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‥‥それで、ジャズはどうしましょう? |
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あ、ジャズ(笑)。 |
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基本的には、やっぱりアフリカからいって‥‥。 |
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いきますか。 |
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エンディング、決めませんか? |
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エンディング。 |
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ジャズの歴史をたどっていくという
構成はだいたい決まりましたけど、
最後に会場のみんなが
「あー、今日はよかったー!」って感じで
終わるような曲って、ないですかね? |
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うーん。 |
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たぶん、会場のお客さんは
最後にやった曲を頭のなかで鳴らしながら、
帰ると思うんですよ。 |
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ああー、そういうやつね。 |
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うん、「スマイリー小原」な感じで終わると、
たぶん「スマイリー小原」な感じのまま
「帰り、何か食ってくー?」ってなると思うんです。
だから、最後の曲が何なのかって、
けっこう大事ですよ。 |
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うーん、それは
ステージのメンバーにもよるんだよね。 |
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今回は、どういうふうにするの? |
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‥‥前回はカルテットだったよね。 |
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そうですね。 |
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少なくとも北アメリカという土地で
ジャズという音楽が生まれました、ということと、
その一方で、カリブ海では
打楽器音楽が発達しましたっていうことは
覚えて帰ってもらいたいなぁ。 |
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じゃあ、原初としての「アフリカ」では
「リズム」というものの
おもしろさとか、感動とかを伝えられるような。 |
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そうですね。
それができたら、いいですよね。
で、タモリ教授が最初に出てくるのなら、
まず、例のあのスタイルで(笑)、
それぞれのことを説明してもらう、と。
で、あとから、あのとき教授が言ってたのは
こういうことですって、
バーンと生演奏で聴かせちゃうとかね。 |
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前回の「はじめてのJAZZ」の最後にやった
タモリさんの「ソバヤ」なんかも、
あれ、結局はリズムの音楽ですよね? |
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あれはアフリカです、完全に。 |
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一体になっちゃうっていうか、
同じリズムで揃っちゃうっていうことの
気持ちよさを、味わってもらいたいですよね。 |
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結局、あの「一体になれる瞬間」を、
われわれジャズマンは求めてるわけですよ。 |
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また「ソバヤ」をやってもいいけど‥‥。
‥‥あ、山下さん、
いつかのコンサートが終わったあと、
坂田明さんなんかと一緒に
あの、スティービー・ワンダーの‥‥。 |
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ああ、あれ、やりましたね!
♪ラーラーラーララーラー‥‥。 |
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あの曲を、笑い出すくらい
えんえんと
やってたってことがあるじゃないですか。 |
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あ、あるある。
酒場「ホワイト」でみんなと騒いでいて。
終わんないんだよ、あの曲。いくらやっても。 |
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‥‥「Isn't She Lovely」? |
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‥‥「Isn't She Lovely」。 |
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スティービー・ワンダーの? |
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< 続きます > |