしてます!
あと、コロナに負けないように、
みんなで頑張りましょう!

(はな)

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【満員御礼!】この講座は満席になりました。
キャンセル待ちも締め切りました。
たくさんのお申込みありがとうございました。

宣伝会議 表現力養成コース

編集・ライター養成講座20周年記念講座

山田ズーニー専門クラス
——–伝わる・揺さぶる!文章を書く

山田ズーニーです。
私は、これまで北は北海道から南は鹿児島まで、
大学・高校生から
ビジネスマン・プロのライターから作家まで
幅広い層に、数えきれないほど表現講座を開いてきました。
その原型が生まれたのが、
宣伝会議の編集・ライター養成講座でした。
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●詳細・お申し込み・お問い合わせは、すべて
こちらのページから
(株)宣伝会議 教育事業部 担当:小林Tel.03-3475-3030まで
*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

………………………………………………………………………

「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.com までメールでお送りくださいね。
★仕事のご依頼はここに送らないでください。
山田ズーニーtwitter( @zoonieyamada )へお願いします。
または山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をおたずねください。


表現して人とつながる勇気のレッスン!



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河出文庫

会社を辞めた私がツラかったのは、まわりが
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他ならぬ私をわかってほしい。

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かけがえなく必要とされたい。

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やっとそう気づいた私は、
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山田ズーニーワークショップ満員御礼!

いったんウェイトリストを締め切ります。

2017年6月開講したワークショップ型実践講座
「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」
にたくさんのお申込みをありがとうございました。

大好評で即日満席、
2期、3期、4期と増設するも追いつかず、
1年待ちのウェイトリストのみ受け付けておりましたが、
現在までに12期分のお申込みがあり、
2年待ち以上の方が出てくる見込みが強くなりました。

責任を持って対応するため、
ここでいったんウェイトリストを締め切ります。

言葉の表現力をつけたいと
申し込んでくださった方々の想いを大切に
受け入れを進めてまいります。

 

●この講座に対するすべてのお問い合わせはこちらへ。

お問い合わせ先 
毎日文化センター東京 TEL03-3213-4768

http://www.mainichi-ks.co.jp/m-culture/each.html?id=699

2018年以降、東京開催、詳細未定、1年待ち。

*「ほぼ日」へのお問い合わせはしないでください。
*コラムの感想メールでお問い合わせはしないでください。

 

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「伝わる・響く!言葉の表現力をつける」

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書くことによって、人は考える。
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そのことにより、納得のいく選択ができるようになり、
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言いたいことを、相手に響くように伝えられるようになる。
インターネット時代に、広く社会に
説得力を持って自分の考えを発信できるようになる。

書く力=想い言葉で表現するチカラを鍛えれば、
自分を知り、自分を表現することができる。

自分の想う人生を、この現実に書いて創っていける。

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山田ズーニーワークショップ型実践講座、
2017年6月東京で開講しました!


「おとなの小論文教室。」を読んでのご意見、ご感想を
ぜひお送りください
題名を「山田ズーニーさんへ」として、
postman@1101.comまでメールでお送りくださいね。

注:講演など仕事の依頼メールは、
上記アドレスに送らないでください。
山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)に
直接ご連絡いただくか、
山田ズーニーの本を出している出版社に
連絡先をお問い合わせのうえで、
ご依頼くださいますようおねがいします。


★出演情報などお知らせのあるときは
 山田ズーニーのtwitter(@zoonieyamada)にも掲載します。



『半年で職場の星になる!
 働くためのコミュニケーション力』
 ちくま文庫

あなたが職場の星になる!コミュニケーション術の決定版。
一発で信頼される「人の話を聞く技術」、
わかりやすい報告・説明・指示の仕方、
職場の文書を「読む技術」、社会人としてメールを「書く技術」。
「上司を説得」するチカラ、通じる「お詫び」、クレーム対応、
好感をもたれる自己紹介・自己アピールのやり方。
人を動かし現場でリーダーシップを発揮する表現力から、
やる気が湧き・上司もうなる目標の立て方まで。
この1冊で仕事のフィールドで通じ合い、チームで成果を出していける!
自由はここにある!


ラジオで、山田ズーニーが、
『おかんの昼ごはん』について話しました!

録音版をぜひお聞きください。
「ラジオ版学問ノススメ」(2012年12月30日~)
 インターネット環境があれば、だれでもどこからでも
無料で聴けます。
 聴取サイトは、http://www.jfn.co.jp/susume/
 (MP3ダウンロードのボタンをクリックしてください)
 または、iTunesからのダウンロードとなります。


ほんとうにおかげさまで本になりました!
ありがとうございます!


『おかんの昼ごはん』河出書房新社
「親の老い」への哀しみをどう表現していいかわからない
私のような人は多いと思います。
読者と表現しあったこの本は、思い切り泣けたあと、
胸の奥が温かくなり、自分の進む道が見えてきます。
この本が出来上がったとき、おもわず本におじぎをし、
想いがこみ上げいつまでもいつまでも本に頭をさげていました。
大切な人への愛から生まれ、その先へ歩き出すための一冊です。



『「働きたくない」というあなたへ』河出書房新社
「あなたは社会に必要だ!」
ネットで大反響を巻き起こした、おとなの本気の仕事論。
あなたの“へその緒”が社会とつながる!



『新人諸君、半年黙って仕事せよ』
―フレッシュマンのためのコミュニケーション講座(筑摩書房)
私は新人に、「だいじょうぶだ」と伝えたい。
「あなたには、コミュニケーション力がある」と。
            ――山田ズーニー。



『人とつながる表現教室。』河出書房新社
おかげさまで「おとなの小論文教室。II」が文庫化されました!
文庫のために、「理解という名の愛がほしい」から改題し、
文庫オリジナルのあとがきも掲載しています。
山田はこれまで出したすべての本の中でこの本が最も好きです。



『おとなの進路教室。』河出書房新社
「自分らしい選択をしたい」とき、
「自分はこれでいいのか」がよぎるとき、
自分の考えのありかに気づかせてくれる一冊。
「おとなの小論文教室。」で
7年にわたり読者と響きあうようにして書かれた連載から
自分らしい進路を切りひらくをテーマに
選りすぐって再編集!



▲文庫版でました!
 あなたの表現がここからはじまる!

『おとなの小論文教室。』 (河出文庫)


ラジオ「おとなの進路教室。」
http://www.jfn.co.jp/otona/

おとなになっても進路に悩む。
就職、転職、結婚、退職……。
この番組では、
多彩なゲストを呼んで、「おとなの進路」を考える。
すでに成功してしまった人の
ありがたい話を聞くのではない。
まさに今、自分を生きようと
もがいている人の、現在進行形の悩み、
問題意識、ブレイクスルーの鍵を
聞くところに面白さがある。
インターネット、
ポッドキャスティングのラジオ番組です。



「依頼文」や「おわび状」も、就活の自己PRも
このシートを使えば言いたいことが書ける!
相手に通じる文章になる!

『考えるシート』文庫版、出ました。



『話すチカラをつくる本』
三笠書房

NHK教育テレビのテキストが文庫になりました!
いまさら聞けないコミュニケーションの基礎が
いちからわかるやさしい入門書。


『文庫版『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
ちくま文庫

自分の想いがうまく相手に伝わらないと悩むときに、
ワンコインで手にする「通じ合う歓び」のコミュニケーション術!


『17歳は2回くる―おとなの小論文教室。III』
河出書房新社


『理解という名の愛が欲しいーおとなの小論文教室。II』
河出書房新社


『おとなの小論文教室。』
河出書房新社


『考えるシート』講談社


『あなたの話はなぜ「通じない」のか』
筑摩書房</small



『伝わる・揺さぶる!文章を書く』
PHP新書

内容紹介(PHP新書リードより)
お願い、お詫び、議事録、志望理由など、
私たちは日々、文章を書いている。
どんな小さなメモにも、
読み手がいて、目指す結果がある。
どうしたら誤解されずに想いを伝え、
読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?
自分の頭で考え、他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、
心を揺さぶる表現の技術。
(書き下ろし236ページ)



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