よく、イタリア旅行のガイドブックに 「女性は、男性に絶対声をかけられます」って。 |
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うん。 | |
そのときに、とにかくすごい恐い顔して、 「ノー」って言わないと、あぶないぞって。 日本人の子は、えへへへとかって言って、 まんざらでもない顔しちゃうからって。 まことしやかな噂がありますけれど。 |
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(笑)。 | |
ハイ、近いものがあります。 | |
ありますか(笑)。 | |
近いものはあります。 やたらめったら声かけてるわけだから。 それと、日本の女の子は イタリア男のタイプを見分けられないから、 「あぶない」の。 |
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やたらめったら声かけてる(笑)。 | |
ほんとよ(笑)。 | |
手当たり次第に(笑)? | |
趣味なんですか、それは? | |
ご挨拶だと思ってる。 たとえば知らない人に声かけるのは ほんとに遊びでしょうけど、 初めてお目にかかりました、 どなたのご紹介です? みたいなときに、 あんまり無視するのは その人に全然魅力がないっていうことで 失礼でしょ、っていうようなのもある。 |
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うーん。 | |
だからやっぱりお友達は選ばないと、うん。 | |
ですねー。 | |
日本でもイタリアンレストランとか行くと、 イタリア人の人、いるじゃないですか。 すごく、何て言うの、目配せというか、 微笑み方が上手ですよね。 通りすがりにちょっと笑ったりして。 |
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そんな目に遭ってんだ?! | |
いやいや、普通に、お客さんに対しても 普通ににこって、 目が遭ったらすごく。 |
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そう、そう。 | |
そうか、イタリア人は上手かもね。 | |
上手ですよー。滅茶苦茶上手よ、やっぱり。 | |
すごい素敵ですよね。 | |
人の気をそらさないっていうか、 サービス精神旺盛。 だから、シャイでも、 演技でやってるかもしれないわけじゃない? 私はここのギャルソンなんだから、みたいな。 そういう、演技的なところは すごくあるかもしれない。 |
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そっか。 | |
自分の美学に従って 自分を演出していくということについては、 日本人の方が正直過ぎる、つまり下手ですね。 きっぱり断言!! こんなこと言って、こんな態度して、 こんなこと言われたら嫌だっていう 計算が先に働くから、 なるべく出ないように、出ないようにって 控えちゃうじゃない。 でも、もうそういうのはね、別に誰が何と、 その1カ所だけを取り上げて 誰が何と評価しようと、 自分は自分を知ってるから大丈夫っていう、 確たるものがあるのでしょうね。 |
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そして、そんなイタリア男のなかで、 フランコさんはあるひとつのタイプであると。 |
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あるタイプです。インテリですね。 ご本人は否定なさるかもしれませんが。 |
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インテリ。 | |
インテリですが、多分、政治記者よりは スポーツ記者というのは、 大衆的だと思うの。 で、フランコさんはインテリぶっては いらっしゃいませんが、 生きた知恵と知性がいっぱいです。 政治記者なんかの方が 自分たちは偉いと思ってるだろうし、 スノッブなところがあるだろうと思う、明らかに。 あのね、イタリアの新聞記者は、全員、 国家試験を通っているのね。 |
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えー! | |
それで記事は署名で書いてます。 | |
へえー! | |
すごい。 | |
国家試験? へえ。 | |
すごい大事なところですね、そこ。 | |
大事なこと、大事なこと。 | |
それね、本の中にも 脚注で入れてありますけど、 読んでいただくとね、 なぜフランコさんが スポーツジャーナリズムへ行ったかっていうことも、 わかっていただけると思います。 |
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見た目はね、もう、まあ、 60代の太ったおじさんなので、 スポーツマンには見えないんですけど(笑)。 |
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うん、可愛いおじさん。 自分がスポーツするっていうことより、 やっぱり伝えるっていうことがしたかったみたいね。 |
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イタリア人にとって、サッカーっていうのは、 どんなことなんでしょう? |
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日本の野球みたいなものかしらね。 | |
野球ですか、お相撲じゃなくて? | |
人気の加減が野球じゃないかな。 年代を選ばないということからすると、 |
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日本の野球に近い。 | |
今、日本は結構 野球離れみたいな感じになってるじゃないですか。 イタリア人はずっともう、 お父さんから子供から、孫から、 みんなサッカーが好きなんですか? |
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もう、だって人気スポーツは サッカーしかないもん。 他に、辛うじて、この頃、バスケット、 もう野球は全然なし。 あとは‥‥ |
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バレーボールは? | |
うん、バレーボールもありますね。 とはいえ、ここ、20年、30年のことでしょうけれど。 |
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さっきもお話されてましたけど、 1都市に2つ、サッカーチームがあるところは 町がほんとに盛り上がりますよね。 ミラノもそうですが、 わたしが短期留学していたローマも、 ASローマとラツィオの2チームがあって。 すごいんですよ。 試合のときは、お前、 どっちの応援するんだって話が来て、 そっちとか言うと、 「今日、君とは口聞かないから」みたいな(笑)。 |
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(笑)。 | |
へー、すごいね。 (つづきます) |