ほぼ日ハラマキ PRESENTS しょうがの お勉強。
「しょうが掘り体験」編
その3 土とジンジャーの香りに包まれて。
イトイ このしょうが掘りは、わりと最近ですよね。
寒くはなかったんですか。
山下 そうですね、曇り空でしたし、
このあと雨が降り出したんですけど、
動いていたのでそんなに寒くは感じなかったです。
あやや うん。
わたしは汗ばむくらい。
コイケ あやちゃんは、
とくに激しく働いてたから(笑)。
山下 髪振り乱して。
イトイ すごいね(笑)、
どうしてこんなに必死になれるの。
あやや ええと‥‥しょうがパワー?
一同
いやいやいやいや(笑)。
しほ まだしょうがは食べてないから。
あやや でも、ぽかぽかでしたよ。
おーた ぽかぽかー。
みちこ わたしたちも、あったまってましたー。
イトイ はたらきものだね。
はたらきものの「いい新妻」たちだ。
山下 実際、なかなかぼくらは
いい仕事をしていたと思います。
コツをつかんでからは、
ハイペースで収穫していきましたよね。
イトイ もう、ズボズボと。
一同
ズボズボとー!
コイケ 気がついたら、こーんなに抜いちゃいました。
イトイ この写真の右のところに
マスコミの人がいらっしゃいますね。
しほ あ、ほんとだ。
おーた わたしたちの写真を撮ってる。
コイケ ぜんぜん気づきませんでした。
山下 この人も、
まさかわれわれが取材で来ているとは
思わなかったんでしょうねえ。
イトイ あなたたちは、あれだ、
ほんっとに、取材をしなかったんだ(笑)。
コイケ でもほら、山下さんが。
しほ そうそう、
「永谷園生姜部」の部長さんに
取材をしてたじゃないですか。
山下 え? ‥‥ああ、このときのことですね。
おーた とうとつに話しかけて。
山下 はい。でもあれは、
取材というよりは世間話でした。
「雨にならなくてよかったですねえ」と。
イトイ そしたら?
山下 「そうですねえ」と。
イトイ ‥‥‥‥。
山下 いい人でした。
コイケ いや、ほら、山下さん、
もうちょっと質問してたじゃないですか。
山下 ええと、矢島さんというお名前で、
永谷園では
マーケティング企画部の
部長さんなんだそうです。
イトイ へえー、マーケティングの方が
「生姜部」の部長に。
山下 2年前に任命されたそうです。
あ、あと、そうそう、
やっぱりしょうがが大好きなんだそうです。
イトイ それはそうでしょう。
山下 どのくらい好きかも訊きました。
「牛丼屋さんに行くと、
 紅しょうがを山盛りのせるくらい好き」
なのだそうです。
みちこ 「山盛りのせちゃうんですよ」
とおっしゃってる瞬間の写真です。
山下 せっかくなので
カメラ目線でいっしょに撮ってもらったりして。
イトイ ‥‥まあ、いいでしょう。
取材としては、
子どものおつかいみたいなもんですが。
おーた 永谷園の専務さんもいらしてましたよね。
しほ そうそう、この方。
みちこ すてきなおじさまでしたよね。
山下 こちらの方とは、ほんとうに、
「雨が降らなくてよかったですね」
「そうですね」
という一往復のお話しかできませんでした。
イトイ ああ‥‥。
コイケ とにかくみんな、
掘ることに夢中でしたので。
イトイ ズボズボと?
一同
ズボズボとー!
おーた 抜いたしょうがはこんなふうに
積み上げられて。
山下 しばらく集中して掘り続けていましたら、
やがて休憩時間になりました。
みちこ 部長の号令で、全員集合ー。
コイケ ああ、ほらほら、この写真。
フルスロットルで掘り続けていた
あやちゃんが戻ってきたところですー。
一同
わはははははは!
山下 目がうつろ(笑)。
あやや くたくたでしたねー、この時点で。
電池が切れた状態です、これは。
しほ そんな電池が切れた人のために、
永谷園さんが
お弁当を用意してくださっていました。
一同
ねーー!
イトイ そんなぜいたくな。
山下 みんなでシートを広げて、
畑の真ん中でお食事です。
イトイ またこれも、たのしそうじゃないか。
一同
たのしかったーー!
みちこ こういうの、ほんとに久しぶりで。
しほ 土とジンジャーの香りに包まれて、ね。
山下 土の上で食べる食事のすばらしさを
熱く語る、あやさんです。
あやや やっぱねー、最高っしょ。
人間、ときにはこうしてさ、
地に足をつけることをしていかないと、
だめなんだよ、ね? やっていこうよ。
って、本気で思いましたね、このとき。
おーた 土の感触が気持ちよかったですよねー。
イトイ 仕事して外で食べる弁当は、
そりゃあ、おいしいに決まってますよ。
一同
おいしかったーー!
山下 で、お弁当を食べて休憩が終わったら、
もうひと仕事です。
コイケ 座って食べてたらちょっと体が
冷えてきましたよね。
山下 はい。
ハラマキをしていってよかったです。
あやや また動いて、あったまらないと。
さあ、はたらきましょう!
山下 はたらきましょう!
コイケ 抜いたしょうがの
茎を切るのが、ここからの作業でした。
おーた これをぜーんぶ。
しほ みんなでチョキチョキ。
あやや これはこれで、
また集中しちゃったよねー。
みちこ 無心で。
おーた 黙々と。
コイケ チョキチョキと。
山下 土がついていないところを
ちょっとかじってみたりして。
イトイ またもう、お茶目なんだから。
一同
(笑)
イトイ 白髪混じりの、お茶目さん。
一同
(笑)
あやや お味は?
山下 しょうがー。
しほ そりゃそうだ(笑)。
コイケ ほら、おーたちゃんが、
しょうがをこーんなにきれいに。
イトイ 若々しいですねえ。
あらためて、つくづく、
山下さんの写真のあとに見るとなおさらです。
一同
(笑)
山下 さて!
みんなのはたらきで、
しょうがが詰まったケースが、
こんな具合でいくつもできあがりました!
一同
わーーー(拍手)。
あやや 記念撮影、記念撮影。
しほ 「永谷園生姜部」のみなさんと一緒に!
おーた 混ぜてもらって!
イトイ これもなあ、
普通は取材しに来た人は
ここに混ざらないものでしょ?
コイケ 通常はそうです(笑)。
山下 あ、そうか。
しほ ぜんぜん考えてなかった。
あやや その場の流れで、
当然のように一緒に写ってました。
山下 そういえば、
マスコミの人たちはみんな
カメラの方に行ってましたね。
イトイ ひどいね、きみたちは(笑)。
コイケ 申し訳ありません(笑)。
あやや でも、この記念撮影、
すごく盛り上がったんですよね。
山下 みんなでしょうがを持って。
しほ カメラマンさんの
「しょうがー!」という声に応えて。
おーた 全員でいっせいに。
一同
しょうがーーー!
山下 何回も何回も。
しょうがー!
一同
しょうがーーー!
山下 しょうがー!
一同
しょうがーーー!
山下 写真を拡大すると、ほら。
しょうがー。
あやや 言ってる、言ってる(笑)。
しょうがーー!
イトイ 言ってない人がいるのも、リアルでいいね。
山下 はい(笑)。
コイケ こうして「しょうが掘りの会」は、
たのしく終了いたしました。
しほ 自分たちが掘ったしょうがを
段ボール箱に詰めて。
あやや それを山下さんが、
まるで孫を抱くようにやさしく抱き上げ。
山下 ぼくらは車へと向かってゆきます。
イトイ 永谷園さんは、そのしょうがを
きみたちにくださったわけ?
コイケ はい、ちょうだいいたしました。
イトイ すばらしいじゃないですか。
おーた すごくうれしかったです。
あやや うれしい段ボール箱をトランクに積んで、
東京へ帰りまーす。
山下 合い言葉は?
一同
しょうがーーー!
イトイ ここで「しょうがー」って言ってない人は、
さっきの写真でも言ってなかった(笑)。
あやや え? ‥‥ああ、ほんとだ!
しほ 出発ーーーー!
イトイ 一児の母なのに、やっぱり大胆。
でも、行きの車より疲れは見えます。
一同
(笑)
山下 と、いうわけで、
写真の上映会は、以上で終了です。
一同
しょうがーーー(拍手)。
イトイ いや、楽しゅうございました。
ありがとうございました。
山下 じゃ、すみません、
誰か電気をつけてください。
‥‥はい、ありがとうございます。
イトイ うーん‥‥ちょっとやっぱり、
掘りに行ったっていうのは、
うらやましいな。
あやや イトイさんも、ぜひ。
おーた たのしかったですよー。
イトイ そして、あれですね、
さっきからすごくいい香りがしてますね。
それはもちろん、しょうがの香りが。
コイケ はい。
その、うれしいしょうがで、
シロップとか炊き込みご飯などを
作ってみました。
一同
いえーーーーい!(拍手)
イトイ いただこうじゃないですか。
  (つづきまーす)

2009-11-21-SAT

まえへ このコンテンツのトップへ つぎへ