シンクーのミニスターターセットは、
いつでもどこでも、
心地いい香りと上質なスキンケアで
肌とこころを整えてほしいという想いを込めてつくりました。

そこで、
「いつでもどこでも」の大切さをより身近に感じている、
旅や出張が多いライフスタイルの方たちにお話を伺いました。
フォトグラファー、
インポート雑貨店オーナー、
出張料理人。
軽やかに世界をとびまわり、
それぞれのライフワークをこなす人たちに
ミニスターターセットを使っていただき、
プライベートタイムとあわせて、
感じたことをたくさんお聞きしました。

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03 「同じものにならないおもしろさ」 岸本恵理子さん 出張料理人

活動の範囲を飲食店に定めず、
依頼があればその場所へ赴き、料理で人をたのしませる。
そんな「出張料理人」として、
国内はもちろん、海外からも熱いオファーを受ける
岸本恵理子さん。
旅をしながら味わった感動を、その土地の食材を使って、
イタリア料理をベースに自由な発想で再現する、
それが岸本さんのスタイルです。
そんな岸本さんに、
「正解はない」という料理のおもしろさと、
シンクーのアイテムは食べものに例えると‥‥
という興味深いお話を聞くことができました。

岸本恵理子(きしもと・えりこ)
出張料理人。
イタリア各地のレストランで3年間修業後、
“現地で感動した味とその記憶を伝えたい”と
イタリアの伝統料理を軸に出張料理人を始め、
広告や映画での料理や料理監修など幅広く活躍。
イタリアワイン生産者の通訳コラボイベントなども
手がける。旅を愛するゆえ、地球上各地へ出向いて食し、
感動した味と、まつわる記憶をライブ感をもって提供する。
イタリアスローフード協会 スローフードマスター

Instagram:@eritin_on_the_earth

 

──
岸本さん、イタリアから帰国されたばかりだそうですが、
日本にはしばらくいらっしゃるのですか?
岸本
基本は日本にいる時間が長いのですが、
明日から3日間は北海道へブドウの収穫の手伝いへ、
そのあとまたロサンゼルスとサンフランシスコへ
行く予定です。
──
帰国されても国内であちこち行かれるのですね。
そもそも、なぜ出張料理人になろうと思われたのでしょうか?

書くことやカリグラフィーが趣味のひとつという岸本さん手書きの名刺 書くことやカリグラフィーが趣味のひとつという岸本さん手書きの名刺

岸本
小さいころ、親の転勤で引っ越すことが多かったんです。
それで自然と定住願望もなく、根無し草体質になりました。
料理を仕事にしようと思ったときにも、お店や拠点をつくると
「休まず開けなきゃ」とか、「予約をとらなきゃ」とか、
私の場合はそういう義務感に駆られそうな気がして。
──
あまりたのしめなくなってしまうと。
岸本
もちろん、お店に来られるお客さんと出会えるのは
たのしいことだと思うんですけれど、
「◯◯さんが食べたいって言ってたな」とか、
「今日はこれが旬だから食べていただこう!」とか、
知っている方の好みに合わせて自由につくるほうが、
前向きな気持ちになれる気がするんですよね。

──
ということは、常連さんが多いのでしょうか?
岸本
リピートしていただける方は多いです。
お子さんが小さくてレストランで
ゆっくり食事ができないという方や、
愛犬と一緒に食事を楽しみたいという方たち同士、
グループで呼んでくださることもあります。
たくさんの犬たちに囲まれて、
生ハムを盗まれそうになりながら料理をしたことも(笑)。
──
お店では起こりえないエピソードですね! 
生ハムと言えば、岸本さんはイタリア料理を
現地で学ばれたのですよね?
岸本
ええ。3年ほどイタリアで学びました。
惚れ込んだ味のレストランで働かせてもらいながら、
定休日には近くの食堂に行き、
長期休暇にはイタリア全土20州の郷土料理を知るために
旅に出ていました。
──
まさに旅するシェフですね。
帰国されてからは、すぐに出張をメインにされたのですか?
岸本
いいえ。帰国してからお声がけいただいたお店があって、
しばらくそこでお世話になりました。
ナチュラルワインと日本の食材を
シンプルにアレンジしている和食のお店だったんです。
──
イタリア料理店ではないのですね?
岸本
仕事としては、もちろんイタリア料理をやっていこうと
思っていたんですけれど、
使う食材は日本のものも取り入れたいと思っていました。
日本料理における、
「どの食材をどうやって調理するのが一番いいか」とか、
「おいしさを引き出すためにはどうすればいいか」
という技術がすごく勉強になって。
そのお店で手伝わせてもらいながら、
少しずつ出張で料理を作らせていただくようになりました。

L.A.で受けたパーティ。ACE HOTELの設計デザインでも知られるCommune designの会議室にて。会議室が可愛くパーティセッティングされてます L.A.で受けたパーティ
ACE HOTELの設計デザインでも知られるCommune design@communedesign の会議室にて
会議室が可愛くパーティセッティングされてます

──
和食の技術は、イタリア料理にも応用できるんですね。
料理をつくるときは、どんなことを大切にされていますか?
岸本
イタリア料理の考え方や感覚を、
自分なりにどうかみ砕いて、
今日手に入る食材で料理として出せるか、
ということをいつも考えています。
私がイタリアで食べて
「おいしい!!」と胃袋をつかまれたような感動を、
今度は私が人に与えたいと思っているんです。
──
インプットとアウトプットを、
呼吸するようにされている気がします。
岸本
循環しているかもしれませんね。
おいしいものに出会ったときはキッチンまで行って、
「この味、盗んでいいですか?」って
つくり方を聞いたりします(笑)。
でも、同じようにつくっても、
同じ味にはならないんですけどね。
作る人が変わったり、場所が変わったり、空気が変わると、
必ず味も変わる。
それが料理のおもしろいところだなと感じます。
──
では、レシピに “絶対” はないんですか?
岸本
味の目標としては意味があるかもしれませんが、
レシピどおりに作っても同じ味にならないし、
逆にもっと違う味わいが生まれて、
みんなで楽しめるほうがおもしろい。
ときどき料理教室を開くんですけど、
その場では、私がつくり方を説明しますよね。
でも実は、どれが正しいとか、どれが間違っている
ということはないと思うので、
来てくださった方の味も、私は食べてみたいです。

こよなく愛する調味料(左から)鹿児島・西海岸の海と山の豊かなミネラルが調和した釜炊き塩「坊津の華」/酸味だけでなく旨味もたっぷりのGuerzoniの赤ワインビネガー/トンダイブレア種単一で搾られた大好きPolifemo のオリーブオイル こよなく愛する調味料(左から)
鹿児島・西海岸の海と山の豊かなミネラルが調和した釜炊き塩「坊津の華」/酸味だけでなく旨味もたっぷりのGuerzoniの赤ワインビネガー/トンダイブレア種単一で搾られた大好きPolifemo のオリーブオイル

──
料理って、自由なものなんですね。
スキンケアにも、そういったことは大切な気がします。
岸本さんのふだんのスキンケアについてお伺いできますか?
岸本
わたし、ほんとうに面倒くさがり屋で、
ちゃんとする日でも
化粧水とオイルを混ぜてつけるくらいなんです。
出張のときも包丁や食材で荷物がかさばるし、
スキンケア用品や化粧道具はほとんど持っていきません。
──
最小限のもので旅をしながら料理されているんですね。
お肌のトラブルは気にならないですか?
岸本
あまり気にしない方なんですが、
今回イタリアから帰ってきてみたら、
気温も湿度も違うから、ちょっと荒れている気がします。
とくに19時間のフライトの後なので、ゴワついている肌に
「しっとりハリ肌セット」を使わせてもらいました。
──
肌にとって過酷な環境のあとお使いいただいたんですね。
いかがでしたか?
岸本
帰国前のイタリアはまだ日差しが強くて、
紫外線もかなり大量に受けたなと思っていたんですよね。
そんな時に使わせてもらって、
なんとなく透明感が出たというか、
日焼けはしてるけど悪くないんじゃない? 
と思えました。
──
いいタイミングで使っていただけてうれしいです。
小麦色の肌が、健康的で素敵です。
岸本
ふふふ。
あと私、ふだんから寝ぐせ直しに
ローズウォーターを水で割って、スプレーしていて。
そのかわりに今回、「ウェルカムウォーター ロゼ」を
髪から顔まで使いました。
甘ったるい香りではなくて、
バラの茎や葉っぱに含まれる、
ちょっと青っぽさのあるような香りだったので好みでした。
──
首から上全体にお使いいただけてよかったです。
岸本
そうなんです。だから私にとってスプレータイプというのは
すごくポイントが高いんです! 
普通の化粧水って、
手でなじませないといけないでしょう? 
でも私は仕事柄、洗い物が多いので、
手がカサカサなんですよ。
そうすると化粧水をなじませるときに、
肌より先に手が吸い込んでしまう気がして(笑)。
──
なるほど。では、吹き付けたらしばらくそのままですか?
岸本
はい。そのままの状態で歯磨きとかをしていると、
だんだんなじんでくる気がします。
そこで上から美容液とオイルを順番に重ねたい‥‥
ところなんですけど、本当に面倒くさがり屋なので、
「スターティング」と
「ブレシングオイル」を手の上で混ぜて、
一度に肌に塗っています。

L.A.のあと訪れたサンフランシスコの友人宅にて L.A.のあと訪れたサンフランシスコの友人宅にて

──
なるほど。
そうすると手で塗るのは1回で済みますものね。
岸本
楽ちんだし、スターティングをオイルに混ぜると、
オイル単体よりもベタつかずに、
すっとなじんで肌がモチモチしました。
あと、「ブレシングオイル」は香りがすごくいい!
はじめは「ロゼ」で気分をちょっと高揚させて、
最後にオイルの柑橘系の香りで完了できるので、
私的には理想的なスキンケアです。
──
うれしいです。香りって大事ですよね。
岸本
ええ。ずぼらだけど、続けられたらと思います。
──
忙しいときは、オールインワンの
スターティングだけで完了できますよ。
無理をするより、ライフスタイルに合ったケアを
していただくのが一番いいと思います。
岸本
えっ。手抜きしてもいいんですか?! 
意外なアドバイスでした。
でも、シンクーのアイテムって調味料みたいですよね。
料理では、食材の持ち味も人の好みもそれぞれ違うから、
「オリーブオイルは香りが強くないほうがいいかな」とか、
「この食材は何も加えないほうが
本来持っている良さが出るな」
みたいなことを考えるんですけど、
シンクーもそんなふうに、
人によって必要なものを必要なだけ使える気がします。
──
それはものすごくうれしいです。
岸本
なんでも食べものにつなげちゃって、よくないですね(笑)。
──
いえ、岸本さんからしか伺えないことばでした。
どうもありがとうございました。

仕事で行った真鶴のワインショップのラボ 朝の海を眺めながらスキンケア 仕事で行った真鶴のワインショップのラボ
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2023-12-25-MON

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