シンクーのミニスターターセットは、
いつでもどこでも、
心地いい香りと上質なスキンケアで
肌とこころを整えてほしいという想いを込めてつくりました。
そこで、
「いつでもどこでも」の大切さをより身近に感じている、
旅や出張が多いライフスタイルの方たちにお話を伺いました。
フォトグラファー、
インポート雑貨店オーナー、
出張料理人。
軽やかに世界をとびまわり、
それぞれのライフワークをこなす人たちに
ミニスターターセットを使っていただき、
プライベートタイムとあわせて、
感じたことをたくさんお聞きしました。
活動の範囲を飲食店に定めず、
依頼があればその場所へ赴き、料理で人をたのしませる。
そんな「出張料理人」として、
国内はもちろん、海外からも熱いオファーを受ける
岸本恵理子さん。
旅をしながら味わった感動を、その土地の食材を使って、
イタリア料理をベースに自由な発想で再現する、
それが岸本さんのスタイルです。
そんな岸本さんに、
「正解はない」という料理のおもしろさと、
シンクーのアイテムは食べものに例えると‥‥
という興味深いお話を聞くことができました。
岸本恵理子(きしもと・えりこ)
出張料理人。
イタリア各地のレストランで3年間修業後、
“現地で感動した味とその記憶を伝えたい”と
イタリアの伝統料理を軸に出張料理人を始め、
広告や映画での料理や料理監修など幅広く活躍。
イタリアワイン生産者の通訳コラボイベントなども
手がける。旅を愛するゆえ、地球上各地へ出向いて食し、
感動した味と、まつわる記憶をライブ感をもって提供する。
イタリアスローフード協会 スローフードマスター
Instagram:@eritin_on_the_earth
- ──
- 岸本さん、イタリアから帰国されたばかりだそうですが、
日本にはしばらくいらっしゃるのですか?
- 岸本
- 基本は日本にいる時間が長いのですが、
明日から3日間は北海道へブドウの収穫の手伝いへ、
そのあとまたロサンゼルスとサンフランシスコへ
行く予定です。
- ──
- 帰国されても国内であちこち行かれるのですね。
そもそも、なぜ出張料理人になろうと思われたのでしょうか?
- 岸本
- 小さいころ、親の転勤で引っ越すことが多かったんです。
それで自然と定住願望もなく、根無し草体質になりました。 - 料理を仕事にしようと思ったときにも、お店や拠点をつくると
「休まず開けなきゃ」とか、「予約をとらなきゃ」とか、
私の場合はそういう義務感に駆られそうな気がして。
- ──
- あまりたのしめなくなってしまうと。
- 岸本
- もちろん、お店に来られるお客さんと出会えるのは
たのしいことだと思うんですけれど、
「◯◯さんが食べたいって言ってたな」とか、
「今日はこれが旬だから食べていただこう!」とか、
知っている方の好みに合わせて自由につくるほうが、
前向きな気持ちになれる気がするんですよね。
- ──
- ということは、常連さんが多いのでしょうか?
- 岸本
- リピートしていただける方は多いです。
お子さんが小さくてレストランで
ゆっくり食事ができないという方や、
愛犬と一緒に食事を楽しみたいという方たち同士、
グループで呼んでくださることもあります。
たくさんの犬たちに囲まれて、
生ハムを盗まれそうになりながら料理をしたことも(笑)。
- ──
- お店では起こりえないエピソードですね!
生ハムと言えば、岸本さんはイタリア料理を
現地で学ばれたのですよね?
- 岸本
- ええ。3年ほどイタリアで学びました。
惚れ込んだ味のレストランで働かせてもらいながら、
定休日には近くの食堂に行き、
長期休暇にはイタリア全土20州の郷土料理を知るために
旅に出ていました。
- ──
- まさに旅するシェフですね。
帰国されてからは、すぐに出張をメインにされたのですか?
- 岸本
- いいえ。帰国してからお声がけいただいたお店があって、
しばらくそこでお世話になりました。
ナチュラルワインと日本の食材を
シンプルにアレンジしている和食のお店だったんです。
- ──
- イタリア料理店ではないのですね?
- 岸本
- 仕事としては、もちろんイタリア料理をやっていこうと
思っていたんですけれど、
使う食材は日本のものも取り入れたいと思っていました。
日本料理における、
「どの食材をどうやって調理するのが一番いいか」とか、
「おいしさを引き出すためにはどうすればいいか」
という技術がすごく勉強になって。
そのお店で手伝わせてもらいながら、
少しずつ出張で料理を作らせていただくようになりました。
- ──
- 和食の技術は、イタリア料理にも応用できるんですね。
料理をつくるときは、どんなことを大切にされていますか?
- 岸本
- イタリア料理の考え方や感覚を、
自分なりにどうかみ砕いて、
今日手に入る食材で料理として出せるか、
ということをいつも考えています。
私がイタリアで食べて
「おいしい!!」と胃袋をつかまれたような感動を、
今度は私が人に与えたいと思っているんです。
- ──
- インプットとアウトプットを、
呼吸するようにされている気がします。
- 岸本
- 循環しているかもしれませんね。
おいしいものに出会ったときはキッチンまで行って、
「この味、盗んでいいですか?」って
つくり方を聞いたりします(笑)。
でも、同じようにつくっても、
同じ味にはならないんですけどね。
作る人が変わったり、場所が変わったり、空気が変わると、
必ず味も変わる。
それが料理のおもしろいところだなと感じます。
- ──
- では、レシピに “絶対” はないんですか?
- 岸本
- 味の目標としては意味があるかもしれませんが、
レシピどおりに作っても同じ味にならないし、
逆にもっと違う味わいが生まれて、
みんなで楽しめるほうがおもしろい。 - ときどき料理教室を開くんですけど、
その場では、私がつくり方を説明しますよね。
でも実は、どれが正しいとか、どれが間違っている
ということはないと思うので、
来てくださった方の味も、私は食べてみたいです。
- ──
- 料理って、自由なものなんですね。
スキンケアにも、そういったことは大切な気がします。
岸本さんのふだんのスキンケアについてお伺いできますか?
- 岸本
- わたし、ほんとうに面倒くさがり屋で、
ちゃんとする日でも
化粧水とオイルを混ぜてつけるくらいなんです。
出張のときも包丁や食材で荷物がかさばるし、
スキンケア用品や化粧道具はほとんど持っていきません。
- ──
- 最小限のもので旅をしながら料理されているんですね。
お肌のトラブルは気にならないですか?
- 岸本
- あまり気にしない方なんですが、
今回イタリアから帰ってきてみたら、
気温も湿度も違うから、ちょっと荒れている気がします。
とくに19時間のフライトの後なので、ゴワついている肌に
「しっとりハリ肌セット」を使わせてもらいました。
- ──
- 肌にとって過酷な環境のあとお使いいただいたんですね。
いかがでしたか?
- 岸本
- 帰国前のイタリアはまだ日差しが強くて、
紫外線もかなり大量に受けたなと思っていたんですよね。
そんな時に使わせてもらって、
なんとなく透明感が出たというか、
日焼けはしてるけど悪くないんじゃない?
と思えました。
- ──
- いいタイミングで使っていただけてうれしいです。
小麦色の肌が、健康的で素敵です。
- 岸本
- ふふふ。
あと私、ふだんから寝ぐせ直しに
ローズウォーターを水で割って、スプレーしていて。
そのかわりに今回、「ウェルカムウォーター ロゼ」を
髪から顔まで使いました。
甘ったるい香りではなくて、
バラの茎や葉っぱに含まれる、
ちょっと青っぽさのあるような香りだったので好みでした。
- ──
- 首から上全体にお使いいただけてよかったです。
- 岸本
- そうなんです。だから私にとってスプレータイプというのは
すごくポイントが高いんです!
普通の化粧水って、
手でなじませないといけないでしょう?
でも私は仕事柄、洗い物が多いので、
手がカサカサなんですよ。
そうすると化粧水をなじませるときに、
肌より先に手が吸い込んでしまう気がして(笑)。
- ──
- なるほど。では、吹き付けたらしばらくそのままですか?
- 岸本
- はい。そのままの状態で歯磨きとかをしていると、
だんだんなじんでくる気がします。
そこで上から美容液とオイルを順番に重ねたい‥‥
ところなんですけど、本当に面倒くさがり屋なので、
「スターティング」と
「ブレシングオイル」を手の上で混ぜて、
一度に肌に塗っています。
- ──
- なるほど。
そうすると手で塗るのは1回で済みますものね。
- 岸本
- 楽ちんだし、スターティングをオイルに混ぜると、
オイル単体よりもベタつかずに、
すっとなじんで肌がモチモチしました。
あと、「ブレシングオイル」は香りがすごくいい!
はじめは「ロゼ」で気分をちょっと高揚させて、
最後にオイルの柑橘系の香りで完了できるので、
私的には理想的なスキンケアです。
- ──
- うれしいです。香りって大事ですよね。
- 岸本
- ええ。ずぼらだけど、続けられたらと思います。
- ──
- 忙しいときは、オールインワンの
スターティングだけで完了できますよ。
無理をするより、ライフスタイルに合ったケアを
していただくのが一番いいと思います。
- 岸本
- えっ。手抜きしてもいいんですか?!
意外なアドバイスでした。 - でも、シンクーのアイテムって調味料みたいですよね。
料理では、食材の持ち味も人の好みもそれぞれ違うから、
「オリーブオイルは香りが強くないほうがいいかな」とか、
「この食材は何も加えないほうが
本来持っている良さが出るな」
みたいなことを考えるんですけど、
シンクーもそんなふうに、
人によって必要なものを必要なだけ使える気がします。
- ──
- それはものすごくうれしいです。
- 岸本
- なんでも食べものにつなげちゃって、よくないですね(笑)。
- ──
- いえ、岸本さんからしか伺えないことばでした。
どうもありがとうございました。
2023-12-25-MON