一同 |
おおおーーー。 |
糸井 |
ああーーーー!
わかる、わかる、わかる。うん。
これね、オレ、こういうのが
やりたくて、できなかったんだよ。 |
石川 |
これはもう、ベンチを取り巻く
人間模様に興味をひかれて
バシャバシャって、撮って回って。 |
糸井 |
いいねー!
(ベンチの)向こうに回ったんだね。
いいね、いいねー。これは、いいよ。
あらゆる「上野公園」が入ってるよ。 |
石川 |
こういう形で見せていっても
上野という場所の雰囲気を
とらえられるかなあと思って。 |
糸井 |
うーん、すごみがあるね。
しかも、ぼくが偶然出した
「ベンチ」にちゃんと応えてる。
この企画を象徴する対決かもしれない。
いいわー。 |
石川 |
ありがとうございます。 |
糸井 |
おもしろいねー。
この、ベンチの真ん中の仕切りが、
座る人によって意味が変わるんだね。
恋人どうしのふたりにとっては
仕切りがじゃまで。 |
石川 |
ああ、そうですね。
こっちのベンチは、仕切りの両側に
他人どうしが座ってますからね。 |