イベント「活きる場所のつくりかた」よりメガさん(Megarini Puspasariさん)のおはなし子供たちのためにできること、世界のためにできること
第4回
星みたいに、高い所の夢に向かって。

インドネシアは、島々なんですけど、
いろんな島に、支援している子どもたち
(アディビンタン:Adik Bintang)がいます。
カリマンタンとか、スマトラとか、パブア、
いろんな島々、22エリアです。
スポンサー(カカビンタン:Kakak Bintang)も
11ヶ国にいます。

APUに留学をしている子どももいます。
みんな、自分に何が出来るとか、
自分にどういう貢献ができるということを
考えている学生たちなので、
これから本当に「hoshiZora」のネットワークの
力の1つになると思います。

「hoshiZora」は、
カカビンタン、スポンサーになると、
ユーザーネームとパスワードで
ネットのシステムに入ることができます。

どういう子どもをサポートしたいということを
自分で選ぶこともできます。
6ヶ月に1回、子どもたちから出てくる成績も
チェックすることができますし、
子どもたちからの手紙も見れます。
そういうシステムも開発しながら進めています。

ここはインドネシア語で書いてあるんですけれども、
その子どものストーリーを、2つ紹介します。

リアンという子どもは、もう恥ずかしがりで、
母もいなくて、町からも出ることもあまりない、
という子どもだったんですけれども、
交換留学に応募して、アメリカまで留学をしました。
子どもが、今ある自分を乗り越える。
こういう子どもたちを見ることが、
もういちばん幸せなところですね。

デューイ・アンバーワティという子どもは、
小学校を卒業してすぐ、ジャカルタで働いていました。
たまたま、私と出会って、
「もう一度学校に戻ろうか」という話になった。
3年くらい遅れたんですけれども、中学校、高校、
そして今、大学に行っています。

そんな子どもたちは、今、もう本当に活き活きです。
「やっぱり、ちょっとだけ応援したら、できるんじゃん!」
という感じなんですね。

──私の話はここまでなんですけれども、
私にとって、今いちばん大事にしているのは、
一度の人生、自分がやりたいこととか
自分のパッションのあることをやり続けることです。
自分の家族も、子育ても大事です。
これからも家族を持ちながら、
自分のパッションのあることをやり、
世界に貢献したいなと思っています。

「hoshiZora」という名前は、
子どもが星に向かうという願いをこめました。
インドネシアの子どもたちには、
──世界の子どもたちも同じなんですけれども──
夢を持ってほしいということですね。
夢があれば、活き活きと
生きることができるんじゃないかなと思います。
特に私たちがサポートしているのは貧しい子どもたち。
そういう子どもたちって、たとえば、
「あそこの学校に行きたい」、それだけで、もう両親は、
「あそこは遠いでしょう」とか、
「近いほうがいいんじゃない?」と言います。
夢ということはもう持つことはできないというか、
夢を持つ勇気がないという状態がある。
だから子どもたちには夢を持ってほしいという気持ちです。
星みたいに、高い所の夢です。
インドネシアは広いんですよ。
広いと、やっぱり政府だけで何かをするのはむずかしい。
政府が悪いというよりも、やっぱり
「私たちが何ができる?」ということを
少しずつ、やっていきたいということです。

(おわります)

2015-09-01-TUE