麻、羊毛、絹と麻の交織。
この冬のMITTANからは、
それぞれの特性をいかした３つのボトムスを紹介します。

MITTANが服づくりに使う麻には
亜麻（あま／リネン）、
苧麻（ちょま／ラミー）、
大麻（たいま／ヘンプ）がありますが、
このパンツ「亜麻苧麻ワイド」の生地は、
フランスの亜麻と中国の苧麻の混紡糸。

わたの状態から半々で混ぜ、
撚りをかけて糸をつくりました。
亜麻ならではの個性は、着用していくうちに出てくる
「たわみ感」ですが、それを苧麻を使うことで軽減、
適度なハリ感と厚みを出しました。

麻100％なのに、綿ライクなあたたかみがあり、
生地もたわみすぎないというバランスが取れています。
この生地、着古していくと
まるで古布のような風合いになるんですよ。

裾まですとんとした、太い、
まっすぐな「亜麻苧麻ワイド」に比べて、
比較的強めのテーパード
（裾に向かってすぼまるパターン）が入っているのが
「ストレートウールブランケットパンツ」です。

こちらの生地は、オーストラリア産のラムウールの
Super100’sという糸を使い、モッサという、
紡毛織物を縮絨後に起毛整理した生地をつくりました。
100％ラムウールですからやわらかく、毛玉もできにくい。
小柄なかたにも穿いていただきたくて、
ほぼ日オリジナルのサイズ「０」から、
一般的な男性も余裕をもって穿けるサイズ
「２」まで幅広く揃えました。

“ブランケット”の名前のとおり、
文字通り、毛布のような目の詰んだウール生地。
これまでもいろいろなパターンでつくってきましたが、
寒い日はこれ一択、という声もあるほど人気の素材です。

どちらのパンツも、ウエストにはゴム＋ベルトループ＋
内側に紐がついています。

「綾織絹麻巻きスカート」は昨シーズンからの継続商品。

スカートというのは、特定のボディを想定して
立体をつくることが洋服的なアプローチなのですが、
MITTANではさまざまな民族衣裳で使われる
「巻く」という手法を取り入れました。

そのため、ウエストの位置は自由。
ゆえに着丈は好みで上げ下げすることができます。
経（たて）糸にはハリのある亜麻（リネン）、
緯（よこ）糸には柔らかな絹紡紬糸（シルク）を使用し、
きれいなシルエットと柔らかな素材感を、
綾織りにすることでしなやかさを生んでいます。