「カミロボ」の不思議な魅力を、動く姿でおとどけします。 造型作家・安居智博さんが作った、もうひとつの現実世界！ 気持ちが入りすぎ、指にケガしちゃうような熱戦の数々は、 見るほどにクセになるんです。ぜひ、おたのしみください。

ジゴックスには期待しているんですが、今のところ動きがイマイチで。 いずれは、昔のアメリカンプロレスのような雰囲気のある選手に なってもらいたいなと思ってるんです。 それに対してサンダークラウドは新人のくせに動きがなかなかいいんです。 今回の試合は、サンダ−クラウドが技を受けてジゴックスをうまく見せる。 それが、テーマ。 メインイベントなんかでやる試合は、 僕が試合の展開に引っ張られて行く感じがあるんですが、 この試合は、僕が想定している試合に彼らを引っ張ってこようとしている感じ。 だから、やっていてはがゆいんです。 試合の組立がイマイチで。 まだ紙がこなれてないってのもあるのですが、 たぶん、まだつきあっている時間が短いから、 どういう組立をする人か、どういう性格の人か、 僕に伝わってきてないんでしょうね。 ジゴックスがサンダークラウドを ブレンバスターに入る体勢で 高々と持ち上げたまま、ゆっくりと360度回転。 そして、ブレンバスターを炸裂!! カウント1で、サンダークラウド場外へ逃れる。 いまの所も、無理に盛り上げようとしてあんなことやるから寒い。 ザ・オーレとかバードマンとか、メインをはるレスラーを動かすときは、 僕の手と彼ら自身の動きが半々なんだけど、 これは僕の手で無理矢理動かしているから、ストレスを感じるんです。 確かこの試合、必殺技を出さずじまいで終わっちゃってるんです。 僕は、あの技がジゴックスの必殺技だと思っているのに、 それが自然に出てこないというのは、 まだ僕に彼のキャラがしっかり記憶されていないってことでしょうね。 7〜8年使ったレスラーというのは、動きがよくなるだけじゃなくて、 こういう動きをしこういう必殺技をするキャラだというのが、 自然に記憶される。 僕とのそういう関係をつくるには、そのくらいの時間が必要なんでしょう。