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読者のみなさんから届いたお便り #12

 
実家を少しずつ片付けています。
父の持ち物の中から、
戦争柄の着物が見つかりました。
子ども用のものらしき大きさ、
しつけ糸が付いたまま。
以前にこういうものがあることを
テレビでみたことがありましたが、
まさか自分の家にあるなんて。
男の子が馬に乗っている姿や、
戦車、大砲、飛行機などが描かれています。
テレビの話題では、
鎧兜の武者を描くように、
このような柄が好まれたことがあったと
伝えていましたが、
なんだかしっくり来ない気持ちがしました。
庶民が息子の成長を願って選ぶ
着物にまで入り込むほど戦争が身近にあり、
それでいてまだ
勇ましくかっこいいものと捉えられていた、
着物をつくる余裕もあった、
そんな隙間のような時代を
映しているのかなと思いました。
(匿名さん)

2025-08-22-FRI

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  • ヴェトナム戦争/太平洋戦争にまつわる
    読者のみなさんからのお便りを募集いたします。

     

    ご自身の戦争体験はもちろん、
    おじいちゃんやおばあちゃんなどご家族や
    ご友人・知人の方、
    地域のご老人などから聞いた戦争のエピソード、
    感銘を受けた戦争映画や小説についてなど、
    テーマや話題は何でもけっこうです。
    いただいたお便りにはかならず目を通し、
    その中から、
    「50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶」
    の特集のなかで、
    少しずつ紹介させていただこうと思います。

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    特集 50/80 ヴェトナム戦争と太平洋戦争の記憶