シンクーのミニスターターセットは、
いつでもどこでも、
心地いい香りと上質なスキンケアで
肌とこころを整えてほしいという想いを込めてつくりました。

そこで、
「いつでもどこでも」の大切さをより身近に感じている、
旅や出張が多いライフスタイルの方たちにお話を伺いました。
フォトグラファー、
インポート雑貨店オーナー、
出張料理人。
軽やかに世界をとびまわり、
それぞれのライフワークをこなす人たちに
ミニスターターセットを使っていただき、
プライベートタイムとあわせて、
感じたことをたくさんお聞きしました。

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02 「必ずひとつは、好きが見つかる」 松尾愛理紗さん MEKEARISAオーナー

シンガポールやその周辺の国から集めた
ライフスタイル雑貨を扱う、MEKEARISA(メケアリサ)。
大阪・枚方にあるこのお店のオーナーを務めるのが、
松尾愛理紗さんです。
松尾さんがオリジナルでつくるカゴバッグ
「メケアリバック」はとくに人気で、
遠方から買いにこられる客も少なくありません。
松尾さんが大切にしているブランドの理念、
そしてスキンケアで重視していることについて、
MEKEARISAのお店でじっくり伺いました。
シンクーが大切にしている
「健やかさをたもつ」ということと、
共通点も見えてくるようなお話も聞けました。

松尾愛理紗(まつお・ありさ)
大学卒業後から編集職に従事。
30代突入を機に単身シンガポールへ移住し、
日本人向け情報誌の編集ライターとして働く傍ら、
休日はローカルカルチャーを掘り下げる自作のZINE作成の注力。
週末旅行で出会ったインドネシアのカゴバッグに魅せられ、
日本帰国と同時に2020年「MEKEARISA」を立ち上げ、
2021年には実店舗を地元である大阪府枚方市にオープン。

Instagram:@me_ke_arisa

 

──
素敵なお店ですね。
昔ながらの日本の家屋の風情もありますけど、
古い建物なんですか?
松尾
ええ。
もともと自転車屋さんで、かなり昔に廃業されて、
ずっと空き家だったんです。
私自身がこのあたりで育って土地勘もあるので、
シンガポールに滞在していたときから、
お店を出すならここにしようと狙っていました。
古い家の良さは残しながら、
きれいにできるところを少し手を入れたという感じです。
──
シンガポールにおられるときに
出店を決心されたんですね。
そもそも、「MEKEARISA」というブランドを
立ち上げるきっかけからお伺いできますか?
松尾
新卒で編集の仕事を始めて、10年ほど経った頃に
フリーランスのライターになったのですが、
30歳を目の前にふと、
「このままでいいのかな」と思ったんです。
ちょうど結婚もしていなくて身軽だったので、
海外に行ってみよう!と思い立って、
シンガポールへ行くことにしました。
滞在期間は3年間と決めて、
現地でもフリーマガジンの編集の仕事をしながら、
「絶対に何かを見つけて帰るんだ」
という気持ちで模索していたんです。
そんなときにたまたま、
インドネシアでこのかごバッグに出会いました。

──
メケアリバッグの前身ですね。
松尾
はい。
ちょうどその時日本で流行っていたのが、
ベトナムや台湾製の、
太いテープの「かごバッグ」だったんですね。
でも、こういう細かい網目のものは
まだ日本で見たことがなかったので、
「これは流行るかもしれない」と思って、
それがブランドの出発点になりました。
──
最初からオリジナルを作られたんですか?
松尾
まずはセレクトからでした。
日本に一時帰国するタイミングで、
私が各地で買いつけた雑貨を売る
POP UPを開催したんですが、
「かごバッグ」がいちばん反応が良くて、
頑張ればビジネスにできそうだなという
手応えを感じました。
それから日本に帰ったらこれでやっていこう
と決めて、本格的に準備を始めたんです。
──
すごくスムーズに進んだように聞こえますが、
実際は大変だったのではないでしょうか?
松尾
大変でしたね。
今もインドネシアでつくっているんですが、
色やデザインをカスタマイズするために、
最初は現地との関係性の構築に時間が必要だったので、
実店舗を構えるまでは半年くらいかかりました。
シンガポールに行ったのが2017年で、
2020年に帰国して、
その翌年にこのお店をオープンしました。
──
すごくスピーディーですね!
松尾
早くはじめないと、他に誰かが先に始めちゃうかも、
という気持ちがあったので、急ぎましたね。
今は品質も安定してきましたけど、
最初は日本の基準に持って行くのが、すごく大変でした。
現地でハンドメイドしてくださっているのは、
ずっとかごバックづくりを生業にしてきた人たちなので、
「今さら変える必要はない」という感覚なんですよ。
でも私としては、なるべくクオリティを高くして
お客さんに喜んでもらいたいという気持ちがあるので、
急ぎながらも、何度もやり取りをしたり
間に立ってくれる現地の人を見つけたりして、
ようやくこちらの意図を理解してきてくれたかな、
というところです。

──
オープンして3年経ってみて、いかがですか?
松尾
ありがたいことに
スタッフは15人になりましたし、
お客さんも関西の方はもちろん、
北は北海道から南は沖縄まで、
全国から来てくださいます。
関東の方もすごく多くて、
「友達に頼まれているものもあるので」と、
たくさん買って帰ってくださっています(笑)。
──
こんなにたくさんのデザインやサイズがあるから、
迷ってしまいそうですね。
松尾
そうなんです。
これだけカラーバリエーションがあって
形もサイズも豊富なので、
どれかひとつは、好きなものを見つけてもらえる
というのが、うちのブランドのいいところかな
と思っています。
──
カラフルだけどやさしい色が、
なんともいえないですね。
ひとつでは済まなそうです(笑)。
松尾
ははは。ありがとうございます。
ロットによって出る色が
少しずつ違ったりはするんですけど、
再生プラスチックという原料の持つ個体差なので、
納得してご購入いただけています。
私自身、自宅で50個くらいは使ってるかな。
──
わぁ、たくさん!
そのご自宅での過ごし方についても
お伺いしたいのですが、
普段、スキンケアはどんなふうにされていますか?
松尾
けっこうシンプルです。
朝は水で洗顔してから、化粧水と保湿美容液を塗って、
日焼け止めをつけて完了。
夜はクレイソープで洗顔して、
フェイスマスクと美容液で保湿しています。

──
お肌がおきれいだなと思っていたのですが、
ファンデーションも塗られていないんですね。
松尾
シンガポールにいたときは
まだメイクも頑張っていたんですけど、
日本に帰ってきてから、コスメの選択肢が多すぎて
あきらめてしまいました(笑)。
シミやシワは気にはなるんですけど、
効果の高い化粧品で肌をどうにかしようというより、
どちらかというとヨガをして健康的に過ごそう、
みたいな気持ちでいます。
──
自然体でとても素敵です。
シンクーのスキンケアも天然由来の成分を使っていて、
即効性は強くないかもしれませんが、
健康を保つことをとても大切にしています。
松尾
ええ、香りにもそれを感じました!
肌に塗るものなので、
科学的な香りは苦手なんですけど、
今回使わせていただいた「さっぱり肌セット」は、
3つとも自然で、好きな種類の香りでした。
ちょうど先月、白浜へ旅行に行ったので
持っていきましたよ。

──
さっそく旅先へ持っていってくださったんですね。
松尾
知らない土地に行くのって
けっこうストレスがかかるでしょう? 
だから私は、いつもは多少かさばっても
普段から使っているものを一式持っていくんですけど、
今回は身軽にしたくてこのセットを持っていったんです。
普通のトラベルセットって、
香りまで満足いくものって少ないと思うんですけど、
これは香りが良かったので、
旅先でもすごく癒やされました。
とくにアイシーハーブの香りは、
いつでも吹きかけたいくらい。
──
うれしいです。
「さっぱり肌セット」ということですが、
使用感はいかがでしたか?
松尾
私、混合肌なのと、
ベタベタする使用感が苦手なので、
すごくしっとりするよりは、さっぱりのほうが好みです。
「ハローウォッシュ」もさっぱりするけど、
洗顔後に肌がつっぱらないのがいいですね。
毎回泡立てないといけないソープと違って、
ハローウォッシュはワンプッシュで
モコモコの泡が出てくるので楽でした!
──
きめ細かく泡立てるのって、結構大変ですものね。
スターティングの美容液はどうでしたか?
松尾
いわゆる油分多めの美容液ではなくて、
水分での保湿もしっかりされている感じがしました。
「アイシーハーブ」をスプレーして
リフレッシュしたところに、
もうひと段階、濃い水分を入れて
しっかり蓋をしてくれるような感覚。
かといって、ネバネバする感じもなく、
本当にちょうどいいテクスチャーです。

──
ジェルタイプなので、
ベタベタが苦手な松尾さんにもおすすめです。
ところで、今後のブランドとしての目標はありますか?
松尾
数の供給を安定させていきたいなというのはあります。
たまに、メケアリバッグに似たようなものを
ネットやフリマアプリで買った方から、
「MEKEARISAで売り切れていた色を
どうしても欲しくて買ったんだけど、
クオリティが全然違うんです」
という涙ながらのご相談を受けることがあるんです。
うちのものではないので何もしてあげられないんですが、
そういうことを聞くと、
欲しいと思ってくださった方全員の手に届くぐらいの
数を作らなくちゃ、と感じます。
それがなかなか難しいんですけどね‥‥。

──
ハンドメイドだから、量産には限界がありそうですね。
松尾
ええ。
工場生産だともっとコントロールできると
思うんですけど、人が作っているものなので、
簡単には量産できないんです。
それに、ハンドメイドだからといって
質を妥協するのではなくて、
人の手でつくることでできるゆがみなどの
個性は大事にしつつも、
お客様が手に取られたときに
がっかりしないクオリティのものをつくりたい。
とくにオンラインだと自分で見て買えないので、
まずは私たち自身がフィルターにもなって、
いちばんいい物をお届けしたいなと
いつも思っています。
──
量は増やしたいけれど、
クオリティは落とさないように、ということですね。
松尾
そこの部分を、このお店のスタッフと
現地の人たちみんなで協力し合って、
日々考えながら頑張っています。
──
メケアリバッグがここに並ぶまでに、
いろんな人の気持ちが入っているんですね。
松尾
入ってますよ~!
──
たくさんの人から愛される理由がわかります。
今日はどうもありがとうございました!
松尾
また遊びにきてください。

2023-12-22-FRI

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    Shin;Kuu