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ほぼ日刊イトイ新聞プレゼンツ モノはコトなり、コトはモノなり。 そしてコトバは、すべてをつなぐ。 |
 今週はご存知「ほぼ日」から生まれた書籍、 『オトナ語の謎。』がとりあげられます。 火曜日から金曜日まで毎日、 中川家のお二人がゲストとして登場し、 気になった「オトナ語」を使って 実際にどのように使えばいいのか お手本を見せてくれます。 今まで活字で見ていた「オトナ語」が ラジオから聞こえてくると また違ったおもしろさがあります！ 『オトナ語の謎。』をすでに手に入れた人も まだ手に入れていない人もぜひ聴いてください！  放送は火曜日〜金曜日 21時35分〜 TBSラジオ（AM 954） （「mix」（ミックス）という番組内で放送されます。 放送開始時間は若干変更となる可能性があります） ラジオを聴くことができない方のために、 放送終了後にTBSラジオのGOODS JOCKEYのページで 聴くことができるようになっています。 聴いていただいた感想やご意見は gj@1101.comまでぜひお寄せください。
この番組の企画会議で 「これは是非ともやってみたいなぁ」 とスタッフ間で話していたのが 「智慧の実」DVDの発売の時には 日本テレビの土屋さんを絶対呼びたい！ それもダースベーダーの例のテーマ曲で登場！ ということ。 番組立ち上げ当初から あたためてきた（といえば大げさですが）企画が 実現して当日の収録現場はちょっとした お祭りムードでした。  土屋さんの登場に倒れるdarling 日本テレビの社員がTBSの番組に出演する、 しかもラジオだよっ！ ってことだけなんですけど いつもはTBSラジオのホームページで音声で お届けしてますが、最終日の様子を 本日はテキストでお伝えいたしましょう。  柳井 土屋さん、今回は制作っていうことで、 思いはすべてここに詰められました？ 土屋 僕、すごく怖かったのが、 ディレクターが絵を撮るじゃないですか。 何台かのカメラで撮るわけですよ。 たとえばあるときは、ここはアップだったりとか、 ここは、舞台の引きだったりとかっていうことを、 講演内容に合わせてするわけですよね。 これが、「えっ？」っていう感じになってやしないか、 っていうことなんかが ものすごくやっぱり怖いんですよね。 糸井 絵と内容がマッチしてない可能性。 土屋 うん、要するに谷川さんなら谷川さん、 詫摩さんなら詫摩さんの演出が必要なわけで じゃあ引きで、フルショットでね、 撮ってればいいか？ っていうと、 それはそれで、 撮ってるほうの意志があるわけですよね。 だからそれがちゃんとできてるかっていうことが ものすごく心配で、 それを撮ったディレクターに 「実はこんど糸井さんと僕がこのDVDについて ラジオで喋るんだけど、なんかあるか？」 って聞いてみたら 「それはとっても心配です」 っていうふうに言ってたんで、 それをね、ぜひ糸井さんに聞いてみたいんです。 糸井 それは、なにをやっても ダメなんじゃないですか？（笑） 土屋 あ〜。 糸井 あきらめが肝心だと思うんですよ。 ディレクターの彼が言ってきてることを、 よく聞いてるとわかるんだけど、 どんどんあきらめてってる プロセスだと思うんですね。 土屋 うんうん、そうですね。 糸井 最初はこうもできる、ああもできるって思って、 ジタバタしてて。 最後は、なるようにしかならないっていうか。 いろいろ考えても、 いちばんできるとこに行くんだっていうのが、 人生そのものじゃないですか。 55ぐらいになるとさ、そういう気持ちになるんです。 あきらめって、パワーのないことじゃないんですよね。 だから、そこでやる、みたいなこと。 ＤＶＤ作ってる人たちは、 最初は、 「俺の技術とか、腕があればいろんなことができるぞ」 と。もっと良くしてやれと思ったのが、 いや、これ、素材がいちばん美味しいわけだから、 それをできるだけ邪魔しないようにしようと。 今では、邪魔になってなかったですかね？ って聞いてるわけでしょ？ 土屋 うん、そうです。 糸井 それは、その、あきらめの集大成ですよね（笑）。 土屋 だから30前半のディレクターなんですけど、 そういう意味ではね、いいあきらめが出てる。 だから、僕は、ちょっと手前みそになりますけどね、 僕、この絵を見て、 そのディレクターを選んで良かったなと思います。 うん。邪魔になってないって 言い方はちょっとあれなのかもしれないんだけど、 嫌じゃない映像になってると思います。 僕は、あの、手前みそですけど、 ぜひほんとにね、傍らに置いて、 何度見てもね、あきないというか、 「ここでこんなこと言ってたんだ」って、 10年置いといて、10年後に見ても、 なんか気がつくような、なんか厚さみたいなものが、 このみなさんのお話の中にある気がしますね。 糸井 これ今、僕はね、今気づいたことなんですけど、 この、パッケージを今、裏表、 しげしげと見てるんですが、 エクスクラメーションマークが ひとつもないはずなんですよ。 土屋 うーん。 糸井 ひとつやふたつあるかもしれないんだけど、 ほとんどないはずなんですよ。 これは僕のセンスでもあるんだけど、 エクスクラメーションなしのものっていうの、 これはね、いつか売りたいんですよね。 土屋 そうですね。うん。 糸井 テレビっていうメディアとか、 映像メディアっていうのは、 エクスクラメーションマークで、 「要するにこんだけ金出したぶんだけ、 おまえは得をするぞ！」 って、言いたくて仕事が回転してるんだけど、 現実ってそんなにエクスクラメーションマークって、 ないんですよね。 それに引きずられて、 「あー、後悔してる」 とかっていうことがないようにっていう、 そんなつもりで作ってるのが、 今、パッケージ見てて、 「あ、みんなにも伝わってるな」 って思ったんですよ。 柳井 最後になりますけど、 どんな方に見てもらいたいですかね？ 糸井 ‥‥10名の方かな？（笑） 僕ね、どんな方ってってことより もう、会場でお客さんを見渡したら ホント全部いたから。 土屋 うーん。 糸井 全部って、ほんとに言っちゃうんですよ。 だだね、これ、みんなに笑われてんですけど、 こんなエクスクラメーションマークのないＤＶＤが、 ２万セット売れたら嬉しいなっていうのが ほんとのとこなんですよ。２万ってね、 僕のイメージする ちょっと空いてる野球場のイメージなんですよ。 それ以下の人数だと、 野球やる気になんないじゃないですか。 ２万だと、いい試合ができるんですよ。 ＤＶＤで講演で、っていう商品が 売れるってみんな思ってないんだけど、 ２万に見てほしいんですよね。 アナ インターネット中継をみた方が ２万人いらっしゃるって。 糸井 実績はあるんだよね。 柳井 その方も、もう一度噛みしめたいって方も いらっしゃるでしょうしね。 糸井 えへへ。どうだろう？ 儲かんない仕事だったでしょ？ おたく （土屋さんに向けて）。 土屋 まあ、そうですね、 ぜんぜん儲かんなくていいんですよ。 儲かったらどうしようか、っていうぐらいの話でね。 僕もテレビずっとやってきてて、 これをやれたっていうのはね、 やっぱりテレビにとってすごく良かった。 僕らにとってね。で、こういう仕事ができる、 テレビをやってると、 こういう仕事もできるっていうことがすごく嬉しいし、 それから、映像でものを、 たとえば伝えるとか、送り出すとかっていうことの中に、 このイベントのようなものが入るっていうことは、 とっても嬉しいことだな、っていうのは、 ほんっとにしみじみ思うし。 自信を持って見てほしいと思いますよ？ だけど、これはね、そういう意味では、 「絶対に、いいものです」 っていうふうに、言えるってことも、 また嬉しいしことだなって、思いますね。  最終日のオンエアをテキストで再現してみました。 12月21日にはHMV新宿南店で 14時より、darlingと土屋さんのトークイベントが 行われます。 生でこの二人のトークを聞きたい！って方は ぜひ、ご参加ください。
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2003-12-16-TUE
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